末期がんを告知された
兄(知的障がい者)のおはなし
↓つづきです(^^)
10月2日(日)
兄とともに 特急列車の
ちいさな旅を終えて
自宅に帰ってきました
ルーシー:
ロイちゃん おうち着いたよ
兄をクルマの助手席から
車いすへ移乗させ、玄関からは
ムコどのがお姫さま抱っこで
ベッドへ連れていきました
※兄の体重は9/29時点で
42kgになっていました
すこしでも楽になるように
シャツのボタンをはずし
ベルトをゆるめ、クッションに
足をのせて高くしました
ほどなく、先ほど連絡した
訪看さんが駆けつけてくれました
ルーシー:
A駅からD駅まで特急に
乗ってきたんですが
途中から意識がなくなって
訪看さん:
特急に乗ったんですか?すごーい!
でもびっくりしちゃいましたね
ちょっと診させてくださいね
そう言って、訪看さんは
体温や血圧その他をはかって
兄の手足をさすりながら
優しく話しかけてくれました
訪看さん:
ロイさん 今日は妹さんと
電車に乗れてよかったですねぇ
嬉しくて興奮しちゃったかな?
ルーシーのスマホにある
駅のホームや列車内で撮った
兄の写真(画像)をみせると
‟ロイさんすごく嬉しそう”
‟在宅医療をやっていて
よかったと思う瞬間です”と…
訪看さんは、あたかも
自分のことのように喜んで…
いいですか?と断わりをいれて
自分のスマホで(スマホの中の)
兄の写真を撮っていました(笑)
すると兄は、我がことで
キャッキャと楽しげに話す
女子たちが気になって
三途の川を引き返したのか ―
焦点の定まらなかった目に
生気がもどり、徐々に
意識を回復させていきました
画像お借りしました~
ルーシー:
あ!ロイちゃん目さめた?
うわ~ん よかったよー!!
妹だよ わかる?
兄:
・・・
ムコどの:
お義兄さん、お義兄さん
よかった~よかったよ~
俺 タッタだよ わかる?
兄:
・・・
兄は、おでこに冷えピタ姿で
OKサインをつくって答えます
兄の意識がもどってくれて
ムコどのもルーシーも気が抜けて
へなへなとその場にへたり込み
駆けつけた親戚たちには
今日一日のドタバタ劇を話して
ハラハラされました(笑)
兄は夕方までベッドで休み
試しにゆっくり起きてみましたが
完全には回復していないようで
長く起きていると意識が遠のいて
倒れそうになるのでした
この日を境に
兄は自立歩行ができなくなり
今までためらっていたおむつを
初めて使うようになりました
さいごまでお読みいただき
ありがとうございました(^^)
゚.*: 明日もいい日になりますように :*.゜