叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

破戒


誠に不甲斐ない話を告白せねばならないのだが、昨日は大いに散歩をして部屋に戻った後、寮の食堂でビールを飲んでしまった。

ツマラヌ酒を飲まぬようにと、慾求が湧き上がってきた時は珈琲を淹れるようにと自らを戒めていたはずなのに、早々にその戒を破ってしまって自分自身が情けないのだが、しつこく纏わり付いてくる淋しさに耐えられなかったのだ。

アルコールを摂取したところで、原因の分からぬ淋しさを断ち切ることが出来るはずもないが、ビールを飲んで酔いが覚めた後は不思議と気持ちが晴れやかで、余りよろしくない成功体験を積んでしまったかもしれない。

そういえば、私の好きな俳人である尾崎放哉や種田山頭火も酒飲みで、それもなかなかの重症だったようだから、どうも最近は彼らのような漂泊の人生を送りつつある私としては、アルコールに対しても十分に気をつけてゆく必要があるような気がしている。

まだまだ若い私ではあるけれど、10年後20年後は一体どこでなにをしているやら。

こんなことを書いているとまた淋しくなってきたから、もうこの辺りでやめておくことにする。