定年帰農の成れの果て

定年で帰農し、「都市近郊における露地野菜経営の確立」を目指した20年弱の体験をもとにしたエッセイです。

4 実家に戻る

2020-02-07 18:28:05 | エッセイ

 2001年7月15日、夜遅く、北海道から持ってきたカローラで、敦賀から愛知県の実家に帰る。
 敦賀港でフェリーを降りた時は、雨が土砂降り、ワイパーを最高速度にして慣れない高速道路の運転にひやひやした。
 実家に戻ったのはいいが、年金は、60歳からしか出ない。公務員には失業保険はない。
 当然のことではあるが、預金通帳への給与の振り込みはぴたりと止まった。
 当面は貯えを切り崩す。

 

  

 故郷は、西に標高300m程度の山々が、北には標高700mまでの山が連なり、東は標高200mまでの山々が続き、南は開けており、その20Km先は太平洋です。山々は、小中学時代に遠足で登った山々です。
 北海道ではいい人々に出会い、多少の心残りはあるが、ほぼ満足のいく仕事と生活ができたと思う。
 しかし、故郷はまた別のなつかしさがある。サケが元の川に戻ってくる心境か。故郷のにおいがする。


 


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