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780億ウォンかけた韓国気象システム、予報どころか中継もできないのか

5日未明、韓国の江原道、京畿道北部を中心に大雨が降ったが、前日の予報とは異なり、首都圏には特に被害がなく、韓国気象庁は「誤報庁」と皮肉られている。気象庁は「異常気象による異例の気象状況で予測が非常に難しかった」と説明した。

気象庁は5日午前、ソウル市と京畿道、江原道の嶺西地方に突風や雷を伴った1時間当たり50~100ミリの雨が降ると予報した。しかし、5日午後7時現在で、江原道の高城、鉄原などでは200ミリ前後の雨が降ったが、首都圏の大半の地域では20~30ミリの雨が降るにとどまり、再び予報能力が批判を浴びた。気象庁がウェブサイトで10分ごとに雨雲の動きを予測して提供している「超短期降水量予測」も外れる地域が出て、インターネット上では「『予報』はだめでも、(雨雲の)『中継』はちゃんとできないものか」という批判が聞かれた。

民間の気象情報会社、ケイウェザーのパン・ギソン・センター長は「現在の予報能力では超短期予測は難しい。雨雲が接近する様子を衛星で観測するとしても、実際に陸地に到達した際、どんな要素が影響を与え、雨が多く降るか、あるいは降らないかを予測するのは容易ではない」と指摘した。 気象庁は予報の正確性を高めるため、今年4月に韓国型数値予報モデル(KIM=Korean Integrated Model)を導入した。2011年から19年まで総額780億ウォン(約69億円)を投じた。

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KIMは一種の気象予測プログラムで、気象庁が使用するスーパーコンピューターで動く。これまでは英国モデル(UM)を使用していたが、英国と韓国の地形や気象特性は異なるため、より精密な結果値を得るため、独自技術で気象予報モデルを構築したものだ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/06/2020080680045.html?ent_rank_news

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2020年ごろからは、天気予報に韓国の地形や気象状況に合った気象予報モデルが活用されることになるとしたのが2015年7月である。2017年に韓国型気象予報システムを開発し、テスト運用に入り、2020年ごろには実際の予報業務に活用するとしたわけで、今回の豪雨はこのシステムでの予報による。 韓国は1980年代後半から、ライセンス契約によって海外から気象予測ソフトウェアを導入して天気予報を行っており、1997年から2010年までは、日本気象庁のモデルを、2010年からは、イギリス気象庁のモデルを導入し使用している。

しかし、海外のシステムでは、韓半島とその周辺の地形や気象状況に合った予測や、観測資料の活用が難しいほか、ライセンス契約のため、システムの改良や技術発展にも限界がある。気象庁と事業団は、韓国型気象予報システムの開発のため、2011年から2013年までの第1段階に、基盤構築や基礎的な技術の開発、2014年から2016年までの第2段階に、予報システムのテスト版の開発、2017年から2019年までの第3段階に、実際の予報業務に用いられるシステムの開発を行う、9か年計画を進めてきた。

気候変動によって異常気象がより頻繁に、強く発生しているため、天気予報はますます難しくなっている。韓国の状況に合った韓国型システムの開発は、気象災害による被害の低減や、産業生産性の向上にもつながるとしたが、システム以外でも予報士のレベルの問題もある。


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[ 2020年08月07日 08:54 ] カテゴリ:韓国社会 | TB(0) | CM(0)
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