2022年おすすめ銘柄詳細分析・アイティフォー

雑記

① 各指標

PERは11.18倍PBRは1.49倍と割安圏。

ROEの今季予想は13.4%と優秀、配当利回り予想は2.9%と3%まであと一歩。

有利子負債はゼロ、自己資本比率も78.7%と完璧。

下押しの不安が少ない堅実系ITらしい指標となっている。

ここまで来たら配当利回り3%に達してから購入したいところが噓偽りのない人間心理かw

② 四季報評価

四季報は『再増額』で当企業を評している。

金融向けシステム拡大とあり、企業がより省人化すればするほどこういったシステムの導入に前向きとなる時代の流れに乗っている。

BPOとはビジネスプロセスアウトソーシングの略で、企業活動の業務プロセスを丸投げするシステムのこと(言い方w)

餅は餅屋、といったところ、下手に専門外のちょっと詳しい人間が下手に構築するよりも、その筋のプロにお金払って丸投げした方が、事業に専念できるし、責任も取ってもらえる、半正社員みたいな立ち位置ですね。

より管理も複雑かつコンプライアンスなども厳しくなってきているので、こういった流れは今後も加速していくでしょう。

証明書電子化は今後の主流テーマになってくる気がするので、こちらも有望。

日本は乱雑すぎる手続きの無駄が多いので(100均で買える認印に何の意味があるのか?w)こういった企業の力を借りて、どんどん無駄をこそぎとっていって欲しいと願うばかりだ。。

③ 業績推移

凄い!!

増減率はさておき、毎年しっかりとプラス成長しているから驚きだ。

しかも22年3月は利益の増加率が高水準を予想しており、今後数年間の期待も抱かせてくれる。

このような業績推移をしている銘柄は、株価がしっかりと右肩上がり(もしくはBOXなどを挟みながら着実上昇)していると予想するが、株価の実際は完全な頭打ち状態。。

ここまで伸び悩んでしまうとひと皮むけるか、何か大きな材料を発表、又は想起させる何かがないと、株価上昇の刺激材料とはならないだろう。

逆に言えば下押しの不安が無いので、どの位置で購入しても割と何とかなっちゃう安心感があるにはある。

④ 直近決算

通期目標は2850百万円、前年比23%の増益予想だ、立派ではないか。

直近決算の2Qでは、会社予想の1550百万円を200百万円ほど上回って着地、順調そのもの。

まもなく3Qの発表が控えているが、特に株価刺激となるような数字は出ないと予想、ならば小型株が全体軟調の今の内に購入しておく方が利口だろう。

必ずしも良い結果であるとは言い切れないが、少なからず好感される決算が出る可能性の方が高い。

まだ決算まで1か月ほど猶予があるので、何とか利回り3%の株価まで下がってくれれば気持ちよく買えるのだが…w

⑤ 各セグメントの業績

セグメントは主に2つのようだ。

システム開発・販売
リカーリング

各セグメント毎の前年同時期との売上増減は以下の通り↓

・システム開発・販売+14.9%
リカーリング+17.3%

売上高の比率としては、59:41で、若干システム販売・開発部門の方がウェイトが重いが、ほぼ両輪共サイズは同じイメージでいいだろう。

リカーリングとはストックビジネス、いわゆる継続収入を得る仕組みのことであり、当企業においては主に保守サービスの事を指している。

安定感としては圧倒的にこちらのリカーリング部門に期待したい、そのためにはシステム開発・販売部門の営業力や技術力が物を言うだろう。

おそらくこの業界も相当な競争が繰り広げられていると思われるが、こういった内部にグイっと踏み込んだ契約と言うのは、そうそう他社に乗り換えられるような安い契約ではない。。

そのためにも早い者勝ちで、いち早く顧客を大量に抱え込んで頂きたい、そのためには営業力は必須となるだろう。

携帯電話の契約はホイホイ他社に乗り換えられるだろうが、光回線などは工事や設定、諸々面倒くさいのでなかなか他社に乗り換えられない個人の事情を想像してもらえれば分かりやすいか。。

2021年5月に中期経営計画を発表しているので見てみよう↓

2023年に売上高210億円、営利32億円となっている。

確定している2020年は売上高152億円、営利17億円だったので、営利目標の伸びがひときわ目を引く。

これは先述したリカーリング部門の伸びを想定しているように思う。

ROICとはロイックと読み、計算式は以下の様になっている。

計算式:ROIC=税引後営業利益÷投下資本(投下資本 = 有利子負債+株主資本)

一見ROEと似ているが、ROEが純資産、ROAが資産が分母になることに対し、ロイックは投下資産が分母になるので、有利子負債なども加味されることから操作が難しく、よりリアルな経営能力が計れる、というわけだ。

ただ、この会社、有利子負債無いんですけどねww

だからロイックとROEが同列で並んじゃってるわけです、書く必要ないっちゃないねw

そして配当性向は安定の30%を目指すとあるが、今の段階で50%くらいあるので、実質配当の伸びは緩やかになる…と暗に示している。。

これか!!これが株価の伸び悩みの一因か!!

確かに中期計画通りの営業利益になり、現状の50%程度の配当性向を維持したら一気に配当が40円程度になってしまうからね、業績が停滞もしくは減益した時に減配せざるを得なくなることを避けたり、新事業への投資分の資金も貯めておきたいといった思惑もあるのだろう。。

以上の分析から投資家の心理がどう動いていくか…はっきり言って分かりません!!

それでも個人的な意見としては買いで良いのではないかと思う。。

この文面から分かるのは『減配は絶対にしない』という強い意気込みを逆に感じ取れるからだ。。

業績の拡大又は維持はかなり固いので、とても安心して保有出来、配当の恩恵を得られる貴重な長期向け銘柄として太鼓判を押したい。。

⑥ 週足チャート

やはり投資家の迷いがチャートに表れている。。

業績期待なら他銘柄の方がいいし、配当狙い投資家なら先述した増配の抑止が釘をさす形になってしまっており、イマイチ買いが続かないのではないだろうか。。

しかし200MAを割るのはちょっと酷すぎる気がするので、今後も200MAを起点に上下する可能性が高い。。

従って200MA以下の場合は少量ずつ購入していく等が良い戦略ではないだろうか。。

小型株のピンチをチャンスに変えてくれる…堅実系ITバリュー株にはそんな可能性を感じさせてくれるため、個人的にはこういった所を筆頭に買い漁りたいと考えている。

⑦ まとめ

おすすめ度は『若干おすすめ気味の中立』とします。

やはり増配の抑止文章が個人的に胸に刺さりました…配当性向なんて文言、カットしてくれれば良かったのに。。

しかし全体として見ると隙がない、雑に買い向かってもおかしなことにならないと思うので、やはりまずは100株だけでも保有しておきたいところです。

コロナの全体暴落でも500円で下げ止まっている株価なので、よほどの事がない限り700円を割る可能性は低いでしょう。

総評としてはどちらかと言うと安定感を優先する小型インカム狙いの投資家の皆様にはお勧めしやすい銘柄という結論です。

※紹介したデータは2022年/1/9現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。

コメント

  1. […] 第5位 2022年おすすめ銘柄詳細分析・アイティフォー […]

  2. […] 第5位 2022年おすすめ銘柄詳細分析・アイティフォー […]

  3. […] 第5位 2022年おすすめ銘柄詳細分析・アイティフォー […]

  4. […] 第5位 2022年おすすめ銘柄詳細分析・アイティフォー […]

タイトルとURLをコピーしました