【グー?パー?】50m走の時は、手をグーにするべき!
「全力で走るときって手はグー?パー?どっちがいいの?」
こんな疑問にお答えします。
結論から言うと、グーのほうがいいです。しかし、例外もあります。
私は高校三年間を陸上部として活動してきて、キャプテンを務めてきた実績があります。その経験から、競技としての「走り」の視点からの本格的なアドバイスをしていきたいと思います。
誰だって、速く走りたいですものね。
✓ 記事の内容
・走る際のグーとパーでの違い
・グーのほうが速く走れる理由
では見ていきましょう。
パーで走る場合
パーで走ると、次のようなことが起こります。
- 腕が力むことを防げる
- 体の軸がブレやすい
手がパーの状態だと、力が入りくいので、腕の無駄な力みを防ぐことができます。腕の力みは、無駄な体力の消耗と、肩の可動域を狭めることにつながるので、手をパーにすることはこれらを防ぐうえで効果的だと思います。
しかし、パーにすると遠心力によって手首から下が大きく動いてしまいます。この点は後に詳しく解説しますが、体のブレを無くすことは、速く走るうえで重要な要素ですので、パーの大きなマイナス面となります。
グーで走る場合
グーで走ると次のようなことが起こります。
- 肩から腕にかけて力みやすくなる
- 身体の軸がブレにくい
- 腕の回転の軌道を意識しやすくなる
手をグーにすると多少力は入りやすくなります。ですがその分、腕と体を固定できるので、軸はぶれにくいです。
腕の回転の軌道を意識しやすくなるというのは、イメージしにくいと思いますが、グーにすることで、手のひらに ”確かな塊” を感じることができ、その塊を動かしているという感覚が得られます。
パーの場合、指が開いていて、四方八方に広がっているので、塊の感覚はグーに比べて薄いです。
フォームを改善していくうえで、直していく点はいくつかありますが、腕の回転はそのうちの重要な点の一つになってきます。
パーよりグーな理由
パーよりもグーをおススメする理由は、大きく分けて次の二点です。
- グーによる力みは改善できる
- 身体のブレを防ぐことが超重要だから
グーにすると余計な力が入ってしまう人は、両手に卵を握って腕振りの練習をしてみてください。その場で構いません。グーでも適度に脱力しながら腕をふる感覚が分かると思います。
また、先ほども言いましたが、パーは遠心力を受けやすく、腕のブレ、体のブレへとつながりやすい走り方です。
特に腕を引くときです。後への力によって、手首から下も後ろに引かれ、曲がってしまうことがよくあります。
身体をブラさず走る、軸をまっすぐに走ることは速く走るうえで基本になってくることです。軸がぶれずに走れると、足の力がまっすぐに地面に伝わり、100%の力で地面をけることができます。
逆に軸がブレブレの状態で一生懸命地面をけっても、四方八方に力が分散し、効率よく前に進むことはできません。
以上のことから、少しでも早く走る、50m走で少しでもタイムを縮めるためには
・手をグーにして走る
ことをおススメします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。