受験においては、勉強した人になればなるほど、運がいいとか悪いとか思ってしまう。
試験には、運が必要であるということは確かです。
みんな限られた時間の中で勉強する。
全て準備万端で試験に挑める人、そうでない人様々です。
基礎的範囲は、大半の人が勉強しており、点数に差がつきません。
差がつくところは、応用範囲に他ならないのです。
しかしながら、応用範囲というのは、謂わば、無限大にあります。
そこで、大事なのが、その出題傾向です。
全てカバー出来る人はほとんどいませんので、絶対はずせないところを把握し、自ずと過去の出題傾向を分析し、予想したりします。
予想が当たるか当たらないかは運です。
試験においては、合格の要素はたくさんあります。
基礎的範囲、応用的範囲をこなし、更に、プラスアルファーを勉強し、たまたまやっていたところが出題されたという人などが、合格を勝ち取る可能性が高いです。
自分がカバーしていたところが出題された人は運がいいと言えます。
ほとんどの受験生が、まず、セオリー通りのほぼ同じ勉強をするのが通常。
それは、当然、やって当たり前のことです。
ですが、それに加えてプラスアルファーで的を絞って勉強することも大事です。
そこを練りに練って教材を作っているのが、予備校や塾です。
それと、模試で出題される問題です。
でも、そこを分かっていない人は、模試の復習などを疎かにしています。
ただ、受験は一筋縄ではいきません。
予備校の教材や模試をすべてこなしても、それで全てカバー出来るわけではありません。
ここからが運なのです。
運を持っている人は、必ずいます。
試験は、合格、不合格を決めるためのもの。
点数に差を付けるのを狙ったものです。
みんなが満点を取れるような試験では意味がない。
出題者側としては、いかにして差をつけるかが鍵です。
だから、通常、みんなが取れる問題でケアレスミスをしてしまえば、不合格の可能性が各段に上がる。
簡単に考えれば、取れる問題でみんなが得点すれば、あとは、応用問題で点数が取れるか取れないかが合否を左右します。
だから、一点、二点が大切なんです。
応用問題が勝負を決めるのです。
ただ、応用問題の中でも出題傾向が高いものを勉強した後、プラスアルファーを勉強するということは、非常に時間的に難しい。
応用問題は、基礎を完璧にしてこそ出来るもの。
更に、出題傾向の高い応用問題をある程度こなせるようになっていない状態で、それ以上のプラスアルファーを勉強することは本末転倒の結果をもたらしかねない。
通常の殆どの人が、その段階までに達して、受験に臨めることは少ない。
基礎的要素の高い問題でケアレスミスをしてしまうことは、運が悪いと言えるし、人が捨ててしまうような難問で、一点でも二点でももぎ取れた人は、運がいいということになる。
言うなれば、普通問題で確実に点数を獲得し、通常の人が捨て問にするような問題をクリアできれば、合格はもらったようなものだ。
受験は終わってみるまで分からない。
受験は
8割の努力
1割のミス防止力
1割の運
です。
どれも、大切なもの。
努力とミス防止は自分でなんとか対処出来るが、運だけは神のみぞ知る。
この3つがうまくいった人が合格を勝ち取ります。
何百ページもある各科目の勉強で、試される問題は、多くても十数ページです。
その選ばれた問題の中で、自分が解くことの出来る問題がどのくらいあるかは、運以外の何ものでもありません。
これは、どうしても、自分では解決できない領域です。
受験において、運というのは、どうしても切っても切れない関係なのです。