March 23, 2022

反省とは、しょんぼりすることなのか。

 

Photo by pixabay.com



自分が反省してるかしてないか、一番わかっているのは反省している本人のはずなのに、日本では実際は周りの人が判断してるんですよね。

しかも演技力がすべて。

カナダで仕事をしていると、ミスをして反省しているかどうかなんて周りの人は気にしていないと感じることが多くあります。

今度から気を付けます、という「しょぼーん」とした反省より、今度から気を付けなくっちゃね、教えてくれてありがとう、みたいな sorry より thank you と言う風潮です。うちの職場は、ですが。




 日本にいた頃は、英語教室などに外国人の英語の先生を手配する仕事をしていました。

顧客からの苦情でよくあったのが、

「反省していない」

というものだったんです。

遅刻したのに反省していないとか、打ち合わせ内容を忘れてしまったのに反省していないとか。




顧客のクレームを聞き、外国人インストラクターへの研修という形で反映させるのが僕の役割だったので、インストラクターにはとりあえず

「遅刻したり忘れ物したりしたらちょっと元気ない演技してね。」

と言っていました。

だってそれしかないじゃん?

重大な失敗をしてしまったために事故が起こってしまったとか誰かが休み返上で対処しなければならなかったとかならまだしも、ちょっとの遅刻や、ちょっとの忘れ物なら、そもそも反省らしい反省もいらないですよねぇ?


必要以上にへりくだったり腰が低かったりすると、却ってイライラさせてしまうみたいです、っていうか、個人的には謝られすぎるとイライラするようになってしまいましたw






余談ですが、「定時になったら帰ってしまう」というのもクレームになったことがありました。

それ自体はどうしようもないので(だって定時だもん)、上司に世間話風に

「『定時になったら帰ってしまう』ってクレームがあるんですよ」

と話したところどうやってインストラクターに伝えているか聞かれたので

「『申し訳なさそうにペコペコしながら帰る』ですよ。それ以外ないじゃないですか」

と言ったところ、後輩が

「私もインストラクター達にそう言ってます」

と話に参加し、続けて

「そういうしかないですよねぇ」

と顔を見合わせたのでした。






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