建築日記第1話「やっぱりおうちたてようかな」はコチラから!

第46話 その予算なら家を建てられなくもない、だがしかし…

八郎だ(Twitter:@eightblog_hachi)
毎日の人も、久々の人も、初めての人も
ここへの訪問に深謝だ。
この物語は注文住宅について何の知識も無い夫婦が
思い立って注文住宅を建てようとしたら
どうなったのかを描いた「フィクション」だ。
良かったら立ち寄っていただきたい。

    

前回までのあらすじ。

     

嫁が展示場を見て気になったハウスメーカー
「ネオアーバンハウス」とのファーストコンタクト。
何と対応してくれたのは営業所の「所長」だった。

しかし、この所長もよくよく話を聞いてみると
所々の会話に怪しさを感じる。
嫁は喜んでいるようだが。。。
この所長にマイホームを任せて大丈夫なのか?
八郎、動きます!

        

それでは、今日も俺の新しい家の話を始めよう。

とある分野に話を振ってみると

ブラウンのベストを着ちゃうような出で立ちの
ネオアーバンハウスの所長から
「合格です!」
と告げられ、いつの間にかに
我々が選ばれる立場になっている。。。

       

。。。いやいやいやいや
ハウスメーカーって俺たちが選ぶもので
少なくとも相手から合格とか不合格とか
言われるもんじゃないはず。
どこかで何かがおかしくなっているぞ、この話。

      

しかし、問題なのは嫁がやや前のめりになっている事。
嫁の夢でマイホームを建てようとしている訳だから
嫁の希望はかなえてあげないと意味が無いわけで。
この所長とはひょっとすると長い付き合いになるかもしれない。
イニシアティブを取られっぱなしなのは
我々の立場が危うくなるだろう。

        

とにかく、所長のペースまま
話が進むのは阻止したい。
何か話題を変える事にしてみよう。。。
そう思って、はたと思いついたのが

家の性能

の話である。
信条ホームで色々聞いた家の性能について
このネオアーバンハウスはどのような方法で
家の性能を上げようとしているのか?
ここを聞いてみる事に。

      

八郎「所長、ひとつ聞いても良いですか?」

アーバン所長「何でも聞いてください!」

八郎「ネオアーバンハウスは家の性能を高めるための」

八郎「商品とかオプションとかは無いんですか?」

アーバン所長「」

       

明らかにアーバン所長の顔つきが変わった。
妙にシラケた顔になっている。
今までの俺たちを良い気分にさせようとしていた
営業用の顔が完全に消え失せていた。

         

嫁「もぉー、また性能とか言ってんの?」

八郎「あ、いや。。。嫁ちゃん、そうjy」

嫁「それはさっきのハウスメーカーで聞いたんだからもういいじゃない!?」

       

しまった、身内から裏切られようとは。
これはアーバン所長を機先をそぐどころか
相手に塩を送る結果となってしまったぞ。

        

アーバン所長「。。。どこかのハウスメーカーで『家の性能』の話題を聞いたんですか?」

実際のところ、エアコンで充分なんですよ

嫁「そうなんですよー、なんか家の性能を一生懸命語る営業さんがいたんですけど」

嫁「もう私、全然興味なくて」

アーバン所長「なるほどですね。。。」

八郎「でも、素晴らしい外観と家の性能を兼ね備えた家だと」

八郎「実際、スバラシイ家になるんじゃないかと思うんですけど」

       

苦し紛れに出たセリフの割に、これは結構「理想」をついているように思えた。
人間で言えば「才色兼備」「質実剛健」とでも言おうか。
見た目も中身もスバラシイ家なら
是非、マイホームにしたい物である。

         

アーバン所長「実際、わが社でもお客さまが家の性能の向上をお求めの場合」

アーバン所長「付加断熱やサッシのガラスをトリプルにしたりする提案は実施します」

八郎「フカダンネツ。。。ってなんですか?」

アーバン所長「はい、壁や屋根には断熱材と言うものが入っているんですが」

アーバン所長「その厚さを増したりすることは、オプションで提案できます」

        

ほう、フカダンネツとはそういう事を言うのか。
ひとつ勉強になったな。
しかし、この後、アーバン所長は
耳を疑う発言をするのであった。

        

アーバン所長「でも、実際のところ、断熱性能を上げてもあまり意味が無いんですよ」

八郎「えっ?そうなんですか!?」

アーバン所長「そんなことするくらいなら、エアコンの性能を上げて」

アーバン所長「ある一定の温度に達したらキープ運転している方が」

アーバン所長「トータルの費用としてはよっぽど安上がりですよ」

八郎「そんな。。。」

アーバン所長「サッシのガラスを3枚にしたり付加断熱しても」

アーバン所長「電気代の元は取れませんよ、だったら贅沢にエアコン使った方が良いですよ」

          

なんと、信条ホームの営業のいう事を全否定するかのような
アーバン所長の見解。これにはおったまげーである。
なぜ、家を売るハウスメーカーでも見解がこうも異なるのか?
これには驚きを隠せない。
しかも、性能を上げるくらいならエアコンを贅沢に使え
と言い切ったのはハウスメーカーの営業所の所長だ。
どっちの言う事が本当なのか。。。
いやどっちも本当なのか。。。

       

何だかわからなくなってきたぞ。

      

しかし気になるのは、俺が家の性能を切り出した時の
アーバン所長の「どっちらけた顔」を見せたことだ。
あれは明らかに何かを感じて態度に出た感じだった。
それが一体なんなのか。
今の我々には、まだ知ることは出来なかった。。。

またしても立ちはだかる予算の壁

その後、アーバン所長に展示場内を隅々案内してもらう。
目を輝かせながら話を聞く嫁に対し
何かモヤっとした気持ちをくすぶらせながら
ついていく俺。家がどうこうと言うより
信条ホーム同様、この営業所の所長が大丈夫なのか?
そこが気がかりで仕方がない。

       

ただし、信条ホームの場合、営業を替える事は出来るかも?しれないが
ネオアーバンハウスの場合、営業所の所長に替えて。。。
という話は難しいかもしれない。
何せ営業所の所長、TOPなのだ。
この人を蹴るという事は、その先の話は無いだろう。

        

そんな事を考えていたら、先ほどのテーブルに戻ってきた。
そして、前回も鬼門となった、あの話が始まる。

         

アーバン所長「ちなみに、ご予算はどれくらいをお考えですか?」

嫁「」

            

さっきまで、あれほどアーバン所長と意気投合していた嫁が
いきなり死んだフリを始める。
どうやら、予算に関しては完全に俺の仕事らしい。

       

前回は駆け引きをしようと思い
本来より低い予算を伝えて変な空気になった。
今回は正直に予算を伝える事にする。

        

八郎「だいたい、3500万くらいを考えています」

アーバン所長「うーん。。。」

        

予算を伝えると、いきなり腕組みをして考え込むアーバン所長。
ハウスメーカーの営業は、予算を伝えるたんびに
こうしてオーバーリアクションをするのだろうか?
もう伝える度に、相手のリアクションが気になって
疲れてしまいそうである。

        

八郎「『うーん。。。』と言われたという事は」

八郎「予算が足りない、という事なんでしょうか?」

アーバン所長「いやいや、そうじゃないんですが、うーん。。。」

      

全然答えになっていない。
予算伝える度にこんな嫌な思いするんだったら
もう家づくりやめようか。。。と早くもくじけそうになる。
それとも、この3500万円と言う予算が
そもそも無謀な予算なのだろうか?
教えてよ、ドラえも~ん!と
助けを求めるのび太のような心境である。

      

アーバン所長「その予算なら家を建てられなくもない、ですががしかし。。。」

        

まーたこのパターンなのか。

       

俺の新しい家の話、今日はこれまで。

次回予告

ネオアーバンハウスの所長は
家の性能を上げるくらいなら
エアコンの性能を上げた方が良い
と言い放っちゃうような住宅営業だった。
そんな所長に不信感を抱く俺。

        

そして、またしても鬼門であるマイホームの予算の話を始めると
腕組みされて施主の前で遠慮なく考え込まれる始末。
何なのこの茶番。

         

そして、アーバン所長から、出てくる言葉とは。

      

次回「家づくり打ち合わせ2回目、果たしてどんな提案が出てくるのか?」

お前ら、家は「建てたい」と思ったときに建てておくんだな!

このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。尚、どこかで聞いたことあるような話もあるかもしれませんが、全て筆者の作り話ですので現実になぞらえて考えないようにお願いします。読んで気分が悪くなる方は読むのをお控えください。

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