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万年青二才の趣味三昧、走る、作る、観る、聴く、憩う。

SEIKO 5_その8「星の2号」

ご乱心のSEIKO 5のキャリパーを前に思案投首のブログ主である。

あれほど苦労して磨いた本体が無駄になるのは忍びない。

もう一度似たようなデザインの程度の良い中古を買って中身だけ入れ替えようか?

むろん次のキャリパーも同じ様な結果になる可能性は十分ある。

新品を買って入れ替えればそりゃあ確実だが本末転倒も甚だしい所業だ。

これに懲りて中古時計に手を出すのをキッパリやめてしまえば利口かもしれない。

しかし、たまたまハズレを引いただけとも考えられる。たかだか一回の経験だけで全てをわかったような気になるのはブロガーの悪いところだ。ビビっていてばかりでは人生つまらない。

こうなりゃ意地である。いわゆる「ドックラワーバ・サラマーディ効果」が自分の中に発動しはじめ、気づけばオークションサイトを睨んでいる。

と言ってもこれ以上無駄遣いするわけにもいかない。今度は機械の状態を重点に置き、精度に関してなんらかの記述のあるものを前提とする。

年ずれば通ず。某ヤフオクでほどなく見つけることができた。これまた50年近く前のものだ。販売者は業者で「精度よく稼働」とあるから信じてみる。1円スタートで3000円越えたら諦めかなと思ってたら競合相手はほぼおらずなんと1,800円ほどで落札。みんな昭和レトロテイストの派手なブルー文字盤などのスポーティなデザインを好むのだろうか。はたまたこのレベルのSEIKO5はやっぱり機械がアレでみんな手を出さないのか・・・?

やってきたSEIKO 5、名付けて「星の2号」を見ると外観の程度は以前の「星の1号」よりも随分と良い。ペンペラペンの見るからに昭和な金属ベルトがオマケで付いていて、これは使う積もりはないが着用テスト用に入れ歯洗浄剤で入念に洗っておく。

まず、針を動かす時点でオっとなる。以前の困ったちゃん「星の1号」のリュウズはもっと重かった。そう思えばなにやら自動巻のオモリが回る手応えも軽快な気がする。今回は期待が持てるかも?!ウクヒヒヒ!などとほくそ笑みながらじっくりと2分ほど時計を振る、はたからみれば奇人変人の類である。

やっぱりジャンクか?はたまた堀出し品か?期待と不安の平置きテストの結果。普通に24時間は平気で稼働し、日差はおおむね10秒くらいと良好だ。今度はペンペラペン金属ベルトを付けての実用装着テストで一週間ほど念入りに様子をみてみよう。