不倫の結果〜入院が決まった〜

すき焼きくん「S子さん、この間の夜勤の時なんですけど…仲代お婆ちゃん、全然寝ずに大声出してたじゃないですか〜それでね、その大声の内容が…お父さんとお風呂に入る・お父さんと寝たいってずっと叫び続けて居ました」

S子「え〜、昼間とはちがう内容」

すき焼きくん「そうなんですよ。不思議ですね。葉子おばちゃんが言ってた事が頭をよぎりました。」

S子「うん不倫したのが真実かどうかわからんけど…不倫が真実かもしれないような出来事があって潜在的に残った記憶から今の状態を引き起こしたんかもしれへんね〜」

すき焼きくん「そうですね〜」

S子「仲代お婆ちゃん、かわいそうに…このままじゃ、どこの施設も難しいよ」

ジェントルマン「S子さん、S子さん」

ジェントルマンが走ってS子の元へ来た

S子「はい、どうしたんですか」

ジェントルマン「仲代お婆ちゃんですが…夫から電話があって…週明けに認知症専門病院に入院するようです。」

S子「そうか、良かった。いや、良かったんかな」

ジェントルマン「え良かったじゃないですか〜」

S子「うん、まあ、治療してもらえるのは良かった話やけど…入院になると旦那様と離れ離れになるなあ〜と思って」

ジェントルマン「あぁ〜、でも旦那は喜ぶと思います。自宅介護にかなり疲れていますからね〜」

S子「それもわかるけど…仲代お婆ちゃんがこうなった原因が旦那様にあるとしたら…」

ジェントルマン「えどういうことですか」

S子「真実はどうかわからんけど…仲代お婆ちゃんがちがうって叫ぶ理由を聞いたら…幻聴の相手が私のお父さんやって言うみたいで…」

ジェントルマン「幻聴の相手って…女の人なんですか」

S子「うん、そうみたい。仲代お婆ちゃんが言ってた」

ジェントルマン「私のお父さんやって言われてちがうと叫ぶお父さんの事を取り合いしているんでしょうか」

S子「詳細はわからんけど…S子が仲代お婆ちゃんと話をしたら…カクカクシカジカ…」

と、S子は仲代お婆ちゃんの話から旦那様の不倫ではないか❓と思っている事をジェントルマンに伝えた。

ジェントルマン「ない事はない話ですね。」

S子「なんか、可哀想。仲代お婆ちゃんはただ旦那様に一途なだけで…子どももいないから旦那様が大切な存在なんじゃないのかなって思う。でも最終、病院に入れられてしまうんですね仕方ない事は分かっていても…旦那の不倫が原因なら、S子は旦那に怒りを覚えます。憶測ですけど…仲代お婆ちゃん、よくなって欲しいなあ~」

ジェントルマン「まっ入院したらどうにかなるでしょ」

女であるS子は

軽い気持ちになれなかった

自分の過去を振り返ると

「S子も

仲代お婆ちゃんみたいになる可能性が

あったりして…」

と、怖くなった。

今は

ひまわり君と三人の猫娘に囲まれて

幸せだけどね