記念すべき第1期の研修
その企画書に目を通して島田先生が一言、「面白いね、是非やろう!」とおっしゃってくださいました。
そこから1年も経たないうちに記念すべき第1期のアメリカ研修が2011年6月にスタートしました。
企画・提案から実行に移すまでの速効性が組織の力強さと相関していると強く感じます。
良いものは柔軟にかつ最速で形にすることの大切さを島田先生やはぁとふるグループから教わったように思います。
研修と言ってもはじめは私の力不足で、私が住んでいる南イリノイのカーボンデール周辺の小さな圏域で私自身が医療施設やクリニックへお願いをして、許可をもらうと言った形でした。
医療従事者にとって必要なもの
ですから、はじめは2,3施設から始まり、研修のスケジュールはお世辞にも充実したものではなかったと思います。
そこに現地の日本人との交流会を盛り込んだり、語学学校への体験入学を企画したりとアクティビティの方が充実していたように思います。
しかしそれらも大事な要素の1つで、異文化の中で言葉の壁、コミュニケーションの手段を模索する上で医療従事者として必ず参考になるものがあると私は確信しています。
第1期のアメリカ研修の参加者は理学療法士が2名、島田先生、そして看護部長の4名でした。
私はカーボンデールから車で15分程離れた最寄りの空港へ4名を迎えに行きました。
飛行機はとても小さく9名乗り、パイロットは1名といった具合の飛行機でセントルイス国際空港から40分程の空の旅を経て降り立ちます。
少し早く空港に着いた私は4名の到着を、夕焼けがかった空を見上げながら待っていました。
最初で最後の感覚
そこに小さな小さな飛行機が着陸して窮屈そうな機体の中に4名の姿を発見しました。
そしてゲートの向こうから島田先生を先頭に歩いてくる光景を未だに鮮明に覚えています。
日本から約1万km離れたこの小さな町の日常に非日常の世界が溶け込んだ印象を持ちました。
それは言葉にはできない不思議な感覚でした。
後に、島田先生側から見た私の光景を「こいつとは一生仕事していくな。」と実感したとおっしゃっていました。
もう何度も研修を行っていますが、あの瞬間は最初で最後の感覚でした。
つづきは次回へ>>アメリカ研修 その27 研修を重ねるごとに
コメント