運行管理者(旅客)基礎講習を受講してみた

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この運行管理者基礎講習は受ける予定全くはなかったが、4年ぶりに長期休暇が取れたので何をしようかネットを見ていたら、運行管理者試験のページへたどり着いた。運行管理者について調べていると、運行管理者の資格を得るには国家試験を受けて合格する方法が一般的なのだが、誰でも受けられるわけではなくて、受験資格は実務経験1年以上又は運行管理者基礎講習修了者となる。

また、運行管理者は旅客と貨物にわかれているため基礎講習も旅客と貨物に分かれている。もし旅客の運行管理者試験を受けたいのであれば旅客の基礎講習、貨物の運行管理者試験を受けたいのであれば貨物の基礎講習を受けなければならない。

基礎講習っていつどこでやっているの?

私の受講しようとしている旅客は、有名で大きい会場だとナスバ(自動車事故対策機構)が開催しているものがあるが回数が少ない上に休みと合わない。休みに合わせて調べてみると少人数だが自宅から近くのトラストエージェント(一般社団法人こころーど)で開催される講習があり空席もあるとのことですぐに必要事項を入力し申し込むとその日のうちに仮予約完了のメールと受講料の支払い案内メールが届いた。またまたすぐに受講料を支払うとその日のうちに予約完了と受講証がメールで送られてきたので、あとは講習日に会場に行くだけである。

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講習1日目

集合時間に会場に到着しこれからの流れの説明を受け、初めて手帳をもらう人は講習手帳に名前や生年月日を記入、写真の提出、講師が今後のスケジュールを説明しすぐに講習が始まった。

スケジュールを見る限り10時から16時半までみっちり講習で埋まっているが、基礎講習なので小噺でも挟みながらゆっくり進めていくのかと思いきやスタートから全速力でガンガン進んで行っているではないか!

「道路車両法」から始まり「道路運送車両法」「旅客自動車運送事業運輸規則」「運輸安全マネジメント」等々、乗用(ハイタク)、乗合(バス)、貸切(バス)の事業の許可がどうのこうの行政処分を受けた時の対応等々重要な部分の説明を受け約1時間に1回の休憩を入れながら16時半まで…。

講習2日目

この日が一番キツかった。

なんせ10時から16時半までほとんど法律の条文を目で追って大事なところにアンダーラインを引いていた…。また、点呼や過労防止、運転者への指導や監督の部分、労働基準法に関しても結構な時間をかけて説明を受けた。

何度も言うがこの日が一番キツかった。と言うのも過労や拘束時間、運転時間は事故に直結する内容なので講師も手抜きをせずに教えてくれていてお上(国交省)が相当重要視していることがうかがえる。

講習最終日

いよいよ最終日、修了試問(テスト)の日である…

午前中は何やったっけな?運行管理者の業務や拘束時間等の労務管理等をやった気がする。

昼休憩を挟んで午後一番で修了試問があったが、4問設問があって1問で5つ解答する箇所があり20点満点のテストである。

この日までの講習の中で特に重要なところはチェックしてきたので大丈夫だろうと思いながらテスト用紙を受け取る。講師も1日目から特にテストに関しては「ちゃんと講習を聞いて入れば何も難しいことない」と言い続けていたのでてっきり重要な数字等はテストまでに覚えなければいけないと思っていたが、このテストはテキストを見ながら解答してもよいとのことであった。

この基礎講習の試問(テスト)、暗記力を問うものではなく、補助者として大事なことを認識・理解しているかどうかを問うものであり、(テキストを見なくても解答できるに越したことはないが)テキストを見てもいいので正しい答えを導き出せるかをみるものだったようだ。

なので極論0点でも修了証は出るとのこと…。

また、テキストを見て解答できるテストなのに、この会場では受講者が23人いたが満点は私を含めて5名しかいなかったようだ。

が、講習はまだ終わらない。あと2時間…まだまだ健康管理や点呼等のDVDを視聴したり道路交通法、事故事例の講義を受けて16時に修了証書を受け取り解散となった。

これで講習手帳と修了証書がもらえる…非常に疲れたが非常に有意義な講習であった。

とにかく3日間みっちりきっちり講習を受けて、運行管理者は配車するだけではなく運転者の健康管理や労務管理、ものすごくたくさんの知識が必要でものすごく責任重大な立場なのだと実感した。

今まで人手不足のため、疲労、眠不足や休憩未取得状態での運転が常態化している白ナンバーの貨物ドライバーをやってきていたので、厳格な運行管理なんて無縁だった。
今後私は旅客輸送の分野にいくがこの基礎講習だけで満足せず、この講習がきっかけでもっと勉強して知識をつけたいと思った。(運行管理者になるならないは別として)

最後に修了試問(テスト)内容

このテストに関してはおそらく実施している会場で出題形式や内容は違うと思うが、私の受けたテストの内容を一部紹介したいと思う。

道路運送法の目的を穴埋めで出題

この法律は、貨物自動車運送事業法と相まって、道路運送事業の運営を適正かつ合理的なものとし、並びに道路運送の分野における利用者の需要の多様化及び高度化に的確に対応したサービスの円滑かつ確実な提供を促進することにより、輸送の安全を確保し、道路運送の利用者の利益の保護及びその利便の増進を図るとともに、道路運送の総合的な発達を図り、もつて公共の福祉を増進することを目的とする。

道路運送法に関する文が5つあり○×で解答

一般旅客自動車運送事業者は、過労の防止を十分に考慮して、国土交通大臣が告示で定める基準に従って、事業用自動車の運転者の勤務日数および乗務距離を定め、当該運転者にこれらを遵守させなければならない。
答えは❌ 正解は※勤務時間および乗務時間

運行管理者の業務及び点呼についての文が5つあり○×で解答

乗務員台帳は雇入れ年月日及び事業用の自動車に初めて乗務した年月日を記載しなければならない。
正解は❌ 正解は※運転者に選任された年月日

このような感じで20箇所解答するが何点以上が合格というものではない。(会場によっては6割以上で修了証書を出すという情報もある)

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