2024年03月29日
筑後川のダムを巡る(寺内ダム再生事業と筑後川ダム群連携事業)
寺内ダム再生事業と筑後川ダム群連携事業について話を伺ってきました。
⚪︎まずは、筑後川ダム群連携事業について→「https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/r-jigyouhyouka/dai15kai/pdf/4-1.shiryou.pdf」
実は、筑後川水系の12基を巡る企画を昨年(令和4)の11月にスタートするにあたり筑後川基本計画を元に、
筑後川の整備計画の歴史を筑後川河川事務所様からお話を聞き初めて知ったのですが
一言でいうと、水が豊富なイメージの筑後川ですが
“年間を通して見ると筑後川の流量が少ない時期があって、下流の有明海の皆様には水で我慢をして貰ってる時期がある”
“長年、有明海の方に実は我慢をしてもらっている”
そして、水の流量不足の影響からノリの生育や生き物などの生態系に思わしくない影響が起こる可能性がある。
筑後川中流域で、水が豊かに、なに不自由なく使えていた私には衝撃的な事実でした
(水資源機構提供資料)
筑後川河川計画の話を聞いて思い出したのですが
なんとなく記憶にあるのが、僕の小さい頃に“筑後川の水”の事で福岡県、佐賀県で話し合いが夜遅くまで行われていた。
ニュースでよく流れていたことをかすかな記憶で思い出しました。
私より年上の先輩に話を聞くと、大昔は筑後川は誰の水だ!みたいな水の事で、争いが起こっていたなんて話も聞きます。
そういった話し合いのもと、福岡県、佐賀県の両県で、久留米市の瀬ノ下の観測地点の流量を通年40㎥/sの河川流域確保に努める。と決められました。
(水資源機構提供資料)
筑後川のダムなどの施設建設の歴史を見て行くと、
筑後大堰の建設時に、水が不足するのではないかとの不安から有明海魚連の方々の建設中止活動が行われたりし、有明海魚連の方に水の面で安心して頂ける為に
松原下筌ダムのダムの役割に、河川を正常に保つ為の維持流量の不特定利水を新たに加えてノリ養殖に必要な維持流量分を放流し、
有明海魚連の方に安心していただける取り組みなど行った歴史も過去にはあります。
又、梅雨の大雨に備えるために松原下筌ダムは春先から水位を徐々に下げてダム湖を空し大雨に備えるのですが
梅雨の時期は、かんがい用水にたくさんの筑後川の水を使用することから水位低下を一部遅らせて
水位低下水の一部を筑後川に補給する水に使用する(弾力的管理)なども行っている(約20年ほど前から)
その後、筑後川河川整備計画、水源開発による合所ダム、大山ダム、小石原川ダムの建設などにより
少しずつですが、安定した流量確保ができつつあるみたいですが
それでも、まだ不足している時期がある(有明海の皆様に、今も我慢してもらってる時期がある)ということ
現在進行形の筑後川の課題です。
(水資源機構提供資料)
今回のダム群連携事業では、筑後川の山田堰あたりから筑後川本川の流量があるときに導水路(ポンプを使い)で木和田導水路の上流まで運び
(水資源機構提供資料)
朝倉市の3つのダムと、2つの導水路を使い(朝倉三ダム総合運用)
ダムに水を溜めて必要に応じて筑後川本川へ不特定用水を補給し筑後川を正常に保つことになります。
(水資源機構提供資料)
で、なんでなんでわざわざ導水路を使って朝倉市の山まで送らないといけないのかというと
まず、九州一の大河 筑後川(本川)に水を溜めるダムを新たに建設するのは不可能で
他にも大替案があったが、一番コストの面で有利だったみたいです。
既存のダムと合わせて運用することにより、平成元年以降の状況においては
平成6年のような大渇水を除き、瀬ノ下地点で流水の正常な機能の維持のための流量を概ね確保できる
とあります。
ただ、我々も考えないといけないのは、我々に出来ることはないのか?ということ
近年、地球温暖化の影響もあり雨が降らない時期が長くなる(渇水)と言われています。
もっともっと雨が降らなくなる可能性が今後ないわけではない
補足資料(奇しくも、渇水対策の情報がアップされました)
◦独立行政法人水資源機構筑後川局、筑後川上流総合管理所並びに筑後川下流総合
管理所(以下「筑後川局管内事業所」という)は、令和5年12月19日(火)15時に渇水対
策本部を各々設置されました
一部抜粋、「筑後川水系では、本年8月から少雨が続いており、特に本年9月から10月の筑後川の流域平均雨量は平年の3割程度にとどまっています」
江川ダムが管理開始された昭和50年(1975年)以降で9月から11月の3ヶ月、最小洪水量を記録
現在、小石原川ダム、大山ダム、合所ダム、寺内ダム、江川ダムを合わせて貯水量が50%を下回っている状態
です(12月現在)
プレスリリース→→「https://www.water.go.jp/chikugo/chikujyo/releases/231219_kassuitaisaku.pdf」
先日、水資源機構様で朝倉三ダム総合運用のお話を聞いたときに提供していただいた資料をみても
実は、少雨傾向と大雨の傾向は今年に限った話ではないのです。
朝倉三ダム総合運用の実績(令和4より)
水資源機構が管理をしていますダムのある河川(小石原川、佐田川、赤石川)の降雨量(令和4年)
江川ダムにおける令和5どと過去の降雨量
今後、今よりも雨が降らなくなったときに、じゃあ他の案も取り入れるのか?? それでいいのか?
◦地球温暖化の気候変動の中、流域に住む我々も何かできることはないのか?
筑後川の水は、みんなの水だよね、筑後川の水を大切に!! みんなで大切に守ろうね
言葉にすると、そうだよねーとなるんだけども
普段の生活の中で行動に移せているのかというと、恥ずかしながら私は考えること意識もしていませんでした。
例えるならば、私にとって水は空気と同じような存在でした。
水道を撚れば自由にあるもの、水は大切な資源、水は大切にという発想すらなかった。
最近では、猛反省をし何が出来るのかを考えながら生活をしています。
最近では、小さいことですが井戸水の蛇口の水をこまめに閉めるようになりました
例えば、貯留雨水タンク(久留米市)の資料を見つけました
雨水貯留タンク(久留米市資料より)
雨水貯留タンクは、治水の効果がよく言われてますが
降った雨を溜めて、雨が止んだ後日に土に返す(流す)→時間をかけて、ゆっくり地下水へ浸透
雨が降ってる時は、土への浸透量も低い、河川の流れも早い
後日、流すことで浸透量も回復し、河川もゆるやかな流れへ
流れが緩やかになった河川へ流れ込んだ水は、ゆっくりと下流へ(滞留時間がある)
雨水貯留タンクではなくても、バケツに雨水を溜めて使用するでも水源地保全につながるのではないでしょうか
きっと治水だけでなく、地下水保全と河川の正常な維持も期待できます
バケツに雨水を溜めるのは、一人からでもできますよね! しらべたところ、雨水を利用した雨水浸透ますなるものもあるみたいです(熊本など取り組まれています)
雨水貯留タンクやバケツに貯留は、一つの事例にすぎませんが、山の保水を高める植樹だったり
いろんな取り組みを筑後川流域(流域内人口110万人)のみんなで、小さな事でも取り組めるように意識が変わっていけば
筑後川流域の地球温暖化の影響を最小限にできるのではないでしょうか
河川やダムの水だけでなく、井戸水も流量が昔より減ってきたなんて声も聞きます。
くまもと地下水財団さんの取り組みは我々も見習う点が多いかと感じます→「https://kumamotogwf.or.jp/」
水は全て繋がってる、地球温暖化の影響が地下水だけ影響がないと考えるよりも、地下水にも影響が出てくるかもしれないと考え
この地域の水を未来に繋ぐ為に何が出来るのか考える方がいいのではないか
我々は、筑後川や山などの水の恵みを受けて発展してきた歴史があります
“筑後川や山の水を未来へ繋ぐ為に、何が出来るのか”
この機会に、みんなで一緒に考えていきませんか
で、そういう活動、水の事を知ってもらう、考える機会を作る為に令和6、プロジェクトWET(河川財団)を活用したいと考えてます。
→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2336632.html」
水の話を、ゲーム感覚で体験しながら楽しく学ぶ河川財団のプログラムです。
興味がある流域の方、ご連絡おまちしています
⚪︎寺内ダム再開発事業について
→「https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/r-jigyouhyouka/dai15kai/pdf/5-1.shiryou.pdf」
寺内ダム建設当時に計画された、計画高水流量を超える年がここ数年で増えてきています(佐田川上流に、こんだけの雨が予測されて、こんだけの洪水量が寺内ダムに流れ込むだろうから、こんだけの大きさがあれば大丈夫だよねーという建設当時の目安的なもの)
寺内ダムの能力以上の雨が降りやすくなっていることを受けて、寺内ダムの再開発が行われます。
(水資源機構提供資料)
正直なところ、数字、グラフで説明になるのでよくわからないと思います。
私もどれくらい効果があるのか、凄いのかわかりません
一言でいうと、ゲートの部分を交換します。
⚪︎洪水容量700万㎥→880万㎥に増えます(利水容量が減ります)
→洪水調節時に溜める量が増えます
⚪︎最大放流量が120㎥/s →160㎥/s
→洪水調節時の最大放流量が増えます。
又、佐田川の河川工事により排出能力がアップして、放流が昔よりスムーズに流れやすくなります
ゲートの位置(ゲート放流する水位)は、現時点では詳細にされていません
具体的な工事開始などは、大雨時の防災操作に影響がないように計画中とのことです
今後、経過を伝えていきたいと思います。
例えば、令和5、7/10の洪水調節の詳細をみると最大放流量119.77㎥/s(120㎥/s) →160㎥/sまで可能となることで、ダム湖の水位上昇が抑えれ洪水調節の時間が増やせます。
佐田川の河川工事により排出能力がアップして、放流した水が昔よりも今後スムーズに流れやすくなりますので
水位上昇の低減効果も期待できます。
氾濫注意、氾濫危険水位になる回数も少しは減るのではないでしょうか(期待したい)
そのことにより、住民の皆さんが避難の心配(苦労)も減って安心して暮らせるのではないでしょうか
(水資源機構提供資料)
(水資源機構提供資料)
九州北部豪雨相当の雨が降っても緊急放流へ移行しない為とあります。
私も、佐田川下流域住民ですので、正直なところ安堵しています
ただ、期待したい、安堵してると言ってますが自然が相手なので絶対はありません
ダム再開発事業は、再開発が必要がないダムには行いません
九州北部豪雨後、この6年で緊急放流の文字が避難通知で3回 使われて1回移行しています。
必要以上に不安になることはないですが、過信は絶対だめです。
寺内ダム再生事業に向けて、再生後も
ダムの放流通知を得て、速やかに避難できる避難情報の通知手段の確認、ダムの操作についての理解をし、日頃からの防災に対する心構えは大切だと思います
寺内ダム再開発をきっかけにして、寺内ダムの役割、防災など再確認されてみるのもいいかもいれません
実は、寺内ダムはすげぇーがんばって下流域を守ってるんです。
みんなに知っていただきたい。
(水資源機構提供資料)
令和5、7/10 寺内ダムの防災操作について(水資源機構提供資料)
令和5、7/10 再生事業後の寺内ダムの防災操作予測(水資源機構提供資料)
今後の工期スケジュールも含めて、工事の進捗状況など又、定期的にアップしていきたいと思います。
前回、7/10の寺内ダムの低減効果等、かなり踏み込んで説明をしています。
踏み込まなくてもよかったのかもしれないですが、防災意識を高めて頂き、早めの避難に繋げ、安心して生活していただける様に、少々、踏み込んでお話をしています。
寺内ダム再生事業完成まで、数年と時間があります。
曖昧にせず、再度、避難通知の確認などよろしくお願いします。
河川情報アラームを使った、ダムと防災、タイムライン作成など一緒に再確認できる機会、企画ができないかと考えています。
いつも、下流域の町の為にがんばってる
寺内ダムの素敵な四季のインスタリールをご覧くださいませ
寺内ダム(桜)→「https://www.instagram.com/reel/CqVDmyLg-Rf/?utm_source=ig_web_copy_link」
麦青む→「https://www.instagram.com/reel/CpUa7uxArUa/?utm_source=ig_web_copy_link」
夏の寺内ダム→「https://www.instagram.com/reel/Cvgj1-igCcx/?utm_source=ig_web_copy_link」
実りの秋→「https://www.instagram.com/reel/Cx417O2ykGX/?utm_source=ig_web_copy_link」
美奈宜湖(夕日)→「https://www.instagram.com/reel/Cm_MqPspiqT/?utm_source=ig_web_copy_link」
両筑平野の夕日→「https://www.instagram.com/reel/CmWJhTbAU5m/?utm_source=ig_web_copy_link」
基本的には、聞いた話をかみ砕いてわかりやすく説明をし
気軽に、ちょっとダムに行ってみようか!!と思っていただける内容を目指しています。
ここでは書ききれなかった内容もありますので、ぜひ管理所を訪れてみて
分からないことなど質問してみてください。
⭐︎見学に関して協力
国土交通省九州地方整備局・筑後川河川事務所様
水資源機構(筑後川局、筑後川下流総合管理所、筑後川上流総合管理所)様
合所ダム管理所(福岡県)様、藤波ダム管理所様(福岡県)
夜明ダム管理所様(九州電力)
ご協力感謝致します。
日本ダム協会認定 ダムマイスター
朝倉市3ダム愛好家 三ちゃん
ぷちっと、協力おねがいします
地域情報ランキング
⚪︎まずは、筑後川ダム群連携事業について→「https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/r-jigyouhyouka/dai15kai/pdf/4-1.shiryou.pdf」
実は、筑後川水系の12基を巡る企画を昨年(令和4)の11月にスタートするにあたり筑後川基本計画を元に、
筑後川の整備計画の歴史を筑後川河川事務所様からお話を聞き初めて知ったのですが
一言でいうと、水が豊富なイメージの筑後川ですが
“年間を通して見ると筑後川の流量が少ない時期があって、下流の有明海の皆様には水で我慢をして貰ってる時期がある”
“長年、有明海の方に実は我慢をしてもらっている”
そして、水の流量不足の影響からノリの生育や生き物などの生態系に思わしくない影響が起こる可能性がある。
筑後川中流域で、水が豊かに、なに不自由なく使えていた私には衝撃的な事実でした
(水資源機構提供資料)
筑後川河川計画の話を聞いて思い出したのですが
なんとなく記憶にあるのが、僕の小さい頃に“筑後川の水”の事で福岡県、佐賀県で話し合いが夜遅くまで行われていた。
ニュースでよく流れていたことをかすかな記憶で思い出しました。
私より年上の先輩に話を聞くと、大昔は筑後川は誰の水だ!みたいな水の事で、争いが起こっていたなんて話も聞きます。
そういった話し合いのもと、福岡県、佐賀県の両県で、久留米市の瀬ノ下の観測地点の流量を通年40㎥/sの河川流域確保に努める。と決められました。
(水資源機構提供資料)
筑後川のダムなどの施設建設の歴史を見て行くと、
筑後大堰の建設時に、水が不足するのではないかとの不安から有明海魚連の方々の建設中止活動が行われたりし、有明海魚連の方に水の面で安心して頂ける為に
松原下筌ダムのダムの役割に、河川を正常に保つ為の維持流量の不特定利水を新たに加えてノリ養殖に必要な維持流量分を放流し、
有明海魚連の方に安心していただける取り組みなど行った歴史も過去にはあります。
又、梅雨の大雨に備えるために松原下筌ダムは春先から水位を徐々に下げてダム湖を空し大雨に備えるのですが
梅雨の時期は、かんがい用水にたくさんの筑後川の水を使用することから水位低下を一部遅らせて
水位低下水の一部を筑後川に補給する水に使用する(弾力的管理)なども行っている(約20年ほど前から)
その後、筑後川河川整備計画、水源開発による合所ダム、大山ダム、小石原川ダムの建設などにより
少しずつですが、安定した流量確保ができつつあるみたいですが
それでも、まだ不足している時期がある(有明海の皆様に、今も我慢してもらってる時期がある)ということ
現在進行形の筑後川の課題です。
(水資源機構提供資料)
今回のダム群連携事業では、筑後川の山田堰あたりから筑後川本川の流量があるときに導水路(ポンプを使い)で木和田導水路の上流まで運び
(水資源機構提供資料)
朝倉市の3つのダムと、2つの導水路を使い(朝倉三ダム総合運用)
ダムに水を溜めて必要に応じて筑後川本川へ不特定用水を補給し筑後川を正常に保つことになります。
(水資源機構提供資料)
で、なんでなんでわざわざ導水路を使って朝倉市の山まで送らないといけないのかというと
まず、九州一の大河 筑後川(本川)に水を溜めるダムを新たに建設するのは不可能で
他にも大替案があったが、一番コストの面で有利だったみたいです。
既存のダムと合わせて運用することにより、平成元年以降の状況においては
平成6年のような大渇水を除き、瀬ノ下地点で流水の正常な機能の維持のための流量を概ね確保できる
とあります。
ただ、我々も考えないといけないのは、我々に出来ることはないのか?ということ
近年、地球温暖化の影響もあり雨が降らない時期が長くなる(渇水)と言われています。
もっともっと雨が降らなくなる可能性が今後ないわけではない
補足資料(奇しくも、渇水対策の情報がアップされました)
◦独立行政法人水資源機構筑後川局、筑後川上流総合管理所並びに筑後川下流総合
管理所(以下「筑後川局管内事業所」という)は、令和5年12月19日(火)15時に渇水対
策本部を各々設置されました
一部抜粋、「筑後川水系では、本年8月から少雨が続いており、特に本年9月から10月の筑後川の流域平均雨量は平年の3割程度にとどまっています」
江川ダムが管理開始された昭和50年(1975年)以降で9月から11月の3ヶ月、最小洪水量を記録
現在、小石原川ダム、大山ダム、合所ダム、寺内ダム、江川ダムを合わせて貯水量が50%を下回っている状態
です(12月現在)
プレスリリース→→「https://www.water.go.jp/chikugo/chikujyo/releases/231219_kassuitaisaku.pdf」
先日、水資源機構様で朝倉三ダム総合運用のお話を聞いたときに提供していただいた資料をみても
実は、少雨傾向と大雨の傾向は今年に限った話ではないのです。
朝倉三ダム総合運用の実績(令和4より)
水資源機構が管理をしていますダムのある河川(小石原川、佐田川、赤石川)の降雨量(令和4年)
江川ダムにおける令和5どと過去の降雨量
今後、今よりも雨が降らなくなったときに、じゃあ他の案も取り入れるのか?? それでいいのか?
◦地球温暖化の気候変動の中、流域に住む我々も何かできることはないのか?
筑後川の水は、みんなの水だよね、筑後川の水を大切に!! みんなで大切に守ろうね
言葉にすると、そうだよねーとなるんだけども
普段の生活の中で行動に移せているのかというと、恥ずかしながら私は考えること意識もしていませんでした。
例えるならば、私にとって水は空気と同じような存在でした。
水道を撚れば自由にあるもの、水は大切な資源、水は大切にという発想すらなかった。
最近では、猛反省をし何が出来るのかを考えながら生活をしています。
最近では、小さいことですが井戸水の蛇口の水をこまめに閉めるようになりました
例えば、貯留雨水タンク(久留米市)の資料を見つけました
雨水貯留タンク(久留米市資料より)
雨水貯留タンクは、治水の効果がよく言われてますが
降った雨を溜めて、雨が止んだ後日に土に返す(流す)→時間をかけて、ゆっくり地下水へ浸透
雨が降ってる時は、土への浸透量も低い、河川の流れも早い
後日、流すことで浸透量も回復し、河川もゆるやかな流れへ
流れが緩やかになった河川へ流れ込んだ水は、ゆっくりと下流へ(滞留時間がある)
雨水貯留タンクではなくても、バケツに雨水を溜めて使用するでも水源地保全につながるのではないでしょうか
きっと治水だけでなく、地下水保全と河川の正常な維持も期待できます
バケツに雨水を溜めるのは、一人からでもできますよね! しらべたところ、雨水を利用した雨水浸透ますなるものもあるみたいです(熊本など取り組まれています)
雨水貯留タンクやバケツに貯留は、一つの事例にすぎませんが、山の保水を高める植樹だったり
いろんな取り組みを筑後川流域(流域内人口110万人)のみんなで、小さな事でも取り組めるように意識が変わっていけば
筑後川流域の地球温暖化の影響を最小限にできるのではないでしょうか
河川やダムの水だけでなく、井戸水も流量が昔より減ってきたなんて声も聞きます。
くまもと地下水財団さんの取り組みは我々も見習う点が多いかと感じます→「https://kumamotogwf.or.jp/」
水は全て繋がってる、地球温暖化の影響が地下水だけ影響がないと考えるよりも、地下水にも影響が出てくるかもしれないと考え
この地域の水を未来に繋ぐ為に何が出来るのか考える方がいいのではないか
我々は、筑後川や山などの水の恵みを受けて発展してきた歴史があります
“筑後川や山の水を未来へ繋ぐ為に、何が出来るのか”
この機会に、みんなで一緒に考えていきませんか
で、そういう活動、水の事を知ってもらう、考える機会を作る為に令和6、プロジェクトWET(河川財団)を活用したいと考えてます。
→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2336632.html」
水の話を、ゲーム感覚で体験しながら楽しく学ぶ河川財団のプログラムです。
興味がある流域の方、ご連絡おまちしています
⚪︎寺内ダム再開発事業について
→「https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/r-jigyouhyouka/dai15kai/pdf/5-1.shiryou.pdf」
寺内ダム建設当時に計画された、計画高水流量を超える年がここ数年で増えてきています(佐田川上流に、こんだけの雨が予測されて、こんだけの洪水量が寺内ダムに流れ込むだろうから、こんだけの大きさがあれば大丈夫だよねーという建設当時の目安的なもの)
寺内ダムの能力以上の雨が降りやすくなっていることを受けて、寺内ダムの再開発が行われます。
(水資源機構提供資料)
正直なところ、数字、グラフで説明になるのでよくわからないと思います。
私もどれくらい効果があるのか、凄いのかわかりません
一言でいうと、ゲートの部分を交換します。
⚪︎洪水容量700万㎥→880万㎥に増えます(利水容量が減ります)
→洪水調節時に溜める量が増えます
⚪︎最大放流量が120㎥/s →160㎥/s
→洪水調節時の最大放流量が増えます。
又、佐田川の河川工事により排出能力がアップして、放流が昔よりスムーズに流れやすくなります
ゲートの位置(ゲート放流する水位)は、現時点では詳細にされていません
具体的な工事開始などは、大雨時の防災操作に影響がないように計画中とのことです
今後、経過を伝えていきたいと思います。
例えば、令和5、7/10の洪水調節の詳細をみると最大放流量119.77㎥/s(120㎥/s) →160㎥/sまで可能となることで、ダム湖の水位上昇が抑えれ洪水調節の時間が増やせます。
佐田川の河川工事により排出能力がアップして、放流した水が昔よりも今後スムーズに流れやすくなりますので
水位上昇の低減効果も期待できます。
氾濫注意、氾濫危険水位になる回数も少しは減るのではないでしょうか(期待したい)
そのことにより、住民の皆さんが避難の心配(苦労)も減って安心して暮らせるのではないでしょうか
(水資源機構提供資料)
(水資源機構提供資料)
九州北部豪雨相当の雨が降っても緊急放流へ移行しない為とあります。
私も、佐田川下流域住民ですので、正直なところ安堵しています
ただ、期待したい、安堵してると言ってますが自然が相手なので絶対はありません
ダム再開発事業は、再開発が必要がないダムには行いません
九州北部豪雨後、この6年で緊急放流の文字が避難通知で3回 使われて1回移行しています。
必要以上に不安になることはないですが、過信は絶対だめです。
寺内ダム再生事業に向けて、再生後も
ダムの放流通知を得て、速やかに避難できる避難情報の通知手段の確認、ダムの操作についての理解をし、日頃からの防災に対する心構えは大切だと思います
寺内ダム再開発をきっかけにして、寺内ダムの役割、防災など再確認されてみるのもいいかもいれません
実は、寺内ダムはすげぇーがんばって下流域を守ってるんです。
みんなに知っていただきたい。
(水資源機構提供資料)
令和5、7/10 寺内ダムの防災操作について(水資源機構提供資料)
令和5、7/10 再生事業後の寺内ダムの防災操作予測(水資源機構提供資料)
今後の工期スケジュールも含めて、工事の進捗状況など又、定期的にアップしていきたいと思います。
前回、7/10の寺内ダムの低減効果等、かなり踏み込んで説明をしています。
踏み込まなくてもよかったのかもしれないですが、防災意識を高めて頂き、早めの避難に繋げ、安心して生活していただける様に、少々、踏み込んでお話をしています。
寺内ダム再生事業完成まで、数年と時間があります。
曖昧にせず、再度、避難通知の確認などよろしくお願いします。
河川情報アラームを使った、ダムと防災、タイムライン作成など一緒に再確認できる機会、企画ができないかと考えています。
いつも、下流域の町の為にがんばってる
寺内ダムの素敵な四季のインスタリールをご覧くださいませ
寺内ダム(桜)→「https://www.instagram.com/reel/CqVDmyLg-Rf/?utm_source=ig_web_copy_link」
麦青む→「https://www.instagram.com/reel/CpUa7uxArUa/?utm_source=ig_web_copy_link」
夏の寺内ダム→「https://www.instagram.com/reel/Cvgj1-igCcx/?utm_source=ig_web_copy_link」
実りの秋→「https://www.instagram.com/reel/Cx417O2ykGX/?utm_source=ig_web_copy_link」
美奈宜湖(夕日)→「https://www.instagram.com/reel/Cm_MqPspiqT/?utm_source=ig_web_copy_link」
両筑平野の夕日→「https://www.instagram.com/reel/CmWJhTbAU5m/?utm_source=ig_web_copy_link」
基本的には、聞いた話をかみ砕いてわかりやすく説明をし
気軽に、ちょっとダムに行ってみようか!!と思っていただける内容を目指しています。
ここでは書ききれなかった内容もありますので、ぜひ管理所を訪れてみて
分からないことなど質問してみてください。
⭐︎見学に関して協力
国土交通省九州地方整備局・筑後川河川事務所様
水資源機構(筑後川局、筑後川下流総合管理所、筑後川上流総合管理所)様
合所ダム管理所(福岡県)様、藤波ダム管理所様(福岡県)
夜明ダム管理所様(九州電力)
ご協力感謝致します。
日本ダム協会認定 ダムマイスター
朝倉市3ダム愛好家 三ちゃん
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