英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

顔見知り

わが町に引っ越してきてかれこれ10年ちょっと。
その間、子供達の送迎だったり買い物だったり散歩だったりで近所をうろうろしてると、顔見知りがポツポツできるわけですよ。

あっちが私を認識してるかわかんないですが、陽の高い時間に松葉杖をつきながらリハビリ?をしてるロン毛で巨漢のお兄さんが、数ヶ月に日松葉杖が取れて、それから少しづつ丸みがなくなってきて、さらにそこから髪を切って服装も小綺麗になっていく様子をこの3年くらい観察してます。
近頃は歩く速度も速いし、多分就職もなさったようで朝夕の通勤ラッシュの時間帯に目撃することが多くなり、全く知らない人ですがちょっと嬉しく思っております。

他にも、登下校の送迎で顔を合わせているうちに、どちらからともなく毎回挨拶をするようになったママさんとか。
うちの子と違う制服を着たお子さんを連れているので明らかに違う学校なんですが、なぜか満面の笑みで挨拶をしてくれるいい人です。
先日の朝お見かけした時足を引きずってらしたのでどうしたのか聞いたら「週末に自転車に乗ってる時にバランスを崩して足をついたつもりだったんだけど捻っちゃって」などと立ち話すらする仲になりました。
が、お互い名前も知りません。変なの。

家の近所を歩いてたら声をかけられて「どちら様ですか?」とも言えずに適当に話を合わせて笑い合って別れた1時間後に「あ。Sainsbury'sの店員さんだ」と気がついたりもします。
制服着てないとわかんないのよ。
このなんとなく相手に話題を合わせてガハハと笑って別れるって対応が、悪いことじゃないはずなんですが「どちら様?」と確認できない要因なんでしょうね。
多分あちらさんとしては”東洋人のなんかよく喋るおばちゃん”としか思ってないかもしれないけど。

ある日の買い物帰りの道すがら、珍しくも名前を呼ばれて振り向いたらスポーティなおじさんがニコニコ手を振ってるし。
相手が誰だかよくわかってないのに「Oh, hi! Good morning!」とか陽気に返事をする私。反省皆無。
最近天気がいいよねーようやく春だねー、などと当たり障りのない会話をして別れ、家に着いてから気がつきました。
何度か通ってるマッサージ店の店長さんでした。
施術は従業員の女性がやってくれてるので忘れてましたが、店長さんはいつも受付に座ってて、予約の確認などで名前を覚えてくれてるっぽいです。
顔と名前を覚えてくれてる他人が町にいる、ってことはもうこの町を”地元”って呼んでもいいよね?
私が相手のこと覚えてないからまだダメかなぁ。
とりあえずどこで見られてるかわかんないから悪さはできないな。しないけど。

↓乳酸菌で記憶力って上がるの?!…そもそも覚える気がないと無理か…↓

私ごときには無縁の場所。Oxford大のBodleian図書館。