叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

と或る日


土曜日まで働かされた日。

へとへとに疲れて、飲酒だとか暴食だとか、様々な誘惑に身を委ねそうになっているところ、どうも頭から離れないのは珈琲を淹れたいという慾求だった。

ただ、ちょうど珈琲豆を切らせてしまっていて、馴染みのカフェに買いに行くことも考えたけれど、一箇所は営業時間外、もう一箇所は少しばかり遠いという状況で、先の誘惑に手を伸ばしかけた時、ふと近所にスターバックスがあることを思い出した。

スターバックスと云えば、なんとかフラペチーノを飲みに行くところと云うイメージが先行しているが、もともと珈琲屋なのだから当然豆も売っているのだ。

浅煎りから深煎りまで、ひと通り揃っている陳列棚の中から選んだのはサイレンブレンドという種類。

スターバックスの中では浅煎りの部類に入るようで、苦味があまり好きではない私にはぴったりの豆だった。

可笑しいぐらいに珈琲にはまっている私としては、珈琲豆についても馴染みのカフェで買いたいと云う思いが強いけれど、価格的にはどうしても割高になるから、普段飲む分にはこのぐらいにしておくのが良いのかもしれない。

この豆を使い切ったら、次は違う豆を買いに行こう。