コロナ第2波で身近な人にも広まる感染と死

10月に入り急増のコロナウィルス感染拡大

 すでにコロナウィルスの第2波がきているスイスでは、スイス政府がスイス全土での公共の場におけるマスク着用義務を発表したばかりです。これまでマスクの着用義務がなかった義務教育の中学校でも着用義務になった州も多いです。
 春頃から始まったコロナウィルスの感染拡大で、スイスでも多くの人が感染し亡くなりましたが、自分の知っている人で感染した人はいませんでした。しかし、今回の第2波が到来し、家のお隣さんの男性が感染していたことを知りました。また、ドイツのベルリンに長期出張していた友人も現地で感染してしまい、そのままホテルでの隔離措置だったと聞きました。
 そして、別の友人のお姉さんが今月感染し入院されていると聞き心配していましたが、残念ながら亡くなってしまいました。まだ50代の女性です。持病があったそうですが、感染直前まで普通に仕事をされており、入院してからは10日くらいでしょうか。あっという間でした。

 ウィルスが弱毒化して、感染しても症状が軽い人が多い一方で、持病や疾患のある方には、やはり危険なウィルスなのだと再認識しました。もちろん、コロナウィルスでなくとも、病気で治療中の方には、ちょっとした風邪でも命取りになりかねません。特に高齢者の方は抵抗力も弱く、感染後症状が一気に悪化してしまいます。

若年層の無症状保菌者

 症状の出にくい若年層の保菌者が動くことで、そうした高齢者や病気の方にうつしてしまうことは容易に考えらえます。学生であれば、学校という人の集まる場所に毎日行くわけで、症状が出ないコロナウィルス保菌者が、菌を家に持ち帰り拡散するケースもあります。マスク着用義務の学校では、一人1箱(50枚)のマスクを配布していますが、秋休みが終わり学校が再開した州も含め、より感染予防の対策が強化されて行くと思われます。実際に、各種のセミナーや説明会など、学校関連の行事の中止の知らせが昨日からいくつか入っています。
 このまま状況次第では、オンライン授業に戻る可能性もあり、政府はミニロックダウンを検討しているとも聞きます。春に経験しているので、スムーズに対応はできると思いますが、どこまで制限すべきか、経済活動との折り合いをどこでつけて日常生活をして行くかが課題になると思います。
 すでにテレワークに戻っている人もいて、少しづつその余波を身近に感じてきています。

 週末から冬時間に移行し、さらに寒くなる季節。乾燥した空気もまた風邪の季節にはつきものですので、十分な対策をして行きたいと思います。