皆さん、こんにちは
お元気ですか?
私はラスベガスに住んでいます。
皆さん、リチウムってご存じですか?
バッテリーを作るためにとても必要な鉱物です。
これがなんとネバダ州で発掘できるのです。
確か、パナソニックがバッテリー工場をリノに作ったのを知っていましたが、リチウムが採掘できることは知りませんでした。
現在のゴールドラッシュにたとえられています。
電気自動車の時代になれば、世界の経済的な秩序は一変します。
それに直面しているのが日本と中東ではないでしょうか?
世界のガソリン車を生産し続けてきた日本とガソリンを生産してきた中東と秩序の変化に、少し将来を具体的に考えなければいけない岐路に立っています。
今回のワールドカップの開催国はカタールです。
カタールをご存じな人も多いと思いますが、カタールは中東の小さな国ですがかなり裕福な国です。
国土は秋田県くらいのサイズで、人口は約230万人です。
ラスベガスの人口のほうが多いくらいです。
1人当たりのGDPは世界4位だそうです。
石油立国です。
以前は、アルジャジーラというニュースをよく読んでいました。
アメリカ・イラク戦争の時に中東からの視点を報道し、かなり勉強になりました。
カタールは小さい国ですが、影響力のある国です。
ラスベガスにいるといろいろな人々に会います。
様々な中東からの人々にも会います。
一般的に同じような人々に見えますが、直接話してみると様々な違いが分かります。
その中であるカタールから来た若いカップルと話したこともありました。
普段話す中東の人々は香水をつけたりして、アメリカ文化に影響されている感じですが、彼らはキリッとして好感が持てました。
そして、自国に誇りを持っている感じでした。
中東でも様々な民族があるし、複雑な国際社会なのだぁと実感した瞬間でした。
~ビール禁止とLGBTQ反対抗議を受けるワールドカップ~
カタールは、イスラム教の国です。
イスラム教は非常に彼らの厳しい教義に忠実です。
クルアーンやコーランと聞いたことがあると思います。
彼らはこの教えにかなり誇りを持っています。
その一つの理由としては、この経典はずっとアラビア語で書かれてあり、キリスト教の聖書などと違って違う言語に翻訳されてないからです。
直接の創設者のムハンマドの教えが。今も続いていることに誇りを持っています。
私がロサンゼルスに住んでいた時に、イスラム教に興味を持ちいくつかのモスクを回ってみました。
モスクとは、キリスト教でいう教会みたいなところです。
イスラム教徒は、聖地メッカに向かって一日5回のお祈りを捧げます。
ですので、それぞれのモスクには聖地メッカの方向が印されています。
モスクを建てる人の経済力によって、豪華さが違います。
また出身の国によってそれぞれが違うモスクに集まる傾向にあります。
私はエジプト人が管理するモスクで、コーランの勉強会に参加したことが何度かあります。
彼らが最初に主張することは、男女の差や家庭内暴力などメディアの嘘であり、皆幸せに健全に暮らすようにコーランにも書かれてあると言っていました。
何か質問をした覚えだけありますが何をしたのか忘れてしまいましたが、イスラム教的な文化や価値観に対してのギャップや偏見はどうしてもあるし、それはそこに住んでいる人々と長く付き合っていかなければ払拭できるものではないなぁと実感しました。
ちょっと話外れましたが、「その感覚を持っている人々はこのビール禁止に対して抗議したり、また同性愛者への差別をする国として抗議が行われたりと様々あるのだなぁ。」と思います。
最初はこのような記事を見て、「無理もないなぁ。」と同情の思いもありました。
しかし、いろいろと読んでいくうちに「カタールの文化をもっと尊重しろよ!」と思うようにもなってきました。
ワールドカップは、とても大きな4年に一回のイベントです。
サッカーほど国際的なスポーツはありません。
野球は、ちょっとお金がなければスポーツができません。
ですから、様々な企業がスポンサーについています。
様々な企業が主張するのは、多様性です。
この多様性を主張することを通して、企業の収益を増やしたいからです。
多様性を認めることを通して、懐の深さを表現する企業や人々がいますがそんなのは薄ぺらなパフォーマンスです。
実際にそのような人々をお世話したり、本当に心配してあげたりして自らの問題のように考えたことのない人々や企業の行うパフォーマンスです。
実際、昨日アメリカでもまたこのような事件がありました。
これはなかなか複雑なものです。
~日本人は海外に出て生活をすることを通して、それぞれの国々の民族性を理解することは安全保障と国際人へ~
民族の歴史や文化って、本当になかなか外からでは理解できません。
実際に、その国に行かなければ分かりません。
私たち日本人って、日本人的な価値基準がある程度は通じるし、通じなければ相手を尊重してあげようと思ってしまいます。
しかし、海外で生活すると尊重しても、ある程度で私は私として意識を持たなければ、私自身の家族だけでなく国にも迷惑がかかることがよく分かります。
それが一番顕著に表れたのが、隣国の韓国や中国との外交です。
俗に言われる従軍慰安婦は、まさにそれが問題となって今でも解決できません。
韓国の歴史や民族史を勉強するとよく分かります。
なぜ、こんなにも問題が長引くのかということが…
私は韓国に住んだことがありませんが、ロサンゼルスにはでっかい韓国人街があります。
また、アメリカの歴史や民族史を知るとアメリカ人が一枚岩でないことがよく分かります。
国家を考えられる人と自らの民族としてのアイデンティティーだけを考える人です。
現在、ネットに時代により国民国家の意識が薄れてきています。
1648年のヨーロッパでおきた三十年戦争の終焉としてウエストファリア条約が結ばれ、国民国家として主権国家体制が国際基準になりました。
しかし、それから約400年もたてば、その国際秩序が崩壊するのかもしれません。
ある権力を持った民族が世界を牛耳るか、主権国家同士の同盟で世界平和になるか…
このワールドカップを見て、本当にそう思います。
カタールの抵抗を応援してあげたいです。
ヨーロッパに選手たちはある面応援しています。
彼らは同性愛者反対のアームバンドをつけません。
日本民族も分断されていっています。
経済的な勝ち組と負け組や右と左です。
私は自らのアイデンティティーを失いたくありません。
日本人とアメリカ人の家庭を作っていこうと思っています。
ですから、私は日本の良い文化や伝統を紹介していかなければいけません。
ネットの影響よりも強い影響力を持つものがあります。
それは親父の背中であり、母親の姿です。
多分、これは最強の影響力だと思います。
絶対的な姿って、普遍とも不変とも言いますがいつの時代でも変わりませんよね。
最後に、私が出会う中東の人々に共通した意見があります。
「いつか日本に行ってみたい!!」ということです。
民族が勝つか、主権国家体制(国民国家)が勝つか!?
私たちの心持次第ですよね。