自閉っ子チビハル、初めての保育参観 | チビのハルくん、自閉っ子。

チビのハルくん、自閉っ子。

知的障害を伴う自閉症児ハルくん。問題行動山積みだけど可愛い笑顔はママの宝物!

入園して1ヶ月が過ぎると保育参観がある。


幼稚園ホールの壁際に ぐるっと保護者が陣取り、中には三脚までスタンバイ、ポジションをキープした最高のアングルで、我が子の勇姿をビデオに収めようという猛者も大勢いる。


そんな中 私は、姿を見つかってしまうとチビハルが不安定になったり、ママの所に駆けて来てしまうかもしれない


胸中の僅かな期待を薄暗い不安が押しのけ、ひたすら低姿勢で他の保護者の影に身を潜めていた。


そんな中子供達は、11人前の子の肩につかまり、しゅっしゅっぽっぽの歌を歌いながら、電車のように一列に繋がって入場して来た。


そのあまりの可愛らしさに、身を隠していた私でさえ、思わず背伸びで顔を出し、ビデオ片手にチビハルの姿を血眼になって探したのだが


我がチビハルはというと列の1番後ろで、前の子の肩をつかむのを嫌がり、グズグズ状態で先生に連れられての入場であった。


その後、子供達が実に可愛らしく歌ったり踊ったり行進したりと、並み居る保護者を歓喜の渦に巻き込む中、チビハルは1人フテて座り込んでしまったり、先生に抱っこされてばかり。


やっぱりね

そそそうだよね……



再び他の保護者の影に隠れて小さくなっていた私の耳に、軽快な先生の言葉が流れ込む


「じゃあ〜 今日はみんな頑張るよぉ〜!グルグルグルグルエイエイオー!」


子供達は一斉に手をグルグル回し、エイエイオー!と元気良く拳を上げた。


だが


おお、なんとそれを


我がチビハルもやったではないか!!!


1人先生に背を向け、後ろ向きに座っていた異端児チビハルであったが、


そのグルグルグルグルエイエイオー!だけは


みんなと一緒に出来たのだ!!!



こ、こんな物凄く些細な事で恐縮だが、


今日は1日良いトコ無しかな

やはりチビハル、何も出来ないのかなと、萎みかけていた私の心に、

その姿はこれ以上になく可愛らしく、眩しく鮮明に焼き付いた。



その後の懇談会で私は、始業式の挨拶で言い忘れた「療育に通う」という事を、無事に保護者達に伝える事も出来、少しだけホッとした。

始業式の記事はこちら




そしてお帰りの会になり、私はチビハルから思わぬプレゼントを貰った。


それは幼稚園で作ったニワトリのタオル掛けであった。


大きなハートの折り紙と、カラフルなちぎり紙に彩られ、それはキラキラとまぶしく輝いていた。


そしてそこには、先生の手によって書き込まれた、


「母の日 おかあさんだいすき」


の言葉



おかあさんだいすき



おかあさん、だいすき



おかあさん



成長したチビハルの、眩しい笑顔が目に浮かぶ…



お母さん…





そんな魔法の言葉が


いつの日かチビハルの口から



当たり前のように聞ける日々が訪れますように














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