”バトルの境界線”をめぐる話し合いはシーズンオフまで続く? サインツJr.「もっと深い議論を期待」
カルロス・サインツJr.(フェラーリ)は、シーズンオフもレース中の駆け引きについて話し合いが行なわれると考えている。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
カルロス・サインツJr.(フェラーリ)は、物議を醸したF1サンパウロGPでのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)のバトルを受けて、シーズンオフにもルールについて話し合いが行なわれると考えている。
サンパウロGPで首位を争っていたフェルスタッペンとハミルトン。ターン4でアウト側からハミルトンがオーバーテイクを仕掛けると、イン側のフェルスタッペンがコースオフ。ハミルトンも押し出されるような形になった。
レース中に審議が行なわれなかったため、メルセデスがFIAに再審を請求する事態となったが、これは却下された。カタールGPのドライバーズミーティングでは、レースディレクターのマイケル・マシを含むFIA関係者とドライバーたちが、レースのルールについて話し合いを行なった。
マシはミーティングによって境界線が明確になったと主張しているが、ハミルトンは、レースのルールが依然として不明瞭であり、「マックスを除くすべてのドライバーが、明確にするために質問していたと思う」と述べた。
一部のドライバーもそれに同意。サインツJr.はシーズン終了後に、ルールをより良いものにするためにさらなる議論が行なわれるだろうと考えている。
「レースのアプローチという意味では、まだあまり明確ではない」
サインツJr.はカタールGP後にそう語った。
「この話はすでに聞いていると思うけど、レースごとに何が起こるのか正確には分からない」
「しかしメディアに話したように、冬にはレースの進め方についてより深い話し合いが行なわれるようだ。それによって物事がもう少し明確になることを期待している」
マクラーレンのランド・ノリスは、ルールのいくつかの側面が明確になった一方で、まだ曖昧な部分もあると話した。
「明確になったこともあれば、そうでないこともあると思う」
「明確になったのは……たとえ同じように見えても、すべてのインシデントが同じ(裁定が出るわけ)ではないということだ。だから、状況にどんな違いがあるのかを知るのは難しい」
「ほとんどのことは明確になったと思う。でもはっきりとポイントを示して、これはやっていいことで、これはやってはいけないことだと言うのは難しいね」
ミーティングを経て、戦い方を変えるか訊かれたノリスは「ノーだ。少し、調整することはあるけどね」と答えた。
「やり方を変えようとか、レースや何かのやり方が変わるとか、そういうことは考えていない。今できること、できないことをいくつか調整するくらいだ。あまり変わらないと思う」
フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は今季、スチュワードの一貫性のなさを批判してきたドライバーのひとりだが、F1には白黒はっきりしたルールが必要だと語った。
「この点についてはみんなが同意すると思うけど、もっと一貫性が必要だし、白黒はっきりしたルールが必要だ。グレーな時があるからね」
「恩恵を受けていると感じることもあれば、コース上で悪者や馬鹿者になってしまったこともある。白黒はっきりしているほうがいい」
「完全に改善できるかどうかを見てみよう。これはFIAだけの問題ではない。ドライバー、チーム、FIA、すべての人が協力して、より良いルールを作る必要があると思う」
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