高校受験、大学受験、これらは、ほとんどの人が通らないといけない試練。


 受験は、その後の人生を左右する一つの岐路。


 進学する学校によって、友人や先生との出会いも全く違ってくるし、それに伴って自分の行動も変わってくる。


 
 通常の中学三年生にとっては、高校受験というのは、初めての人生の大きな試練かも知れない。



 通常なら相当辛い壁だ。



 嫌でも誰もが通らないといけない道。



 合格しようがしまいが、必ず通過する道。



 私の場合は、高校受験が大きな岐路だったような気がします。



 親御さんが子供の受験を意識するのはいつ頃だろう。



 高校受験で言えば、通常は、子供が中学3年生になったころ、あるいは中学校2年生の三学期ころかな。



 私が高校受験の勉強を始めたのは、中学3年生の夏休み。


 それまでは、部活をしたり、自分の好きなことをして遊んでいてばかりいた。



 担任の先生から、中学3年生の夏休み前に



『お前は、このままだと行ける高校がないよ。』



と言われた。



 周りの先輩を見て



『あんなバカな先輩が高校行ってるから、どこかに行けるだろう。』



と思っていた私にとっては、先生に言われた一言は大きなショックだった。



 それで、さすがに不安になった私は、中学校夏休みから、全ての教科について、基礎の基礎から勉強した。


 朝から夜中まで、食事とお風呂を除いて、全ての時間を勉強に注ぎ込んだ。



 ナポレオンの睡眠時間は3時間という言葉を信じて、それを真似をしていたら、9月に自宅で2回程倒れた。



 突然、意識が遠のき、一回目は浴室で倒れ、二回目は家の廊下で倒れた。



 一回目は、誰も気付いてくれず、目が覚めたら15分が過ぎていた。



 家の廊下で倒れた二回目は、板張り廊下の大きな音がしたのか、母親が気付き、びっくりしていた。



 『もう、勉強しなくていいから。』



と母親が言った。



 『勉強しなきゃ、行ける高校がないんだよ。俺は。』



と言って、勉強を続けた。



 中学3年生の夏休み。



 夏休みの全てを勉強に費やした。



 朝から夜中まで各教科の基礎の勉強をした。



 しかし、体がついて行ってなかった。


 
 どんどん溜まる慢性的な疲れ。



 体はだるいし、元気も出ない。



 その結果、夏休み後の9月に二回倒れた。



 勉強は頑張ったけど、その時は、少しも頭が良くなったとは思えなかった。



 倒れたことで、一週間くらい学校を休んだ。



 頭に勉強の内容が入ったという実感は何も無かったが、休み明けから徐々に何故か勉強が分かるようになった。



 不思議な現象だった。



 休むことも大切なんだと初めて気付いたし、これが、勉強をすると言うことなのかと遅ればせながら気付いた。



 年が明けて、成績が急上昇した。



 担任の先生がびっくりしていた。



 とうとうクラスでトップに躍り出た。



 地域のトップ校も、模試でA判定が出るようになった。


 しかし、先生は


『成績がまだ安定していない。』


という理由で、トップ校受験にオーケーを出さなかった。


 二番手校は、首席は逃したが、二番で入学した。


 在校生との対面式で挨拶文をみんなの前で読んだ。



 受験前、母親は、いつも寝ぼけ眼の私を中学校まで車で送ってくれた。



 毎日、一本1000円くらいする栄養剤を飲ませてくれた。



 夜中の二時に、決まって夜食を作ってくれた。



 今となっては、遠い思い出。



 今でも、両親にはとても感謝している。



 勉強するのは受験生。



 それをサポートするのは親。



 そして、それは、三月に合格を勝ち取るまで続く。



 受験を乗り切るために、あらゆるサポートをする親。



 資金面や生活面で子供をサポートする両親。



 食事から健康管理に至るまで、様々なサポートをする母親。



 眠れない日も多々あると思う。



 私も、受験時は、ただがむしゃらで、それでいて不安でいっぱいで地に足が着いていないような状況であった。



 勉強こそ私に教えることは出来なかったが、色んなことを両親からしてもらった。



 そして迎えた自分の子供の受験。



 私の両親がしてくれたこと以上のことを子供にしてあげようと思った。



 子供の大学受験で、一年間にセンター試験の国語の過去問を子供と何問解いただろう。



 『頑張れよ!』



口でそう言うのは簡単。



 子供が躓いていたら、一緒に勉強した。



 一緒に考えた。



 結局、苦手な国語の成績は、最後まで上がることはなかった。



 でも、親として、やれることはやった。



 子供が頑張ることはもちろん。
 
 

 子供の目標は、自動的に親の目標になる。



 本当に真剣に、親子で受験に立ち向かうこと。



 出来そうで、これが、なかなか出来ない。



 親子で同じ目標に向かって努力する。



 工夫する、戦略を立てる。



 親子で必死に目標に向かって努力し、合格を勝ち取ったときの喜びと達成感はとても大きい。


 これは、間違いなく一生の思い出となるんじゃないかな。


 少なくとも、私にとっては、合格発表で子供の受験番号を見つけた瞬間の喜びは一生忘れないだろう。


 今までの苦しかったこと、つらかったこと、その全てが一瞬で吹っ飛んだ。



 今でも、合格掲示板の写真を見ると涙が出てしまうくらいだ。



 受験前、自分が仕事でいくら疲れていても、子供とテーブルに向かって、毎日、センター試験の過去問をやったこと。



 分からないなりに、一生懸命、一緒に、『何でこの答えになるのか。』を考えたこと。



 精神的には、自分の受験の時よりもきつかったけど、いい思い出。



 自分の親がどういう思いで自分をサポートしていたか身をもって実感した。



 家族で頑張れば、必ず、目標に近付いていく。


 受験生をお持ちの親御さん。


 子供と一緒に、子供の試練に立ち向かいましょう。



 自分の分身である子供の受験は、謂わば、親自身の受験でもある。



 受験を経験すること、それは、知らず知らずに家族の絆も深くする。



 子供のために尽くすことで、子供が親に対する、ひいては社会に対する感謝を忘れない子供に育つ。



 そして、最後は、運をつかむよう、祈ってあげること。



 これも大事です。



 子供が独り立ちする時まで、くじけることなく頑張りましょう。
 
 
 PS.  

 何かしらヒントが入ってるなと思うブログです。


 参考にしてください😃


 


 

 


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