なかなかラクにならないメカニズム

【なかなかラクにならないメカニズム30】実際の記憶と心の中の風景の違い

皆さまこんにちは♩

家族、人間関係などで生きることが辛く、依存症・パニック障害など地獄のようなドン底6年間から抜け出て、職業も変わり、年間1000名の方とセッションをするまで変化した心理セラピストの浦松ますみです。

今日は普段、私たちが自分の悩みを解決しようとして使っているもの・・それは実際に経験した「過去の記憶」だったり、今の目の前の実際に起こっている事、状況や相手に対して

様々な手法や、整理をしようとしていますよね。

実は、一番効果的な根本から動かせる力を持つアプローチは「実際の記憶」ではなく「実際の経験」ではなく「心の中の今持っている世界」を見つけて癒していくことなのです。

入り口は実際の記憶からでOK

最初は何かがきっかけで、感情が出てきたり、体感覚に巻き込まれていて、思考も同時に出てきていますよね。

「そういえば・・」「あの時もそうだった」「この人、変わっていない」「いつも同じ」など・・

ここから思い出された記憶が実際に「母から叩かれた記憶」だったとします。

例)

Aさんは小学生の時にお誕生日会を家で開くことになり、母親もそれなりに準備をしてくれて、前の日などは眠れないほど嬉しかったのですが、当日呼んだ友人のBちゃんが「うちのお母さんの方がお料理が豪華、上手」と言った子に意地悪をしてしまいました。

すると・・その子の前で「謝りなさい」と私に厳しく声をあげ叩いたのです・・屈辱感と恥ずかしさと、今日の主役の喜びとが一気に崩れた瞬間でした・・そうなんです・・母は私がその子に意地悪をした理由を理解してくれないんです・・いつもそうなんです・・。

 

Bちゃんの目の前でされたこと、Bちゃんがうっすら母に叩かれている私を笑っている気がしたこと、惨めで楽しい気持ちが一気に潰れたこと・・

そこから自分の誕生日パーティーのはずが、同じ世界にいないぐらいに心が止まってしまった感じなどお話ししてくださったAさん・・

今の人生の中でも「大切な人ほど、私を分かってくれない」などのビリーフを持っているため、他の形でもいくつも苦しい記憶や経験を持っていらっしゃいました。

自分が意味を持った世界はどんな風景?

ここで見ていきたいのは実際に叩かれたシーンの感情などをセラピーしても良いのですが、生み出していた「ずっと持ち続けている心の中の世界」を探していきたいのです。

Aさんにここを気づきの問いかけで聞いていくと

今回の例での心象風景

「母や大切な友人たち、家族は透明なアクリル板の向こう側にいて、私は向こうの風景は見えるけれど、音、匂い、温度、声が聞こえない。なんともいえない淋しさを抱えている。このアクリル板は一度も無くなったことがなくて、諦めている感じもする・・と。」

実はこういった風景は誰の中にもあり、この世界観の中でずっと生きているのです。

「見えて、向こう側を知ることができているけれど、実際に触れることもできない世界」「向こう側の人たちは触れ合いや繋がりがある感じ」「こっちを見て笑ってくれる時もあるけれど、私のこっちの声も届いてない感じ」

もし・・・この世界観の中で生きているとしたら、実際の生活では「触れ合い」もある。「温度も感じる」「匂いも嗅いでいる」「声も聞こえている」けれど

心の中では全くアクリル板を通している感じなのです・・

上手くいっている時にはアクリル板を意識していませんが、何かがきっかけでざわつき始めると、このアクリル板の向こうとこっち側の感覚にすぐに飲まれています。

全部無意識なのですが身体や心の中の反応はここに反応しています。

相手がこの風景を知る由もなく、もちろん、無意識ゾーンのため本人も知らずに「反応だけ」感じて寂しさや虚しさや、諦めや疎外感などを感じています。

心象風景の「私」をケアする

効果的なアプローチの例

特定のシーンの私のセラピーももちろんOKですが、効果的なのは(たくさんの日常の私を網羅している影響力の大きなものは)この心の中にいつも住んでいる私をケアする=癒すことが非常に有効です。

エピソードを色々思い出すのではなく、きっとこうだからと予測して紐つけるのではなく→分析や原因探しとの違い

こういった思考作業を超えた「ずっと住んでいる世界の私」と直接対話をセラピーなどの中でしてしまうのは本当に効果が大きいです。

親子関係・夫婦関係・兄弟姉妹・・歴史や一緒にいた時間や、血縁の濃さや家族のワークなどはエピソードがありすぎるため、こういったアプローチになることがほとんどです。

特例として「恐怖症」「一過性のトラウマ」「依存症」などがある場合はまたやり方は違います

繰り返し起こっていた「複雑性トラウマ」などは「心象風景の私」を癒すことが多いです。

もちろん、癒しに正解や絶対もなければ、本人自身のタイミングも大きな影響があるので、ゆるく、臨機応変になんでもアリの体制で受容して行けたらいいですね。

たくさんの経験から作られた「こういう父親」「こういう母親」「こういう会社」「こういう世の中」などなど・・・

沢山の「こういうもの」のワークは一番ラクなのは専門家に任せてしまった方がラクですが、ご自身で日常の中で是非意識してみてくださいね。

※心理学、非二元、セラピーなどは全て「溝口あゆかさん」から学んでいます。

あゆかさんとのつながりは2006年ごろからで、講座、ロンドンコース、勉強会、非二元のお話会など、参加回数、アシスタント回数は一番多い方に入ると思います。

提唱されている「インテグレイテッド心理学」は提供の全てのベースになっています(非二元(悟り)と自我の仕組みがベース)

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