調査課の男性に「後程、K氏のところに電話しますので、しばらくお待ち下さい」と言われたので、しばらくしてから、また電話をかけようと思っていた。

果たして、調査課の人物にどんなことを言うのか!面白くもあった。

 

私がK学院に電話したのは、午前中だったのでお昼時間も考慮しながら、午後に再度電話をしてみた。

話を聴いて、私は右往左往することになるようだ。

調査課の彼が電話に出て来る。様子を聴いてみる。

 

「電話には奥さんが出られて、あなたのお話をしましたら、奥さんは<虐待なんてことも一度もないし、あなたの大学卒業の件はまったく知りもしないこと>」と、簡単にあしらわれたようだ。

この調査課の30代位の男性では、K氏や奥さんに舐められてしまうだろう。

私はこの彼に大学を卒業して、大手広告代理店に就職し、フリーになってからライターをやっていたことを話したときに彼は「何故あなたはそんなに頑張れたのですか?」と不思議そうに尋ねて来たのにはたまげてしまった。

「何故って、こんなK学院に入所した自分の罪を償いながら、K氏に虐待され続けたり奥さんに馬鹿にされたことをバネにして必死に生きて来ただけです」と言うと、それでも納得できないかのように「それでもそんなに頑張れたのがね!」

 

ここで、彼に言うしかない。私は彼に矢沢永吉さんというアーティストはご存知ですか?と訊ねた。今は日本人ならほぼ誰でも知っているはず。彼は「音楽は聴いたことはないですが、知っています」

私は彼が書いた『成りあがり』をバイブルに必死で生きて来ましたと、彼に伝え「この本は<どぶの中から星が生まれることもある>」と「それぞれが、それぞれの分野で成りあがってほしい」と矢沢永吉さんは言っているから、私もそうしたわけです」と。

この彼には、よく理解できなかったように思う。

そして、この調査課の30代位の彼から驚くようなことを言われてしまうのである。

 

次回に続くので読んでみてほしい。