叔母の葬儀には母と私が行くことになり、出掛けて行った。

棺桶に入れられた叔母の顔を見せてもらうと、目玉が真っ赤に染まっていた。母が言うには、叔母は血圧が高かったので脳溢血を起こしたのだろうと言っていた。

 

養子である息子は、私たちの家にまた手伝いに行くと言って、とても楽しみにしていたらしい。

 

養子の嫁は、葬儀に訪れた知り合いに対して気がまわらない。

私たちの座った席には飲み物も食事も置いてはいなかった。

私たちが座った席は、とくに叔母との関係が深い知り合いばかりである。皆が文句を言っていた。

 

 

養子夫婦には、まだ幼い長女がいたが、この子だけはお祖母ちゃんと言って、棺桶から叔母の顔を見つめていた。かなり、悲しそうな表情をしていた。

当日は、叔母が接触した車の加害者も来ていたらしい。

事故があってから、数日間しか経っていないので加害者も責任を感じていたらしい。

 

 

葬儀もなんとか終わって、私と母は自宅に帰ることになった。

叔母も他界したことだし、叔父はがんで数年前に亡くなっていたので、もう隠すことはないだろうと思い、私はある事実を父と母に言うことにした。