魔人の鉞

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河野氏の先制ブロックは、国民を敵味方に分断する

2021-09-09 08:38:16 | 自民党総裁選2021

自民党総裁選に立候補するらしく人気が上がっている河野大臣の、ツイッターのブロックが批判され大きな話題になっています。河野氏擁護論も盛り上がっているのですが、やはり河野ブロックは公人のツイートへのアクセスを妨害するということで問題がありそうです。

これについて検索してみると、沖縄タイムスの3月の記事が発端のようで、文春オンラインに紹介されていました。

文春オンライン 2020/03/09 阿部 岳 『ブロックされた「沖縄タイムス」記者が問う、河野太郎防衛相のツイッター 何が問題か』 によると (抄録)、

『村役場の職員から国会議員まで、公務員はみな「全体の奉仕者」である。税金で成り立つ公務のことをつぶやく以上、好き嫌いによるユーザー選別や情報遮断は許されない。トランプ大統領によるブロックの違憲性が問われた米国の訴訟は二審まで判決が出ているが、一、二審いずれもトランプ氏のアカウントを言論の自由が保障された公共空間と位置づけ、ブロックを違憲と判断している。』

『河野氏が極端なのは、自分宛てのツイートがわずらわしくてブロックするだけでなく、わざわざエゴサーチ(自分の名前を検索)して、空中に漂っているツイートを捕捉してはその主をブロックしているらしいことだ。自衛隊は「専守防衛」だが、防衛省トップの河野氏は「敵地先制攻撃」を仕掛けている。』

(こんな反応もあったそうです。)「一度もリプしてないのに、まさかと思ってチェックしたらブロックされてました」「自民党支持者の私のことも。防衛大臣のツイートが見れなくて、国民の1人として非常に不安です」

『私自身も、河野氏に宛てて何かを書いたことはない。ネットの虚空に向かって、2回つぶやいた。

「河野防衛相が辺野古新基地について『県の協力をいただいて合理的に工事ができる方法がとれればコストを下げられる』。強盗が『さっさと金を出せば手間がかからないんだよ』と言うようなもの。『そもそもお金を取らないでください』と言う権利は被害者にないのか」(2019年9月19日)

もう一つは同年10月1日のツイート。外相時代、韓国に対して「極めて無礼でございます」と言い放つなど、強気一辺倒だった河野氏が、防衛相に就任して米軍に向き合う段になると姿勢が一変した。はるか格下の中将に会うためにわざわざ米軍基地内に足を運び、辺野古新基地建設を約束した。その卑屈さを批判した。

どちらが河野氏の目に留まったのかは分からない(私がブロックされていることに気づいたのは護衛艦が中東に出発した今年2月2日だった)。河野氏自身も覚えていないようだ。会見で防衛省担当の同僚が質問すると、「誰をブロックしてるか、いちいちそこまで見ておりません。誹謗中傷うんぬんについてはブロックしています」と答えた。』

とのことです。阿部記者のツイートはどう見ても正当な意見表明だし、そもそも河野大臣のツイートにリプライしていない。にも拘わらず先制してブロックしているというのは、公人である防衛大臣のツイッターとしてははなはだ不適切です。河野氏のブロックを擁護する意見は、河野の「ツイートは個人の暇つぶし」という見解を鵜呑みにし、「誹謗中傷のブロックは当然」、ということですが、上記のような先制ブロックという不都合な事実を見ないようにしているのでしょう。

Yahoo News 2021年9月9日 (木) 0:18 掲載 徳力基彦 『河野大臣のブロック祭り騒動で改めて考える、ブロック機能が両刃の剣である理由』 によると (抄録)、『自民党の総裁選挙への注目が高まる傍ら、次期総裁の有力な候補として名前が上がっている河野太郎大臣が、ツイッターのブロック機能を使っていることが注目され、ちょっとしたお祭り騒動になっていました。』

『ツイッターでは、ユーザーが誹謗中傷や粘着行為などを避けるために複数の機能が提供されており、それらを組み合わせると、選択肢は大きく下記の5つがあげられます。

■1.スルーする     ■2.ミュート機能を使う

■3.ブロック機能を使う ■4.通報機能を使う

■5.法的手段を使う

まずオススメしたいのが、ミュート機能です。相手のツイートを選択し、右上の「・・・」メニューを選択すると、相手の投稿をミュートするという選択ができます。これを使えば、自分のアカウントでログインした状態で、相手の発言が表示されることがなくなります。』

『更に一歩進んで、相手を完全にブロックするのがブロック機能です。ミュート機能では、自分に相手のツイートが見えなくなるだけですが、ブロック機能を使うと、相手も自分のツイートが見えなくなります。つまり、相手にブロックしたことも知られてしまうわけです。』 

相手が河野大臣のツイートを通常には見ることができなくなる、ということでは不都合ですね。

『なお、メディアに掲載された河野大臣の発言を読んでいると、「ブロックされてもツイートを見ることは普通にできる」と発言されていますが、これは少し誤解を生む発言でしょう。正確には、ブロックされた相手は、ログインした状態ではツイートは見れなくなり、ツイッターをログアウトした状態でブラウザ等で閲覧する必要が出てきます。ブロックされた相手は河野大臣経由の最新情報などを入手しにくくなりますし、トランプ氏の訴訟で議論になったように、ツイート上での議論に参加する権利を失うことになります。』

とのことです。河野氏は、反対意見の持ち主を誹謗中傷かどうかにかかわらず先制ブロックし、大臣のツイートへのアクセスと議論の機会を奪うということで、公人のツイッターとしてはたいへん不適切です。

それを何の問題もないと言って突っぱねる河野氏の弁は安倍・菅のそっけない答弁によく似ていますが、国民を敵味方に分断することになります。彼ら以上の先制、いや専制体質ではないか? そんな臭いがしてきました。

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