汝、星のごとく 凪良ゆう 

2022年8月2日 第1刷発行

2022年8月26日 第2刷発行

 

作品紹介・あらすじ

☆2023年本屋大賞受賞作☆
【第168回直木賞候補作】
【第44回吉川英治文学新人賞候補作】
【2022王様のブランチBOOK大賞】
【キノベス!2023 第1位】
【第10回高校生直木賞候補作】
【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】
【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】
【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】
【未来屋小説大賞 第2位】
【ミヤボン2022 大賞受賞】
【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】
などなど、賞&ノミネート&ランクイン多数!

その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。
ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の井上暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた青埜櫂(あおのかい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。

 

2023年の本屋大賞びっくり

続編を先に読んですぐに順番が回ってきた。

図書館本は難しい。

 

女性の経済的自立というものを考えさせられる。

昭和平成令和と年号は変わっても価値観は未だ昭和なのか、それだけ苦しんでいる人が多いからこの本が大賞を受賞したのか。

 

~気になった文章~

自分で自分を養う力がない不自由さ、自分の生活基盤を夫という名の他人ににぎられている不安定さ、その他人がある日突然去っていくかもしれない危うさ… 考えるとじわっと怖い。

大学進学率も東京以外はまだまだ低い。

そして男女差は徳島以外はすべて男性のほうが高いという統計を新聞で丁度見たばかり。学歴があれば選択肢が広がるのは事実。

 

誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するかもしれない。そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない。誰のせいにしても納得できないし救われない。誰もあなたの人生の責任を取ってくれない…後悔先に立たず?覆水盆に返らず?思い立ったら吉日の精神でGO!

 

パートナーがいてもいなくても、子供がいてもいなくても、自分の足で立てること。それは自分を守るためでもあり、自分の弱さを誰かに肩代わりさせないということでもある。人は群れで生きる動物だけれど、助け合いと依存は違うから---。

 

続編を先に読んだので結果を知っている分、心穏やかに読み終えた。