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【保存版】 AIエバンジェリスト直伝『AIキャラクターの作り方』







#1 準備編



画像生成AIとは、主に完成形のイメージや雰囲気のテキストを与えるだけで自動的にAIが画像を生成できるサービス・ソフトウェアの総称です。例えば「ネコ、昼寝」という情報を与えれば、昼寝をしているネコの写真を撮影したような画像やイラストが生成されます。サービスによって生成される画像の種類はさまざまであり、実写・アニメ・3Dモデルなどを選べるものも存在します。画像生成AIを用いることで、誰もが簡単に精度の高い画像を作成することが可能です。






画像生成AIでよく使われているものは主に3種類あります。メリットやデメリット、操作性の難易度、商用利用の可否など、それぞれ異なっていますので、用途に合わせて選択する必要があります。






その中でも「Stable Diffusion」は、独自のカスタムが出来て自由度が高く、商用利用も基本的に可能ということで、多くの方が利用しています。無料でインストール出来ますので、まずはStable Diffusionから始めるのが良いでしょう。






Stable Diffusionを使うには、Python(パイソン)が必要です。Pythonとは、オープンソースで運営されているプログラミング言語です。Pythonを使うと誰でも簡単にプログラミングを組むことができます。






Pythonは、Pythonの公式サイトからインストールすることが出来ます。公式サイトを開くと複数のバージョンが存在してどれを選択していいか迷ってしまいますが、「Add Python 3.10 to PATH」にチェックを入れて「Install Now」をクリックすれば完了します。






次に「Git」と呼ばれる管理システムをインストールします。Gitとは、コーディング中にAIが関連するコードを自動補完してくれるツールです。PythonでコーディングしたものをGitが修正・提案をしてくれるので、半自動で高速なコーディングが実現できます。






続いて「Stable Diffusion Web UI」というツールをインストールします。Stable Diffusion Web UIとは、自分のPCに「Stable Diffusion」を使用するための環境を構築し、Webブラウザ上で画像生成を行うためのツールです。 専門的な技術が不要で、ローカルPCで誰でも無料で画像を生成できることから、多くの方が利用しています。






上記のツールをインストールしたら準備は完了です。Stable Diffusion web UIを起動して操作を始めてみましょう。





#2 基礎編



stable diffusion web uiを起動してプロンプト(テキスト)を入力すればAI画像が生成されます。プロンプトの修正や追加していきながら好みの画像を生成していきます。






プロンプトには入れ方のコツがあります。まず、プロンプトは英語で記述します。文章形式でも、カンマ区切りの単語の羅列でもOKです。順番が前のプロンプトの方が画像生成への影響が強くなります。(テキスト)のように丸括弧をつけると、そのテキストの影響が強くなります。






AI画像は、あらかじめ設定したモデルのもと、プロンプトに合わせて生成されます。モデルによって実写風やアニメ調、油絵風などさまざまな特徴があり、生成される画像の雰囲気やスタイル、画風に影響します。生成したい画像に近いモデルを使うことで、想定したイメージに近い画像を生成することができます。






生成された画像は「VAE」という機能を使って画像を鮮明にする処理を行います。VAEを入れると同じプロンプトでも画像が良くなり、ぼやけた画像をクリアにすることができます。





#3 応用編



好みの画像が生成されたら、応用としてControlNetという機能を使ってポーズ変更を試してみましょう。プロンプトによる指定では、思っていたポーズと違う画像が生成されることもあります。ControlNetの拡張機能を使うことで、参考画像のポーズと類似した画像を生成することができます。






もうひとつ、応用として活用したい便利機能が「IP-Adapter」です。IP-Adapterとは、画像をプロンプトとして使用し、指示を出す機能のことです。例えば、自分の写真をプロンプトとして使用して、似たようなAI画像を生成することができます。





#4 出力例



このような手順で生成したAI画像がこちらになります。実写風やアニメ調など、好みの画像がスピード生成できますので是非お試しください。





#5 注意



生成AIは気が付かないうちに法律違反を犯す可能性もあるので注意が必要です。特にトラブルになりやすいのが「著作権侵害」です。画像生成AIが流行し始めてから著作権を侵害する事案が急増しています。誰でも簡単に画像生成することできる反面、認識不足による著作権侵害が増えているというのが要因でしょう。法律的にもルールがあいまいになっている部分も多いので、注意して活用する必要があります。

また、「ディープフェイク」についても日本で逮捕者が出るほど問題となっているので注意が必要です。ディープフェイクとは、AIで本人と見分けがつかない精巧な画像や動画を生成することを指します。元々は映画製作など、エンターテインメントの現場での作業効率化を目的に開発されたものになります。しかし、あまりにリアルで高精細であることから悪用されるケースが増えたことで、昨今ではフェイク(ニセ)画像や動画の代名詞になりつつあります。「遊び心」でディープフェイクを生成するようなことが無いようにして頂きたいと思います。






AIエバンジェリスト直伝『AIキャラクターの作り方』


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執行役員CSO
AIエバンジェリスト 村上