私はパーソナルトレーナーをしています。下は中学生から上は86歳の方まで色んな人を担当してきました。

色んな人がいましたが、結構多かったのが高血圧の人でした。正常の血圧は様々な団体などが発表しているので諸説ありますが、病院では140/90mmHgが一般的です。

高血圧は上が140以上の方ということになりますね。そこで血圧降下剤を処方されるのです。


ただ聞いてみると飲んだ後は下がるが、また戻ってしまうという話がほとんどでした。つまり常に飲んでいないといけないということです。


そこで医者から言われるのは減塩と運動ということです。運動についてはいずれ詳しく書きますが、今日は減塩についてフォーカスしていきます。


スーパーに行くと減塩商品が多いですね。特に醤油や味噌といった日本人にはお馴染みのものです。


だから日本は世界的にみて塩分摂取が多いのだろうと思います。


塩分に含まれるナトリウムは体内に水分を保持させる働きをします。その濃度が高くなると血液量も増えて血圧が高くなります。


ただ人間の体は調整する力があります。だから血圧が高くならないように調整するのです。その一つがカリウムです。


カリウムは余分なナトリウムを排泄してくれます。人間は細胞で出来ています。その細胞の内側はカリウムが、外側はナトリウムです。そして両者はお互いの量を調整するのです。


だから逆にナトリウムが少ないと体液も減り、血液量も減ってしまい体に良い影響を与えることが出来ません。


まずは減塩よりもカリウムを多く含む食べ物を摂取した方が体にも良いです。カリウムはリンゴ、バナナ、ほうれん草などの野菜や果物に多く含まれています。


東北地方の方は高血圧の人が比較的少ないとのことです。リンゴの生産地である青森県やその周辺もリンゴを食べる習慣が他の県よりも多いのかもしれないですね。


また血液の通り道でもある血管も丈夫にすることも必要なので、その材料となるタンパク質も摂取した方がいいですね。


降下剤は血栓が出来やすいという報告もあります。降下剤の役目は多くなった水分を排泄させやすいためです。それで血圧を下げることを促していますが、そうなると血液の粘り気が増してしまい、その結果として血栓が出来やすいというわけです。


だから、まずは減塩食品を摂るよりも野菜、果物、タンパク質を普段の食生活から摂取しておけば高血圧になりにくいと言えますね。