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【昭和ドラマ】『ニューヨーク恋物語』がすごい‼︎  オススメする理由3つ【どうしたら見れる】

こんにちは。 のじれいか(@noji_rei)です。 

1988年、フジテレビで放送された『ニューヨーク恋物語』がすごい。

 

名作ドラマだわ

これは絶対見てほしい

 

オススメする3つの理由とストーリーをご紹介します!

 

ここはもう名場面すぎて……


 

作品情報


脚本:蒲田敏夫
1988年10月〜12月まで 全11話
テーマ曲 井上陽水『リバーサイドホテル』

 

<キャスト>
・田島雅之(田村正和)バーの店主。

・茅野明子(岸本加世子)日本で婚約破棄され、従姉妹の暮らすNYにやってきた


・坂入正弘(真田広之)幼稚園の教師

・小池一徹(柳葉敏郎)ボクサーを目指すフリーター

・張美姫(李恵淑)里美の同僚、国際弁護士を目指す

・相川里美(桜田淳子)明子の従姉妹。証券会社のアナリストのアシスタント

・瀬尾リツ子(夏桂子)田島の元恋人
・瀬尾さやか(五十嵐いづみ)リツ子の娘、大学生

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ストーリー


舞台は1989年のニューヨーク。

茅野明子は勤勉で真面目な女。
轢かれたレールの上を外さないよう生きてきた。
そんな順風満帆の明子は婚約破棄をされ挫折を味わう。親や周囲の視線から逃れるため異国の地ニューヨークに逃げ、従姉妹の里美の元に身を寄せる。

明子の従姉妹の相川里美はニューヨークの証券会社のアシスタント。「このままアシスタントで終わるのは絶対に嫌」と上昇志向が強く成功を夢見ているが、その気持ちの裏には、実母から愛されなかった過去の孤独が寄り添っていた。

明子の同僚でルームメイトの張美姫。
国際弁護士を目指すが、バリバリ働くより、好きな男性を支えたいタイプの女。バーの店主で危険な男、田島に心惹かれてしまうが、自分を愛してくれる坂入を受け入れるようになっていく。


幼稚園教師の坂入正弘は子供好きの穏やかな青年。
最初は里美に心を寄せていたが、気性の激しい里美とは結ばれず、やがてニューヨークに来たばかりの明子に安らぎを感じるようになる。


小池一徹は明るく楽しい男で、里美や明子にとってよき友人でもある。
小池の気持ちは美姫一筋で、やがて気持ちが通じ二人は一緒に暮らすように。だが小池は目指していたボクサーでは成功できず、役者を目指すが役が決まらずと、社会的に苦悩する。美姫のため頑張りたいと思う反面、それが自分のやりたいことなのかわからなくなってしまう。


バーの店主の田島雅之は元は大手企業のエリートサラリーマン。
だが、上司の妻である瀬尾リツ子と不倫関係になったことがきっかけで会社を辞めて裏家業に転じていた。田島はリツ子との関係を忘れきれず再起を図っていたところ、美姫と恋愛関係に。だが田島の心にはリツ子しか住んでいない。再起に失敗してリツ子との関係が完全に終わったと感じた田島は、無気力になりアルコールに逃げてしまう。

 

すごいところ

 

その1:豪華なキャスト

 

このドラマは、主演の岸本加世子と田村正和のラブストーリーでありながら、周囲の人間関係が絡み合う、群像劇でもあります。

出演キャストがすごいんですよね。

田村正和のように逝去された俳優、また飛躍を遂げた俳優もおり、その後の人生を振り返りながら見ることができます。


◆田村正和
田村正和といえば昭和を代表する名優。2021年に他界されましたが、独自の存在感を持つ人。俳優であり続けるため、人前で食事をしないなど美学を貫いたことでも有名です。

代表作はやはり『古畑任三郎』シリーズ。



◆岸本加世子
相手役の明子を演じた岸本加世子は1977年のドラマ『ムー』でデビューした女優。昭和の歌姫、美空ひばりとの交流も有名ですね。


◆桜田淳子
この作品で輝いているのが桜田淳子。1970年代にアイドルデビュー、この頃は大人の女優として脱皮した様子を窺うことができます。1992年の統一教会の合同結婚式で結婚し、現在は芸能活動は休止状態が続いています。


◆真田広之
『ラスト・サムライ』の大ヒットを経てハリウッド俳優として名声を得たのが真田広之。子役からジャパンアクションクラブ(JAC)を経て独立しました。現在は米国でデューク真田とも呼ばれているみたいです。


◆柳葉敏郎
20代の人にも顔を知られている俳優です。ダンスパフォーマンス集団「一世風靡セピア」で活躍したのち、トレンディドラマでおなじみの俳優になります。この『ニューヨーク恋物語』でも、本人のキャラクターそのものの、ひょうきんな役柄を好演しています。


個人的には『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の真田さんがツボりました。

◆李恵淑
韓国出身の女優で、1990年代から2000年にかけて、日本で見かけることの多い女優でした。結婚して芸能活動を休んでいましたが、最近では本国で映画やドラマに出演しているようです。


出演している役者が全員、とても集中して演技に臨んでいるのが伝わってきました。
撮影当時、キャストがアパートで一緒に暮らしていたと聞いた記憶がありますが、楽しい時間を過ごしたんだろうなと、当時のことを思い浮かべながら楽しめました。

その2:成熟した大人のストーリー


◆明子の女心に感動

品行方正な「よい子」の明子は、婚約破棄を経験し、従姉妹の里美が暮らすニューヨークを訪れます。やがて明子は、田島という謎の男に強烈に惹かれるように。だけど田島は美姫を弄び、さらに別に好きな女がいることを知る。

明子は最初は田島を諦め、告白してくれた坂入と帰国するつもりでしたが、自分の気持ちに嘘は吐けないと坂入とは別れて、一人で帰国します。

時が流れ、明子は仕事で再びニューヨークを訪れる。

そこで、明子は田島が廃人のようになっていることを知り、放っておけなくなり、仕事を棄てて献身的に田島に尽くします。

だけど明子はわかっている。

田島が自分のことを見てくれていないこと。女として魅力を感じてもいないし、求められていないことを。

だからその後、アルコール依存症から脱却し、平静を取り戻した田島から、いくら感謝を述べられても、愛ではないことを明子は悟っているのです。

明子のファッションにもそれが出ています。ニューヨークを再訪した明子は、彼の前でパールのネックレスと赤いルージュを付けています。たとえ愛されなくても好きな人の前では最高に美しい自分を見せたいという心を窺い知ることができる場面でした。

 

ちなみにどこのネックレスなんだろーとオープニングで確認しましたが、それらしいあパレルやブランド名はありませんでした。

 


◆里美とニューヨークの友人たち

最初はニューヨークを楽しめない明子でしたが、里美と同じく日本で暮らす仲間たちと集ううち心を開くようになっていきます。

やがて明子は仲間の一人の坂入と恋仲になり一緒に帰国することになります。でも明子は自分は、美姫が胸を焦がす相手、田島に強烈に惹かれていることを自覚して、坂入と別れて単身帰国します。

その後、明子は仕事のためニューヨークを再訪する。

里美は出世して夢を叶えていた。でも多幸感を得られたわけではなく、失ったものもあることを実感している。

美姫は田島と別れて小池と暮らしている。小池はボクサーを辞めて役者を目指していたが役がつかず、美姫が日本人バーで働いて生計を得ることに。やがてお客から日本行きを誘われ、小池との別れを予感するように。

小池は美姫を愛しているが、美姫は自分が頑張らないと愛されないことを感じて精神的に追い詰められてしまい、美姫の日本行きを勧めてしまう。

坂入は明子と別れたのち、子持ちのアメリカ人と暮らしていた。坂入の本心は里美にあり、一度は里美と結ばれるが、里美はやはり坂入のため仕事を棄てることはできない。坂入もまた慕われている子供から離れることができなかった。

その3:痺れる台詞


トレンディドラマの軽めな話を想像しがちですが、この話は結構重めです。

バブル時代にニューヨークで根を張って生きようとする男女の生き様が行き来と描かれています。

当時話題になったのは、別れを決めた明子が、田島にテラスで髪を洗ってもらう場面でした。

そこも確かに素敵なのですが、個人的に沁みたのはやはり別れの空港の場面。

明子は田島に言います。

私はこれまで何一つ自分で決めてこなかった。だから何か悪いことが起きたらそれは自分のせいじゃないの。だけど私は初めて自分で決めて行動することができた。ニューヨークに来てよかった、と。

岸本加世子演じる明子の役柄は三十歳を迎えようとしているところ。自分の人生に責任が取れるか、他責のまま生きていくかを決めるギリギリの年齢だった。

このまま結婚していたら、田島と出会うこともなかったし、里美と心を通わせることもなければ、美姫や坂入、小池と知り合うこともなかった。

そのすべてを表現した言葉だと思いました。

どうしたら見れるの?

 

残念なことに『ニューヨーク恋物語』はDVD化されていません。 唯一、FODチェンネルに登録すれば見れます。アマプラ会員の方は、AmazonのFODチャンネルから申し込むこともできますよ。

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