昨日、ゴールデンカムイを観に映画館に行ってきた。
物語的には、日露戦争後の話。
和暦でいうと、明治時代の話になる。
アイヌ民族の金塊を各パーティーが、ときに戦い、ときに組んで、探し出す、というストーリー。
原作(漫画)は未読、アニメは3期まで観た、という状況での観賞。
いやぁ、面白かった。
なにより、主役の山崎賢人の演技が素晴らしい。
キングダムの主役と被るのでどうなの?と思っていたけれど、全くそのキングダムで演じた役を連想しなかった。
きちんと演じ分けされている。さすが。
その他の俳優も、原作どおりの役柄を演じていると思う。
舞台は雪の北海道。
ずっと寒そうというイメージで、今の季節に合っている。
シーンによってはヒロイン役の山田杏奈の耳とか鼻とかが赤くなって、本当に寒いんだろうな、と思わせてくれるのが、リアル感があって良かった。
いま話題の、原作と比べてどうこうというのはよくわからないけれど、映画として、エンターテインメントとして楽しめたので、個人的には映画館まで足を運んで良かった。
映画序盤の旅順攻囲戦(二百三高地)は迫力があったし、けっこうな尺をとっていた。
この戦争によって登場人物たちの行動が決まったわけなので、理解はできるけれども、それでも戦争シーンをこんなに長く描くのか、とちょっと驚きだった。
監督の腕の見せどころだったのかもしれない。
「ダンケルク」や「1917」を彷彿とさせる絵面だった。
その後の物語は原作どおりにたんたんと進んでいき、所々にバトルシーンがあったり、熊との対決があったり、と盛り上げどころも満載。
あとはやっぱり、アイヌ民族の生活が実写として再現されているのが良かった。
文化的に価値のある映画というわけではないのだろうけれど、そういった観点で観賞しても良いと思う。
あとはなんといっても、温泉シーン。
古めかしい湯船が描かれているなぁ、うん?!、どことなくみたことあるぞ、と思っていたら、エンドロールで明らかに。
那須町湯本の「鹿の湯」だったらしい。納得。
ということで、那須に縁のある人は、そういうった視線で観るのもよいのかも。
このことがあったので、久しぶりに映画についてブログで触れてみた、というオチ。