kowaのスポークカッターが垂涎の的です。

 長年の自転車趣味。今までたくさんの自転車を作ってきた。主にランドナーとかスポルティーフとか。ツーリング自転車と呼ばれる自転車たちである。もちろん、それらに付けるホィールも手組で組んできた。

知らない人は驚くかもしれないが、手組ホィールに使用されるスポークの誤差範囲はわずか1mmなのである。タンジェント組の場合、ほとんど交差数とか使用するハブ、リムなどによってそれらはわずかだが、変化する。それで、誤差範囲を超えたスポークを使うと、わずかにニップルのねじ込み部分が少なくトルク不足になったり、また、逆にニップルを突き抜けてリム側に出てしまい、チューブを傷つける可能性があったり、とやっかいである。

ぴたっとニップルの頭内に収めるには、きちんとスポーク長計算をやって、どんぴしゃの寸法のスポーク長を算出しないといけない。

つねづねいうが、このスポーク長計算がホィール組の一番キモである、と言える。

次に、算出したスポークを必要本数だけ買うことになるのであるが、大概はスポークというものは、偶数寸法で売られているものが多い。それで誤差範囲内で一番近い寸法のスポークを買う、ということになるわけだ。

しかし、よく売れる売れ筋寸法というのはやはりあって、私は、群馬のタキザワサイクルなどでよく通販で買っているのであるが、品切れということがちょくちょくある。

怖いことだが、スポークは部品の中では安い!私は、自転車部品の中で最重要部品だと認識しているのであるが、一般的にはスポークにはそれほど注意を払わない、という人が多いように思う。

ストレート形状のスポークであれば、自分でカットして、ねじ切りを行い、適正寸法のスポークを自作する、ってなことが可能なのである。これには専用工具があって、様々だが、私がもう垂涎の的であるのが、kowaのスポークカッターである。これは検索してもらえれば、画像も動画もいろいろ出てくるかと思う。

スパッスパッと次々にスポークを入れるとカットされ、ねじ切りされて完成して出てくる。魔法のような工具である。相当値段も高いらしい。

しかし、自転車いじりを趣味とする者にとってやはり垂涎の的であることに変わりない。

これさえあれば、最長のスポークだけ用意しておけば、後はどんな寸法のスポークだろうと製作できる。要するにどんなハブ、リムの組み合わせでもホィールを手軽に組めるということを意味する。問屋もそうそう種々雑多な寸法のスポークをいつ売れるともわからないのに多数在庫しておくということにはリスクがある。

だから、特殊な寸法(小径車などのもの)はほぼ在庫していない。オーダーカットとなる。当然、高くなる。

今からでも数年がかりでロングテールでこのスポークカッター預金というのをやっていこうか、と思っている。毎月ちょっとづつでも貯金していけば、目標金額に数年で到達できるだろう。今までこのロングテール理論?で東叡だのなんだのと高価な自転車を製作してきた。

数年かかるが確実にゲットできる。ちょっとしたお金の少額の貯金がやがて大成するのである。ブハハハ!(≧ε≦)ノ))

なので、毎月スポークカッター貯金というのをやっていこうかと思っております。

私、マニア度でいうとかなり上級者になるかと思います。シマノの高級グレードを買い揃えられるような値段設定の工具を買おうなんて狂気の沙汰でしょうか?

いや、絶対に必要だと思います。どんなホィールでも組めるよ、ってのはほんとに心強い。そこら辺の自転車屋でもそうそう、この工具を持っていませんからね。

いやはや、どこまで続くぬかるみぞ…。

(=^・・^=)


コメント

人気の投稿