●思考の罠(その2)「日常的に削られていく心の余力」 | 上司からのパワハラで「うつ病」を発症するも心理学と出会い克服した人生

上司からのパワハラで「うつ病」を発症するも心理学と出会い克服した人生

17年前に会社の社長からパワハラを受け、それが原因で「うつ病」を発症。その後壮絶な人生を歩みながらも少しずつ自分自身を取り戻そうともがきながら心理学と出会い、心理カウンセラーとして新しい出発を果たした者の軌跡


こんにちは。
心理カウンセラーATSUSHIです。

いつもご購読ありがとうございます。


●思考の罠(その2)「日常的に削られていく心の余力」

 



私達は、真実とはかけ離れた物語を自分に語ることで、
葛藤を抱え、時間を浪費し、勝てないの雰囲気をとげとげしいものに
しています。

さらに深刻なのは、こうした物語の世界と、自分が本来目指している世界との
あいだに対立が生じることなのです。

人は平均して1日当たり約1万6000語を口にしているそうです。

しかし、内なる声である思考は、さらに数千語もの言葉を生んでいます。

音は立てませんがひどくおしゃべりで、休みなく観察や批判、
分析を浴びせかけてきています。


こうした声のことを、文学者達は「信用できない語り手」と呼びます。

私達の内なる語り手も先入観に囚われて混乱しているかもしれません。

あるいは自己正当化や自己欺瞞に陥っていることもあります。


さらに厄介なことに、内なる語り手は決して黙りません。

頭に浮かぶ全ての考えの全てに共感しないように努力することは
できたとしても、そもそも浮かんでくる考えを封じ込めることなど
出来るのでしょうか?

私達は、途絶えることのないおしゃべりの川から浮かび上がる発言を
事実として受け止めますが、その殆どは評価と判断が混在していて
感情によって強化されています。

中には前向きで役立つものもありますが、
後ろ向きで役立たないものも多いです。

いずれにしても、内なる声は中立的であることも、
冷静であることもありません。

事実から意見へ、判断と不安へと、人はいとも簡単に滑り落ちてしまいます。

このことを実感するために、頭の体操をしてみましょう。

まずは次にフレーズについて、1つずつ考えてみて下さい。


・あなたの携帯電話
・あなたの家
・あなたの仕事
・あなたの義理の両親
・あなたのウエストライン



自由に連想してみると、単に事実に基づいた考えが浮かぶかもしれません。

「私は先週、義理の両親と食事をした」とか、
「月曜日までに仕上げなければならない仕事がある」など。

しかし、それだけではありません。

厄介な意見や評価、比較、心配などがすぐに入り込んでくるのではないでしょうか?


・私の携帯電話は・・・アップグレードしないと。
・私の家は・・・いつも散らかっている。
・私の仕事は・・・ストレスの元凶だ。
・私の義理の両親は・・・子供達を甘やかしている。
・私のウエストラインは・・・またいつものダイエットが必要だ。



私はワークショップなどで、参加者につらい状況と、
それに伴う考えや感情を匿名で書き出してもらうことがあります。

第一線で活躍する経営者達が集まるセッションにおいて、
「自分についての物語」のせいで思考がかき乱された最近の経験と、
その引き金になった事柄を挙げてもらったので、
いくつか紹介しましょう。


・自分以外の誰かが成功した・・・「私は選ばれなかった。どうして私じゃないの?」
・がむしゃらに働いている・・・「こんな人生は失敗だ。周りはゴタゴタばかりだし、
 家族は私が団らんの時間をないがしろにしている怒っている」
・難しい仕事をしている・・・「なんでこんなに時間がかかるのだろう?
 能力があればもっと手早く片付けられるのに」
・昇進のチャンスを逃した・・・「なんてまぬけで情けない奴なんだ。
 裏切られるのをただ指をくわえて見ていただけだ」
・新しい仕事を頼まれた・・・「不安でいっぱいだ。うまくいくわけがない」
・人付き合い・・・「自分は人前ですごく緊張してしまう。
 洞窟で育ったと思われそうだ」
・否定的なフィードバックを受けた・・・「ああ!もうクビだ!」
・昔の友だちと会った・・・「俺は負け犬だ。みんな人生を謳歌している。しかも稼いでいる」
・ダイエットを試みる・・・「私って最悪!もう無理。私以外の全員が魅力的に見える」


こんなふうに、中立的な考えがいちも簡単に変化するのは何故でしょうか?

みなさんはこれを読んで何を思い浮かべるでしょうか?


【メリーさんの(     )】



「ひつじ」という言葉が思い浮かんだのではないでしょうか?
考えるまでもなく、自動的に頭に浮かんだはずです。

思考の罠にはまる仕組みの裏には、このように反射的に応答する性質があります。

同じような状況は日常生活のなかにいくらでもあります。

・上司からの厳しい指摘
・ずっと前から苦手に感じていた親戚との付き合い
・自分が発表しなければならない会議
・恋人とのお金にまつわる議論
・子供の期待はずれな成績表
・あるいは通勤時の渋滞など


そんな状況に直面すると、あなたは機械的に反応します。

皮肉を言う
心を閉ざして感情を押し殺す
先送りにする
その場から立ち去ろうとする
気に病む
カッとなって叫ぶ・・・

と、いった具合に。


その反応がまったく功を奏してないなら、あなたは罠に
ハマっていることになります。

「メリーさんの・・・」と聞いて「ひつじ」と思い浮かべるのと
同じくらい明らかなのです。

餌のついた釣り針が目の前で揺れると、一瞬のためらいもなく飛びついてしまう。
そんな状態になるのは、思考を事実として受け止めるときなのです。
「これは苦手。いつも失敗してしまう。」

やがてそんな思考に陥りそうな状況を避けるようになります。

挑戦しようとは思いません。

あるいは、同じことを延々と考え続けるかもしれません。
「以前、挑戦したときも恥をかいた。」

ときには、友人や家族からの親身な助言に従って、
そんな思いを遠ざけようと努力して見るかもしれません。

「そう考えるべきじゃなかった。そんなの非生産的だ。」

歯を食いしばり、気がすすまないことに無理に立ち向かう人もいます。

そう思うこと自体、思考の罠にハマって状態なのです。

本当は価値があると思っていないのに、
行動を駆り立てたり、やるしかない。これも経験だと思って
好きにならなくちゃダメだ。たとえそれが自殺行為でも。


内なる声は人を惑わせるだけではなく、
疲労の原因にもなります。

それはあなたの心の余力が奪われているということなのです。

他にもっと有意義な使い道があるというのにです。





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