不動産業者の選び方（買いたい人用）

家探しを始めるにあたって、多くの人はまずインターネットから入ると思います。今現在、SUUMO、athome、LIFULL HOMES（旧ホームズ）の３大ポータルサイトをはじめ、ヤフー不動産やすまいーだ等のサイトを見て探す人も多いでしょう。

ただ、自分に合ったいい家を見つけようと思ったらなるべく早いうちに窓口となる（家探しのパートナーとなる）不動産業者を決めておくべきです。

というのも、当然のことながら不動産業者はお客さんよりも情報量が多いのはもちろん、販売開始前の情報を持っていたりもするからです。

実際問題として、希望エリアのすべての不動産情報を把握するのは不可能です。それでもできる限り多くの情報の中から自分に合った物件を決めたい。と思うのが当然だと思います。

それでは、その窓口はどのように探したらいいでしょうか？　ここでは、実際には不動産業者としては面倒なお客になってしまうかもしれませんが、それを業者側に悟られずに自分の目標を達成する（いい物件を見つける）方法を伝授します！

まず、前提として探している物件の種別（土地・中古住宅・新築住宅）、希望エリアの範囲によっても業者の選び方は変わってきますので、順番に説明します。

業者の分類

　と、その前に不要かもしれませんが、念のため不動産業者を分類していきます。ここで言う業者は不動産仲介業者であることが前提です。

大手業者

　業界的にトップに君臨するようなところです。また、メガバンク系の信託銀行も子会社で不動産業者を持っていますのでそちらも含める形になります。管理人の認識として大手業者というのは、だいたい以下の業者です。（漏れがあったらすいません。）

住友不動産販売	三井不動産リアルティ（三井のリハウス）	東急リバブル	三菱UFJ不動産販売
みずほ不動産販売	三井住友トラスト不動産	大京穴吹不動産	三菱地所リアルエステート
東京土地建物不動産販売	積和不動産	他電鉄系子会社

FC系地場業者

　看板的には大手に見えるものの内情はフランチャイズで地場業者のようなところです。この系統は当たり外れが大きいのが特徴ですが、当たれば相当頼もしいです。業者（看板）としては、ハウスドゥ！、ピタットハウス、センチュリー２１、イエステーション等々です。全国規模のものからエリア特定のところまで様々です。

地元で奮闘系地場業者

　フランチャイズの看板を使ったりはしていないものの、各地域で有名な不動産業者ってのはどこに行ってもあるもんです。こういう業者の場合、誰でも入りやすいように店舗作りがオープンな感じになっていることが多いと思います。

家族経営的地場業者

　鈴木不動産とか佐藤土地建物みたいな〇〇県知事（８）・・・・といった老舗業者です。初見の人は非常に入りにくい会社です。

ちなみに業者番号の（　）の中は５年に１回数字が増えていきます。かっこの中が６なら２５年以上は続いている業者ということです。ただ、数字が大きくなりすぎると社長が２代目とかになってて、初代のころはよかったのに・・・・みたいなこともあります。

土地・中古住宅を探したい

　まずは、注文住宅用の土地若しくは中古の一戸建て・中古マンションを探す場合です。ここでも少しだけ分類します。それは、①希望エリアが限定的　②希望エリアは幅広い　の２つです。

希望エリアが限定的

　エリア限定の場合優先順位は、家族経営的地場業者・地元で奮闘系地場業者等、下から順に高くなります。ただ、家族経営的地場業者はパートナーとしては扱いづらいと思いますので、情報源とだけ考えておき（表向きはにこやかに）、地元で奮闘系かFC系に窓口となるパートナーを見つけておくといいでしょう。

希望エリアは幅広い

　この場合は、複数のFC系地場業者と大手業者に登録しておきましょう。勝手に情報を配信してくれますので、その中で希望に近い情報量の多い業者と仲良くしておきましょう。

新築住宅を探したい

　新築の分譲住宅（建売住宅）に関しては、①売主が直接販売しているもの　②仲介業者を介して販売しているもの　に分けられます。①に関しては言うまでもなく、SUUMOなどのポータルサイトで探して直接売主に行ってください。

問題は②に関してです。まあ、基本的に仲介業者が介在する新築の分譲住宅（建売住宅）の多くは飯田グループホールディングスやケイアイスター不動産、ファースト住建等の物件ですが・・・これに関しては、やっぱりFC系地場業者か地元で奮闘系地場業者の2択です。

大手業者は論外。家族経営的地場業者もまあほぼないです。

というのも、FC系や地元で奮闘系の業者に関しては仲介手数料を安くしてくれたり、エアコン等のサービスを付けてくれたりします。中には仲介手数料無料！なんてとこも地域によってはあるようです。
大手業者では絶対に有り得ないです。

手数料がゼロだとサービスが悪くなる・・・とか、なにかセット販売されるんじゃ？とか不安に思うかもしれませんが、例えば、3000万円の建売を買うのに仲介手数料が約90万円。仮にそれがゼロになるんであれば、本来２０万円の物を２５万とか３０万円で売りつけられたとしても・・・まあね。って感じです。（良くはないですけどね）
よくあるパターンは火災保険です。これも不動産業者にとっては大きな収入源の１つですから。

ま、気持ちの問題でしょうね。最初から払うつもりの３０万円と騙されたような気分で払う３０万円では違いますもんね。
ただ、そう言った業者も今は多くありません。競争が激化しすぎて、仲介手数料は無料！さらにエアコン1台プレゼント！とか、ザラにあります。