先生は手仕舞いのルールも裁量が強い

エントリーのタイミング以上に、損益に与える影響は手仕舞いの部分が大きいです。特に損小利大を追求するトレード手法では、手仕舞いの技術の方がエントリーよりも重要といえます。

今思えば、よくこんなに裁量が多いトレード手法で完全コピーを目指すなどと思ったものだ、後から思えば・・・ですが。自分が無知な故に、完全コピーを目指すなどと勝手に目標を定め、そして、ルールを覚えれば完全コピーが出来ると勝手に勘違いしていたのでした。

株の格言に「買いは技術、売りは芸術」というのがあります。意味は以下。

『株を買うタイミングは努力勉強すれば身につくが、株を売るタイミングはセンスや才能が必要である。株を売却するタイミングが難しいことのたとえ。』(出典・名言ナビ)

トレンドが出るときは伸ばし、出ない時はそれなりに・・・、臨機応変に絶対に取りこぼすことが無い先生の手仕舞いポイントを見ては、同じ判断が出来なかった自分に苦しみました。

けれども、損切も利確も同じpipsに設定するのならば、手仕舞いの芸術的な判断はいりません。何がなんでも設定のライン以外で手仕舞いしないと決めたのならば、必要な技術はエントリーのみになります。

ここで必要なのは、勝率を上げること。自分的には、これこそがスキャルピング手法の典型だと思います。

『数秒から数分程度の極端に短い時間に、何度も売買を繰り返して利益を積み重ねるトレード手法。英語のscalpには「頭皮を剥ぐ」という意味もあり、薄い皮を何枚も剥ぐように、わずかな利幅を狙った細かい取引によって薄い利益を蓄積していく。』(出典・野村證券

自分は、「損切も利確も同じpipsに設定して、勝率を追求する手法に変える」という事で精神的に救われました。裁量判断を出来る限り少なくすることで、後知恵バイアスに苦しむことも少なくなります。

多分ですが、損小利大を追求するノッティーさんの手法で勝率を追求するのは難しいです。見送りの判断にも裁量が強くありますので、自分には無理でした。ならば素直に損小利大を追求するしかない手法と思います。