外国へエンジンを送るなんて社内でも経験しなかったことだから、いろいろな戸惑いやら不安が交叉する中で準備が進められたがエンジンは二台、それも船便だった。なぜ船便なのかは定かではないが、航空便より安全性を優先させたのだろう。おそらくは東京港から英国のサザンプトン港へ向かったようだ。
その中で印象に残ることが一つある。
エンジンは木製のコンテナーに格納して送るが問題があった。それはトレーラーで輸送中のショックがエンジンにどのように影響するのかということである。
エンジンを格納するコンテナーのベッドにはショックを和らげるアブソバーが付いていて走行中の振動が直接エンジンに伝わらないようになっているのだがその効果が判らなかった。
そこでコンテナー内のベッドやエンジンの数箇所に加速度計を取り付けデータを取ることになった。
エンジンを格納したコンテナーをトレーラーに乗せ羽田まで往復するのである。夜の8時頃だったろうか? 工場を出発してまた工場に戻ってくるのである。私が一人同乗して走行したが運転はいたってロースピード。今だから想うのだがあの頃はエアーサスペンション付きのトレーラーは無かったのだろうか?
それと余談だが、大型トレーラーの運転助手席は高くて抜群の視界の良さだった。このような重機を運転したいと思ったほどだった。
幸いにもエンジンに悪影響を与えるようなショックは無いとの判定で、結局、二台のエンジンを発送することができた。
外国へ物を送るにはそれなりの制約があり苦労したが、試験が終わった時に運転に必要な部品が全て届いていたことに胸を撫で下ろしたことを覚えている。 (この項終わり)
今日からは好きな洋ランや熱帯植物などを見るために 「神代植物公園」 に行った時に撮った写真をアップします。
まずは 「斑入りクレロデンドルム・クアドリロクラレ」 との長い名前を持つ洋ランです。
ここに転居する前の家では庭に小さな温室を作って、いろいろな洋ランを育てることに熱中しました。 洋ランに魅せられた楽しい時期でもありました。
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