「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【授業実践】2次関数の授業での生徒の学び【こんな指導案、単元計画どうですか?】

高校数学での「2次関数」ときくと、

苦手な方も多いのではないだろうか?

 

中学での関数から「もう大嫌い!」

という声もよくきく。

 

数学Ⅰの教科書の「2次関数」では、

①関数の定義

②1次関数とは?

③2次関数の基本。y=ax ^2

④y=ax ^2+q のグラフ 

⑤y=a(x-p) ^2 のグラフ 

⑥ y=a(x-p) ^2+q のグラフ

という順番になっている。

 

今回は、単元の構想を練る中で、

④〜⑥をあえて逆順にしてみた。

 

次のような2次関数の授業を計画した。

①関数の定義

②1次関数とは?

 

③2次関数の基本。y=ax ^2

 

④y=a(x-p) ^2+q のグラフ

⑤y=a(x-p) ^2 のグラフ 

⑥y=ax ^2+q のグラフ 

 

教科書はスモールステップ、

「易しい」から「難しい」の順番に「勝手に」なっている。

 

今回のねらいは、

④〜⑥と

先に難しいことに挑戦をして

「わからない」ことをたくさん共有する。

 

そして、段々と易しくなっていくようにして、

「あ、わかった!」と生徒が実感できる機会を増やして

「2次関数って簡単やん」と思えるようにすること。

 

今、まさに、④〜⑥あたりの授業をしている。

 

最初は、

「先生、もう無理〜」「全然わからん!」

言っていた生徒たちも

「できてきた!」「なんや簡単やん!」

とてもうれしそうであった。

 

「わからない」ことをみんなで共有して、

考えることを続けることで、

いつかは「わかる」ようになるという

実感を少しでも味わえるように。

 

もちろん、スモールステップで

最初から「わかる」を重ねていくことも大事。

 

今回は、あえて「逆説的に」

「わからない」ならスタートしてみた。

 

社会にでて、仕事をしていても「わからない」ことだらけ。

最初から「わかる」ことの方が少ない。

 

だからこそ、

「わからなさ」に向き合って

考えることを楽しめる生徒

を育てたい。