不動産業者の選び方(売りたい人用)

不動産業者の選び方(売りたい人用)

不動産を売ろうと思ったらどうやって不動産業者を選んだらいいのでしょうか?

不動産業者の選び方(売りたい人用)

家探しをする人と、家を売りたい人では不動産業者の探し方がちょっと変わってきます。

 

簡単に言うと家探しをする人は物件を探す。同じ物件を複数の業者が出しているとき用にパートナーとなる1社(信頼できる担当者)を探しておく。という感じでした。

 

では、家を売りたい人はというとズバリ『高く、早く売ってくれる業者を探す!』です。簡単に言うけどそんなうまい業者見つかるの?と疑問に思われるでしょう。そう、そんな簡単には見つかりません。

 

そこで、まずは少しでも高く家を売りたいのページをご覧頂きたいのですが、管理人の業界歴20年以上の経験から言わせていただくと、バランスよく大手業者・FC系地場業者・地元で奮闘系地場業者の3社に一般媒介で依頼する。のがベストだと思います。

 

インターネットを見ていただくといろんな意見がかかれていると思います。専任がいいよ。とか一般の方がいいよ。とか・・・・私もすべてのサイトを見たわけではありませんし、色々な考え方があることを否定はしませんが、管理人は断言します。

 

一般媒介契約がベスト!理由は少しでも高く家を売りたいで書いたのでそちらをご覧ください。その上で、もう1点注目して欲しいのが、バランスよく大手業者・FC系地場業者・地元で奮闘系地場業者の3社にの部分です。

 

それぞれ、特色があるので競ってもらうのが一番いいということです。では、その3社を選ぶにはどうすればいいのか?ですが、大原則・基本原則としては担当者と直接会う。です。飛び込みでもいいですし、電話して予約を取って(こっちの方がいいかな?)でも大丈夫です。一度顔を突き合わせて話をするのが一番です。

 

 

そうは言っても。売りたい不動産が遠方にあってとか・・・とか忙しくて・・・という人もいると思います。そう言った方にはネット査定(一括査定)というのも1つの手段です。色々な一括査定サイトがあります。その中で気になったものを選択し、ネットでの一括査定の段階では3〜5社程度に依頼をしましょう。
そうすると、どうなるかと言うと、5社選択すると3〜4社、電話をかけてきます。1社若しくは2社はメールが送られてきます。若しかしたら2〜3日放置されるかもしれません。そんな業者は依頼する価値なしですので、ほっときましょう。

 

ここからは実践的なテクニックです。

訪問査定を依頼しよう

一括査定サイトを見ると机上査定で大丈夫!5分で値段が出ます!みたいな文言が並んでいます。
はっきり言ってちゃんちゃらおかしいですよ。よく、考えてください。車を売るときでさえ(失礼)、状態をみて価格を出してもらいますよね?それよりも見るべきポイントが多い家はどんぶり勘定で値段が出るんですか?って話ですよ。
もちろん、全社に訪問してもらう必要はありません。電話で話した印象(これ大事)で良かった人、2〜3人に来てもらうのがベストです。

 

訪問査定の時間かぶりはダメ、絶対

以前本当にあった話ですが、訪問査定の依頼を受けて、ご自宅にお邪魔すると・・・いるわいるわの同業者(笑)。8社くらいいましたね。正直ひきました。そしてお客様から言われたのが、『名刺や挨拶は結構です。査定書を作って郵送してください。興味があるところにこちらから連絡します。』ですって。
いくらなんでも失礼が過ぎますね。我々もサービス業とは言え人間です。私の知っている限り3社ほどは5分以内に帰り、その後査定書の提出もしていないそうです。
いろんなやり方があるとは言え、最低限、人間として扱ってほしいです。

 

訪問査定後に査定書の提出をお願いする

今時ネットで5分足らずで机上査定は完了します。訪問査定の日に机上で作った査定書を持ってきて、面談の際に説明して、『じゃあ媒介契約お願いします』という業者もいます。

 

何のための訪問査定ですか?家を見てキチンと良い所、悪い所を評価するための訪問査定ですよね?業者に営業の機会を与えるための訪問査定ではありません。くれぐれも業者の口車に乗せられないでください。

 

査定書は吟味しましょう

実は不動産の査定書ってしっかりと作ってあるところは根拠も明確です。何となく価格の操作はできてしまうんですが、それを担当者にしっかりと説明してもらうと、たまにしどろもどろになる人がいます。(笑)
『やってんな、こいつ』と思ってもらって大丈夫です。なぜ、この金額なのか理由を聞いておきましょう。
媒介契約を自社で欲しいために売主さんにとって耳障りのいい金額を書いてあることがあります。実際に売れる金額ではないので注意しなければいけません。

 

査定書の価格に一喜一憂しない

自分が思っているよりも査定価格が高かったり低かったりしても一喜一憂しないようにしましょう。相場は生ものです。同エリア内に物件数が少なければやや高めに売れることもありますし、逆に競合が多ければ安くなってしまうこともあります。
とは言え、最終的に売り出し価格を決定するのは所有者本人です。集めた査定書を吟味して相場を把握して、価格決定しましょう。

 

と、こんな感じで不動産業者を見極めて一般媒介契約。これがお勧めです。

査定書の嘘・ホント

少し補足しておきます。先に書いた通り査定書は担当者の裁量である程度は操作ができます。
仮に1000万円が妥当な物件だったとします。

 

担当者次第で700万円〜1500万円位であればなんとでも書き換えられます。でも実際は1000万円が妥当な物件なので、1500万円では売れません。
売主さんに好印象を抱いてもらうためだけに嘘の査定書を作って、媒介契約を頂き、しばらくたつと「売れないから下げましょう。」と言って、結果として1000万円で売る。という手法がまかり通っています。

 

売主さんが急いでいなくて結果として1000万円よりも少しでもいい条件で売れればいいですが、売れ残り物件という印象を与えてしまい、1000万円を下回ってしか売れなくなることもありますので、リスクが高いです。
それならば、「1000万円が妥当な金額だけど、頑張ってみますので、1300万円で売り出しましょうか?」という正直な業者の方がいいと思いませんか?