熱帯 森見登美彦

どうもみなさまこんにちは。
ユペと申します。

どうにもやはり最近は本を読むのが楽しくてたまりませんよ。なんで今まで読んでこなかったんだろうねぇなんて思ってしますのですが、できることなら若かりし自分にメッセージを送ってやりたいもんです。

そんな折、えーもう8月末だったか?9月頭だったか?ぐらいに一冊の本を購入したんですね。それが運命的な出会いをした本だというように思っているわけなんです。その本は「熱帯」といいまして、森見登美彦氏の小説です。知ってる人も多いのかな?森見氏は有名な作家とのことですが、読書歴が劇浅の僕にはまだ馴染みのない名前でありました。

熱帯

運命的にといいましたが、なぜかといいますと、この本、単行本を買ったのです。この本自体は以前より知っておりました。氏の作品に挑戦してみたいという気持ちは前々からあったので、書店で氏の文庫本をいろいろ物色したことがあったんです、何度か。

しかし妙なもので、何か買うぞ!と決め込んで行ったにも関わらず何も買わずに帰ってしまっていたのです。カバーのあらすじとか見てみると「青春」とか「恋愛」とかよく見かけたんですが、これじゃないなぁという心境だったんですね。なのでそっと棚に戻していたんですが、この熱帯は単行本であり、1800円とかします。あと500ページを超える大作なのでこれまた怖気付いてしまってそっと棚に戻していました。

しかしどうにもだんだん気になってしょうがなくなってきたんですよね。帯には「幻の本をめぐる、大いなる追跡が始まった!」とか書いてあって面白そうだなぁと。気力が充実したら買おうかなぁと結局1ヶ月悩み、そうしたら自分の誕生日も近いということで買う決意をしたわけです。自分用のプレゼントです。

で、気力も充実したので買いました📘。

本の感想はといいますと、超好きです。大好きです。こういうの読みたかったんですと作者に言いたいぐらい好きな作品です。

個人的に500ページの作品というのは今まで読んでいた本の中では圧倒的に長編なわけで、よっぽど興味を惹かれないと最後まで読めるかどうか不安もあったんですが、休日には10時間ぐらい読んだぐらい熱中できました。でもまあ完全に内容を飲み込めたとは思っていないので、もっと理解を深めるべく再読しております。

それでよくよく見てみると奥付には「2018年11月15日第1刷発行」とあります。
なんと初版本だったんですよ。
しかも3年前の単行本が新品で書店で買えていたんです。これは何かの縁があるのではないかと思いまして。だって書店に堂々と結構な高値でさぁ売るぞ!と並んだのであろう単行本がずっと売れ残りすでに3年の月日が流れ流れて、今、まさに僕の手元にある、と。僕としましては運命を感じずにはおれません。残り物には福がということってありますからね。

やはり何かと関連づけて買うと思い入れもできるということで、誕生日の買い物というだけではなくそんなことも牽強付会すると楽しくなるんじゃないだろうかということですね(笑)。

初版本に何か特別の効果があるかといえば何にも無いと思ってはいるんですが、やはり嬉しいものなんですよ。こだわりがあるわけではないんですが、奥付を見るのが楽しいです。

さてこんなに面白い熱帯ですが、そういえばツイッターか何かで最近熱帯の情報をちらっと見たような気がしていたんですよね。なのでよくよく調べてみると、9月の頭になんと3年の時を経て文庫化していたのです(汗)。僕が単行本を購入したかしないかぐらいのタイミングです。もしこの文庫本の熱帯が単行本の熱帯の隣に置かれていたら果たして単行本を買っていたかどうか怪しいです。

しかしもちろん全く後悔などしておりませんで、むしろこれより遅い購入タイミングだったら単行本を買わなかったかもしれないことの方が恐ろしい。ちなみの文庫本も買いました(笑)。文庫本の発売から10日経っていましたが、楽勝で初版本を入手できました。これでどちらも初版で揃っています。どうでもいいですね(笑)。

さぁどこまで理解できるか自分でも謎なんですが、チクチク読んでもっと理解したいですね。
ホント面白いんですよ。研究しがいがあります。

やー、本ってホントに良いものですよね。

ではまた次回。

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