読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

本城雅人著「四十過ぎたら出世が仕事」

2022-07-05 | は行
中和エージェンシーという広告代理店で働く中間管理職達の奮闘を描いたサラリーマン小説。「内示だ。四月から営業三課の課長になってもらうよ」四十歳で課長に昇進した阿南智広は、着任早々に前代未聞のトラブルを抱える。・・・第一話「ピンチの後には」。阿南の同期で三年前から課長を務める石渡泰之は、無能な上司に怒りが収まらない。・・・「急がば回れ」。中途入社組で阿南と同い年、新任課長の和田果穂には、誰にも言えない秘密があった。・・・「正義のランナー」。同期では唯一総務畑に進み、社長秘書となった吉本検司は、近頃なぜか社長から冷遇される。・・・「名言奉行」。平松透は、創業社長の息子であることを一切笠に着ず頑張るものの、失敗続きで・・・「ボンの心得」。企業回収・企業合併・・・第6話「不惑になれば」。広告代理店で働く六人の視点から描かれる、管理職を主人公にした連作物。同じ節目を迎えた仲間と悩み、ぶつかりながらの奮闘する彼等達。仕事とは何かという根本的なことを再認識してくれた小説でした。
2021年12月祥伝社刊


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