Steam版『Clue/Cluedo』の新作とClassic Edition、どっちがおすすめ?比較レビュー【デジタルボードゲーム】

ゲーム評価, ボードゲームレビュー

Clue Cluedo

推理ボードゲームの古典的名作『Clue/Cluedo』。

Steamには2018年5月18日にリリースされた『Clue/Cluedo』のデジタル版『Clue/Cluedo: Classic Edition』と、2023年8月23日にリリースされた『Clue/Cluedo』があります。

新しいほうを買ったらいいのかニャ?

そうともいいきれないのですね。

今回はこの2作品の違いと、どちらがいいかについて述べていきます。

 

『Clue/Cluedo』の新作とClassic Edition、どっちがいい?

アートスタイルの違い

さて、現在Steamには2種類の『Clue/Cluedo』(以下「新版」)があり、旧作の方は『Clue/Cluedo: Classic Edition』(以下「クラシック版」)と名前が変わりました。

パッと見て一番大きな変化はアートスタイルですね。

クラシック版は伝統的なボードゲームのアートスタイルを使っています。また人物や部屋の様子はイラストで表現されています。

一方の新版ですが、人物のアートスタイルは現代的な感じで一変しており、人物も室内もフルポリゴンで描かれています。

どっちのがほうがいいのニャ?

完全に好みの問題ですが、筆者的にはクラシック版のほうが味があっていいですね。

とはいえ、新版のグラフィックのほうが好きという人もいますので、これは人それぞれとしかいいようがありません。

それとクラシック版の登場人物は白人のみでしたが、新版では黒人キャラへの入れ替えがありますね。

たとえばスカーレットは、クラシック版だと金髪の白人女性ですが、新版だと黒人女性に変わっています。このあたりは配慮の問題でしょう。

ゲームモードとマップの違い

ゲームモードの違いについてですが、クラシック版は基本ルールのみになっています。

それに対して新版だと、基本ルール(Classic)にプラスして、以下のルールが追加されています。

Ultimate Ditectiveモード:提示された推理に対して、全員がいっせいにカードを持っているかどうかを答える。推理側は誰か一人を指定して、質問することができる。

Clue Cardモード:サイコロで1の目が出た時に、イベントカードを引いてゲームに変化を起こす。それ以外は基本ルールと同じ。

それと新版はマップが広いので、基本ルールだとサイコロの目によってはなかなか目的地にたどり着けないということがあったりします。

これがけっこうイライラします。ゲームテンポも悪くなります。

さくっと遊ぶという意味ではマップの狭いクラシック版のほうがいいですが、いろいろなルールをプレイしたいという方は新版を選んだほうがいいですね。

あと人物選択のときに、クラシック版だとAIの強さを人物ごとに変えることができましたが、新版だと一括変更のみになっています。

値段の違い

クラシック版のほうは1,900円、新版は1,480円なので、じつはクラシック版のほうが高かったりします。

購入価格を少しでもおさえたいという方は、新版を選んだほうがいいでしょう。

日本語の有無

日本語の有無ですが、クラシック版は日本語サポートされているのに対して、新版は日本語がありません

人によってはけっこう致命的なのニャ。

まあ、難しい英語が出てくるわけでもありませんし、ボードゲームのルール自体がわかっていればべつに英語ができなくても問題はないとは思います。

ただどうしても日本語でプレイしたいという方は新版を選んだほうがいいですね。

 

けっきょくどっちがいいの?

さくっと1ゲームを終わらせたい、日本語でプレイしたいという方は、クラシック版をおすすめします。

またなじみのあるボードゲームのアートスタイルでプレイしたい方もクラシック版がいいですね。

いっぽう、ゲームルールの種類があるほうがいいという方は新版を選んでください。ただ日本語はありませんので、そのあたりは了承しておいていただければと。

あと新版はマップが広いので、クラシック版を遊んだとけっこうテンポの悪さが気になります。

どっちも一長一短なのニャ。