たまおの星便り-星海原の航海日誌。  

日毎夜毎、船橋から房総九十九里へと繰り出し、星空を駆け巡る観測日誌。

・2021/6/10,11 梅雨晴れの夜空に微かな彗星と天の川。

2021-06-27 | たまおの星便り

 梅雨のような空模様がひと月近く続いて6月の新月期を迎えた。その2日間だけ突然の晴れ間となった。
 10日未明は全国的には曇りがちだったが衛星画像ひまわり霧情報では房総一帯は晴れ間が広がりそうだった。ただ最近、気象庁の衛星画像ウエブページが大幅に改訂されたためか、2分30秒ごと更新の高品位画像がとても重くなってしまった。さらに例えば房総半島のみを超拡大するとページ内のテキスト表示も同時に超拡大されて肝心の画像がテキストに埋もれて見えなくなってしまう。それもあって九十九里海岸付近の雲の動きがよくわからなくなっていた。
 ともかくも未明の1時過ぎには海岸近くの高台に機材をセットした。夜空の半分以上が雲に覆われていたが夏至が近く、あと1時間半で薄明が始まる。雲の切れ間を確かめながら北西と南東にある微光の彗星二つを撮影する(画像上)。雲がゆっくり流れながらも時折晴れ間も広がってこの時期にしてはまずまずの一夜だった。
 翌日は天気予報が急に全国的な晴天を告げ始めた。ただし房総半島だけは夜半過ぎに濃霧予報だった。いつもより早い22時頃に海岸に着くと快晴夜、しかも南風が強い。風があれば霧は出ない。これは朝までもつと確信した。北東からの南の空にかけて巨大な光るアーチのように夏の天の川が見えていた。
 しばらくすると時々星の撮影に来るカメラマンさんとスタッフの人が到着した。これから天の川を見ながら実際の空で夏の星座解説をするというYouTube番組の撮影をすることになっていた。全天隈なく晴れていて透明度も高く何より天の川がよく見える。すぐに撮影が始まった。日周運動で夜空を移動する天の川や星座を追いながら場所やアングルを変えていく(画像下youtube番組より)。風が吹いて肌寒くなり夜半過ぎには通り雲がかかったが霧は全く出なかった。そうこうして撮影が終了したのは日にちを跨いですでに薄明開始の時間となっていた。
【4K】もうすぐ七夕!本物の星空で天の川のほとりにある星座を解説 ~リアルプラネタリウム~
https://www.youtube.com/watch?v=VGQ5vqND-xo

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