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書籍レビュー

【うまくいく方法は1つだけ】「自分を変える1つの習慣」の要約ページ

こんにちは、こんばんは、TKです。

このページは、下の動画を文字起こしした内容となっております。

導入

こんにちは、こんばんは、TKです。今回はロリー・バーデンの著書:自分を変える1つの習慣を解説していきます。本書は、「うまくいく方法は1つしかない」という力強い前提条件を踏まえつつ、僕たちは具体的にどんな言動を取っていけばいいのかを教えてくれる内容となっております。世の中にはいわゆる「成功法則を書いた本」が無数に出版されていますよね。本書も、その類のものと考えてもらって大丈夫です。では、なぜその無数の「成功法則を書いた本」の中でも、本書を今回紹介するに至ったか?それは、「本当に大事な1つ習慣」に焦点を当てており、紹介する価値が高いと感じたからです。また、アメリカで出版されたにも関わらず日本語訳版が出ているということは、わざわざ翻訳してでも読ませる価値があるということを意味していますよね。本書には取るべきと主張されている言動がいくつも紹介されているのですが、その言動のどれもが共通して「ある1つの習慣」を前提としているのです。その習慣とは「セルフ・コントロール」です。つまり、どれだけ自分を律することができるかが、成功の分かれ道となる。もっと言えば、「自分を律することだけが、成功者になる一本道なんだ」と本書では主張されているのです。成功者の本質を知りたいと考えている方は、ぜひ最後までお聞きいただければと思います。今回は以下3つのテーマを軸に解説していきます。

①近道をすると、大抵悪い結果を招く

②身銭を切ろう

③怖がりながらでも問題ない

では、1つ目のテーマから見ていきましょう。

①近道をすると、大抵悪い結果を招く

僕たち人間は、つい楽な道を選んでしまうものです。しかし、楽な道を選んでいる限り、僕たちは悪い方向にしか向かわないと本書では主張されています。

お尋ねします。最近、街を歩いていて階段とエスカレーターが併設されている場所の前に来たとき、あなたは階段を使ったでしょうか?世界中の95%の人たちは、エスカレーターに乗ります。あなたも、階段を使わなかったのではないでしょうか?私たちはいつも、「近道」を探しています。誰もが成功し、幸せになりたいと考えていながら、楽な方法ばかりを求め、どこかに「エスカレーター」はないかと常に周りを見回しています。しかし残念ながら、楽な道を探すことで、私たちは悪い方向に導かれてしまっているのです。

はい、いかがでしょうか?なかなか厳しいお言葉ですが、言っていることは概ね正しいと感じましたね。どんなジャンルにせよ、大抵「近道」みたいなものがありますよね。具体的に言えば、受験勉強・副業・ダイエット・恋愛。どのジャンルにもテクニックやノウハウと呼ばれる近道があって、僕たちはついその近道を探すことに必死になります。もちろん、テクニックやノウハウを調べることが全くの悪だとは言いません。例えば受験勉強は闇雲に勉強すればいいわけではなく、過去問対策をすることによって効率よく合格することができます。このように、どんな成功にも王道のルートみたいなものはあります。しかし、その王道のルートを辿ることは、決して楽な近道ではありません。過去問対策をするためには過去問を入念に調べる手間がかかりますし、傾向を把握した後には、その傾向に沿って必死に勉強する必要があります。しかし世の中にはいつまで経っても楽な近道を探し続けてしまい、成功するための痛みを受け入れられないのです。以上を踏まえて、本書の結論をご紹介します。

重要なのは「習慣の力(セルフ・コントロール)」です。成功は、大きな決断の結果としてではなく、一見すると些細な、「小さな習慣の積み重ね」によってもたらされることの方が多いのです。成功は、「楽だが間違った道」ではなく、「ちょっとキツイが正しい道」を選択し続けることによって生まれるのです。

はい、今の主張が、本書が最も伝えたいメッセージだと思ってください。どんなジャンルにせよ、どんな手段を取るにせよ、結局は日々自分を律してコツコツ積み上げることが成功には欠かせないのですね。すごく当たり前のことを言っているように思えますが、この言葉通りに行動できている人は少数派だと思われます。ただ、ここで本音を言えば、「自分を律してコツコツ積み上げる」のって、面倒くさいですよね。世の中はとにかく楽を目指す商品・サービス・広告にあふれていますから、コツコツ積み上げることが面倒くさいと感じるのは必然と言えるでしょう。この状況を踏まえて重要となる問は、「大切だとわかってはいるが、したくないと感じていること」をどうすれば実行できるようになるか?ということなんです。本書はその問に対する答えを、いろんな視点から語っていますので、その答えの一部を一緒に確認していきましょう。

②身銭を切ろう

まずあなたに覚えてほしいのは、「意思の力に頼らない」という発想です。基本的に人間は意思が弱いので、「頑張って自分をコントロールしよう!」と思ってもですね、すぐにだらけてしまいます。では、意思の力に頼らずとも自分を律するにはどうすればいいのか?ここで紹介したいのは、「身銭を切る」という方法です。もうちょっと簡単に言えば、やるしかない状況を作ってしまえばいいのです。ではここで、この方法の有効性を示す面白いエピソードを本書から抜粋してご紹介します。

こどものころ、私は兄のランディと一緒に、漫画の「ガーフィールド」のおもちゃをフットボール代わりにして、キャッチボールをして遊んでいました。当時、私たちが住んでいた家のすぐ裏には、一軒の不気味な家がありました。「あの家の玄関の呼び鈴を鳴らしてみろ。ドアをノックしてみろ」と、肝試しをするかのように、お互いをそそのかしたものです。もちろん、実際には怖くてそんなことはできませんでした。ところがある日、いつものようにキャッチボールをしていると、兄のランディが投げたガーフィールドのおもちゃが私の手を弾き、例の家のフェンスを越えて敷地に入ってしまったのです。その瞬間、私たち兄弟の会話は、「勇気があったらあの家に入ってみろよ」から、「どうやってあのボールを取り戻そうか?」に変わりました。

はい、いかがでしょうか?このお話のように、後戻りできない状況になれば、人は意外と行動できちゃうものです。ただ、後戻りできない状況を作るときには2つのポイントがありますので、それぞれご紹介します。1つ目のポイントは、「継続的に身銭を切ること」です。例えばダイエットをする決心をつけるために、5万円ほどするトレーニング器具を買ったとしましょう。先に5万円も払っていますから、ダイエットを嫌々ながらも継続できそうな気はします。しかしですね、先にいくら払っていたとしても、しだいにダイエットへの情熱は減少していきます。なぜなら、後戻りできない状況に対するプレッシャーは、時間の経過とともに減少していくからです。調理器具やトレーニング器具を買ったけど、結局すぐに使わなくなった経験、あなたも一度あると思います。したがって、何かを継続したいと思ったら、継続して身銭を切る状況を作る必要があります。ダイエットを例にするならば、ジムに加入するのがオススメです。ジムは毎月料金が発生しますから、心理的に無視することが難しいですよね。そして2つ目のポイントは、「他人を巻き込むこと」です。例えジムに加入したとしても、損するのが自分だけだとわかっている場合、やはり人はサボりがちになってしまいます。ただ、他人に迷惑をかけることは凄く嫌なので、もしサボったら他人に迷惑がかかる状況を作ればいいのです。例えば、「ジムでパーソナルトレーナーを雇い、毎回マンツーマンでレッスンしてもらう約束をする」「週5日のペースでジムに通うと大事な人に宣言する」といった行動をとれば、心理的に凄くサボりにくくなりますよね。このように、「人は本能的にはサボる動物だ」という前提で環境を作っていけば、セルフ・コントロールできる人として行動できるようになります。

③怖がりながらでも問題ない

本書ではセルフ・コントロールをするための方法として、先ほど紹介した「身銭を切る」といったような話がたくさん紹介されています。ただ、その方法を知ることが重要なのではありません。では何が重要かと言うと、「行動すること」なのです。はい、「行動しろ」という言葉はどんな自己啓発本にも書かれていますので、もう聞き飽きている人もいると思います。ただですね、行動すること以上に大事なことって無いんですよね。僕たちは何をしなければいけないか、本当のところはわかっているのです。身銭を切るという方法も、言われなくてもわかっている人はたくさんいます。では、なぜ行動に移さないのか?それは、「怖いから」です。ただここで疑問に思うのは、なんでその恐怖に屈してしまうのか?ということです。本書ではこの問に対して、以下のような答えを提示しています。

なぜ私たちの多くは、恐怖に屈してしまうのか?その理由は、時間と労力をかけて懸命に努力することよりも、夢を諦めてしまった方が、簡単だし楽だからです。恐怖を理由に行動を諦めることで、私たちは、限界まで挑戦し、努力する必要がなくなります。

はい、いかがでしょうか?厳しいお言葉ですが、「その通りかもな」と思った方もいるのではないでしょうか?では、恐怖に屈しないためには、僕たちはどうすればいいのか?結論から言うと、「怖がりながら行動すること」なんです。まず大前提として、行動前の恐怖をゼロにすることはできません。しかし、怖がりながらでも行動することによって、僕たちは恐怖に立ち向かっていけるのです。本書には王道が恐怖を克服したエピソードが記載されていますので、抜粋してご紹介します。

彼女は高所恐怖症と閉所恐怖症でした。火災報知器が鳴ったとき、同僚から吹き抜けの階段を使って避難することを促されましたが、彼女はそれを頑なに拒みました。地上を見下ろせる階段を下りていくということを想像しただけで、足がすくんでしまったのです。彼女は机の下に身を隠し、ひたすら身動きしませんでした。「恐怖に直面するくらいなら、死んだほうがいい!」と考えたのです。ついに消防士が彼女を見つけ、階段に向かって引っ張りました。いくら引っ張ってもまったく動こうとしない女性の目を見ながら、消防士は叫びました。「怖くてもいいじゃないか。怖がりながら降りればいい」その言葉を聞いた女性は、階段を降り始めました。「怖くてもいい」という消防士のフレーズは、女性の命を救っただけではなく、彼女の人生をも変えました。

はい、いかがでしょうか?なかなか素敵な消防士ですよね。「怖くてもいいじゃないか。怖がりながら降りればいい」この言葉を受け止め行動できるかどうかが、まさに成功者とそうじゃない人の別れ道となるのです。そして、ここでもう一つ重要なポイントを押さえておきましょう。それは、「行動によって人は自信がつく」ということです。なぜかと言うと、行動を通じて人は成長できるし、恐怖に立ち向かったという事実が生まれるからです。裏を返せば、つねに楽な方法を選択していると、人は必然的に自信を失っていきます。楽な道を選んだとしても、それは目先の利益を得たにすぎず、長期的に見れば大きな負債を抱え込んでいることになるのです。聞き飽きているかもしれませんが、最後にもう一度強調しておきます。とにかく重要なのは「行動すること」これだけなのです。

さいごに

はいこれで、「自分を変える1つの習慣」の解説は以上となります。セルフ・コントロールを実践するためには、環境づくりが重要であること。そして、最終的には怖がりながらでもいいから行動することが重要というお話をしました。今回は本書のポイントを要約してお伝えする形となっていますが、もし興味を持った方はぜひ本書を手にとって読んでください。本書はノウハウ本ではなく「自己啓発本」ですから、実際に手にとって読むことで、心がより奮い立つはずです。

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