ずっとヴィーガン暮らし

薬草学の母ヒルデガルトに憧れて植物療法を学んでいます

きな粉を練って練って

今日はずっときな粉を練っていた。葛粉はよく練ってるけど、きな粉は初めて。急にあることをやってみようと思い立ったからだ。それはちょっとした "まねっこ"。

 

先日コストコで買い物中に、ふと「薬売りのねりきなこ」という商品が目に留まった。ラベルがなんとも昔懐かしい感じで可愛い。「薬売り」という言葉にも惹かれ、試しにひとつ買ってみた。

作っているのは香川県にある千金丹という会社で、明治から昭和にかけて「岡内千金丹」という有名な家庭薬を作っていたという歴史があるそうだ。だから「薬売りの」という言葉が付いているわけだ。

 

パンにつけていただくと、きな粉がとても香ばしくて美味しい。しっとりしているのに、なぜかふわっと軽くて口の中で溶けるようだ。

 

これが家で作れたなら、とすぐに思ってしまう質でして。何が入っているのかなと確認してみると割とシンプルだった。

きな粉はいつも常備しているし、なたね油もある。ショートニングはパスして、蜂蜜はメープルシロップで代用。加工黒糖は家にある生姜入りの黒糖でやってみよう。

 

分量や作り方は全くわからないので、とにかく「きな粉→ねりきな粉」となるように、手動で練って練って練りまくればよいのではなかろうか。

 

そんな安易な考えで出来上がったのがこちらです。

うん、なかなか美味しい。きな粉の香りも、しっとり感もある。決定的に違うのは口に広がるあの「ふわっと感」と、焙煎きな粉の香ばしさだ。当然のことながら、人気の「薬売りのねりきなこ」には到底及ばない。でも初めて作った「自家製ねりきなこ」としては上出来じゃないか。

 

型に入れて固めたら可愛いかも、と急にアイデアが浮かんで、続けてやってみた。材料はもっとシンプルにきな粉とアガペシロップだけ。抹茶入りバージョンもやるつもりだったけど、きな粉が足りなくなってしまった。まずはゴムベラで練って練って。

ある程度練り上げたら、今度は手でくるくるっと小さく丸めて型に入れ、広げて馴染ませる。

柔らかいキャラメルのような、不思議なおやつが出来上がった。

ひと口サイズで、ちょっと甘いものがほしい時にぴったり。今度は小豆粉や栗粉、アーモンド粉でもやってみよう。ねり粉のおやつ、簡単でいいかも。

 

今日はきな粉尽くしで、きな粉プリンも作った。材料は、きな粉・豆乳・黒砂糖・粉寒天・葛粉。葛粉を入れたので、こちらも練って、練って。

きな粉は今まで粉で利用するだけだったけど、「薬売りのねりきなこ」に出合ったおかげで、「練る」という新しいバージョンが加わって俄然楽しくなった。千金丹さんに感謝感謝だ。ちなみに「薬売り」シリーズには黒ごまもあるようなので、そちらもぜひ試してみたい。

 

 

 

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