◆ 21世紀が近未来でなくなった件
20年前と聞くと、それはそれは大昔に聞えます。
1人の人間が生まれて成人するまでの間ですからね。
10年間を a decade というので、20年間はそれが2つ。 two decadesです。
しかし。
今から20年前は2001年だったわけですが、“20年前”ではなく“2001年”というと、すごく最近のことのように聞こえませんか?中高年の皆さん。
だって2001年といったら21世紀で、21世紀といえば近未来。車が空を飛んでそうなイメージだった新世紀です。
実際に2001年を振り返っても、既に携帯電話はあったし、インターネットもありました。
CDやDVDも当時から売っていたし、モー娘。もミスチルもドリカムもB'zも当時から売れっ子でした。
子供向けのアニメといえば今と変わらずドラえもん、クレヨンしんちゃん、アンパンマン、ちびまる子ちゃん。
でも、その2001年も今から20年前のこと。近未来どころか過去も過去、大過去なのです。
◆ 留学経験者はいつか経験をまとめたい
留学経験者も、帰国して、再就職して、落ち着いて余裕が出てくると、留学経験をまとめたくなるんですよね。
ブログとか、電子書籍とか、今は個人が発信できる手段がいろいろありますもんね。
留学した翌年ならまだしも、僕の知人に留学後20年経ってもまだ「これから留学する人に向けてまとめたい」と言っている人がいます。
たしかに日々の生活に追われていると、やりたいことは先延ばしになってしまうものです。
20年なんてあっという間です。
- いつか小説を書きたい
- いつか絵を描き始めたい
- いつか本格的に英会話を始めたい
と言って始めずにいるのに似ています。
老後に若かりし頃の思い出を綴るなら良い趣味になると思いまし、昔の留学は大変だったんだという読み物としてなら若い人も読んでくれると思いますが、情報としては役に立たないでしょう。
たとえあなたが留学したときに既に
- インターネット
- スマホ
- 動画サイト
- SNS
- ブログ
などがあっても、です。
なぜならIT関係はハードウエアもソフトウエアも1,2年で変わってしまうことが多いからです。それ以外にも、
- 移民関連の法律
- 航空関係の規制
- ネット関係などのテクノロジー
- 常識(カナダでもマスクが当たり前になる、など)
◆ 留学経験者に告ぐ
これからご自身の留学体験をまとめたいと思っている皆さん。
残念ですが、あなたの情報は使えません。もう古いんです。
…って、それ まさにこのブログ!
自分の留学経験を基に書いているので、情報としては古すぎます。
もちろんその自覚はあるので、その代わり、読み物として「昔の留学はこうだったんだよ」とか、「今の若い人と違って当時の若者はホニャララだったんだよ」みたいに振り切った内容にするようにはしています。
過去記事:英語でホニャララとチョメチョメ
個人的には人の昔の話を聞くのが好きなのでそれぞれの留学経験談を読むのが好きなのですが、“これから留学する人のため”にはならないでしょうね。
◆ まとめ:あれから◯◯年経ってると気付きましょう
白黒写真の時代やアナログレコードの時代は大昔と認識できるのですが、2000年代以降はそれほど昔という感じがしません(私だけでしょうか…)。
先に述べた音楽メディアやテレビ以外にも、コンビニ、ファミレス、100均チェーン店、ファストファッション、郊外型の大型ショッピングモールなどなど、生活そのものがその頃から変わらないですよね?
ファッションだって、70年代、80年代、90年代までなら代表的な流行りがありましたが、00年代と10年代って違いはあまりないように思えます(自分がおじさんになって流行に無頓着になっただけ?)。
そんなに昔のような気はしないけど、もう20年前も前だったのね、と衝撃を受けたので自分に向けて書いてみました。
20年前というのはおおげさですが、2~3年前にはまだオンラインの授業なども一般化していなかったと思いますし、将来また留学が普通に出来る時代になったらつい最近(2~3年前)に留学した人の情報もあまり役に立たなくなってしまっていることでしょう。
人はなにかと教えたがるものなので(掲示板やSNSのコメントなどがそうですね)、留学経験者のみなさんにおかれれましては「今は違うかもしれないけど」「参考までに」と一呼吸おいてから体験談をお話されると良いかもしれません。
(と自分に言い聞かせています)
Photo by pixabay.com
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