彩風咲奈、千秋楽も涙のご挨拶(雪組『ODYSSEY』千秋楽)

8月7日に雪組 梅田芸術劇場メインホール公演『ODYSSEY』が千秋楽を迎えました。
ライブ中継・ライブ配信も行われたので、多くのファンが観ることができました。

残念ながら私は用事でライブ配信を観ることができなかったので、今日のタカラヅカニュースでの放送を心待ちにしていました。

雪組『ODYSSEY』千秋楽ダイジェスト映像

千秋楽のダイジェスト映像は冒頭に美穂圭子さんの登場シーンから始まり、初日の映像で映っていなかった場面も含めて満遍なくほぼ全シーンを少しずつ見せてくれました。

主題歌のそれぞれのソロのキャッチフレーズ的な歌詞、あがちん(縣千)の「アガって行こうぜ!」や、あーさ(朝美絢)の「オマエにマジ」やひらめちゃん(朝月希和)の「キワキワな愛」がまた聞けたのも嬉しいです。

そして咲ちゃん(彩風咲奈)のダルマ姿!

マーメイドの美女の「チャオ!」もしっかり入れてくれていたり、観劇した時に印象に残った場面をもう一度観ることができて、あの時の感動が蘇りました。

また、観劇した時は3階席で上の端の方から観ていたので、1階の正面からやいろんな角度からの映像で、見えていなかった部分もあらためて見られたのも楽しかったです。

彩風咲奈の千秋楽ご挨拶

カーテンコールのご挨拶はまずは初日と同じくこの公演の長であるりーしゃ(透真かずき)のご挨拶から始まりました。

「一度は幻になってしまうかと思われた伝説の船が大勢の方々のお力で蘇り、こうして連日たくさんのお客様と希望を乗せて航海できました」

と感謝の気持ちをとっても素敵な言葉で表しました。
そして、

「それでは最後に“Mr. Color of the Wind” 彩風咲奈がご挨拶申し上げます」

と咲ちゃん(彩風咲奈)を紹介しました。

感極まり、思わずこちらも涙のご挨拶

咲ちゃんは

「まずお伝えしたいのは…」

と前置きしてこの厳しい状況下でここまで来られたのは皆さんの応援があったからとお礼の言葉を述べ、深々とお辞儀しました。
そして、

「再出航して希望の海が広がったあの日から毎日毎日皆様とともに最高の航海をさせていただきました」

「そんな中でも途中厳しい嵐が吹き荒れ、悲しいニュースが飛び込んできて、お客様も不安に思ったこともたくさんあると思います」

と『心中、恋の大和路』をはじめ数々の宝塚の公演が中止に追い込まれてしまったことを思ってであろう発言をしました。

「今日も無事に幕が上がるのだろうかとお客様もいろんな思いを抱えてここへ来てくださったり、いろんな所から思いを寄せてくださっているのが私達の何よりの励みでした」

と一言一言噛み締めながら言葉を重ねていました。

「『ODYSSEY』はこうして再出航がかないましたが、今日完走したからといってフォーラム公演の出来事が無くなったわけではなく、どの公演も一つも無くなってほしくない、どの一日も一つも失いたくない、改めてそう思います」

と涙声で話す咲ちゃんを見ていると、こちらも涙がこみ上げてきました。
ほんとうにその通りだと思います。

「どんな時も幕が開いたら、どんなに不安を抱えていても、お客様が『ODYSSEY頑張れ、雪組頑張れ、宝塚頑張れ』といつもエールを送ってくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

「このODYSSEY号の完走はたくさんの方の思いで実現しました」

と段々と感極まった表情になっていく咲ちゃん。
野口幸作先生、スタッフの皆さん、雪組の大切なODYSSEY号の船員たちと挙げていった後に、一旦間を置いて

「そして忘れてはならないあの日一緒に出港する予定だった和希(そら)、綾(凰華)、諏訪(さき)、琥白(れいら)、紀城(ゆりや)、愛陽(みち)」

と思いを馳せるような目をしながら、今回の再出航に参加できなかったメンバーの名前を挙げていきました。

「離れていてもずっとここに、皆んなと一緒にいて航海を、共に旅をしてくれました」

と胸に手を当てながら言う咲ちゃんを見てまたまた涙でした。

「そしてお客様の温かいお気持ちが何よりもODYSSEY号を毎日出港させるエネルギーとなりました」

と続け、最後は

「今日でこの『ODYSSEY』の公演は終わってしまいますが、ODYSSEY号がたどり着いた先は宝の園、宝塚。これからも『花は咲く、夢は叶う、必ず希望の朝は来る』ティティス様がそう導いてくださる宝塚という大海原で、まだまだ旅を続けたいと思います

「その旅の先々で皆様にお会いできますことを楽しみにしております。本日は本当にありがとうございました!」

と晴れ晴れとした笑顔になってご挨拶を締めました。
ここまでノー編集で見せてくださったことにまたさらに感動しました。

そして、咲ちゃんのご挨拶の間ずっと後ろのあーさ(朝美絢)の様子も映っていて、咲ちゃんの言葉にうなずいたり、同じように涙ぐんだり、お父さんのように温かく見守ったりというのが見られたのもまた素敵でした。

最後の「どっせい!ODYSSEY!」

次に幕が上がったら満面の笑顔で、ライブ中継・ライブ配信を観ているお客様にも感謝の気持ちを言ってくれる咲ちゃん。

「私達の気持ち、届きましたでしょうか〜?」

と出演者全員でフラッグを振って感謝の気持ちを表していました。
その時あがちん(縣千)とひまりちゃん(野々花ひまり)が顔を見合わせて笑っていたのが見えてほっこりしました〜

その次に幕が上がったら客席はスタンディングオベーション。
ということで恒例の「どっせい!」タイムです(笑)

「皆様のおかげで千秋楽まで駆け抜けることができました。本当にありがとうございます」

「せーの!」

「どっせい!ODYSSEY!」

と雪組ポーズからフラッグを高く掲げて、盛大に「どっせい!ODYSSEY!」をやりました。
舞台上も客席もフラッグを振り回して大盛り上がりでした。

『心中、恋の大和路』チームへのエール

「明日からも出港したいぐらいなんですけれども、残念ながらODYSSEY号停泊ということで」

と言い出す咲ちゃんに皆んな大笑い。

「停泊です。停泊ということでこの思いははるか彼方、お江戸の人たち(『心中、恋の大和路』チーム)に託したいと思います

の言葉にまたまた笑いが起こりました。

「私たちからの“この世にただ一つ”の絆をぜひ持っていってもらいたいと思います」

と『心中、恋の大和路』の代表曲「この世にただ一つ」にかけて言ったので、後ろのあーさ(朝美絢)もひらめちゃん(朝月希和)も微笑んでうなずいていました。

そんな風に今日8月9日からようやく再開することができた『心中、恋の大和路』日本青年館ホール公演へのエールを送っていました。
一番最後に

「また皆様にお会いできるのを楽しみにしております。本日まで、そして本日は本当にありがとうございました!」

と全員で笑顔でフラッグを振ってお別れとなりました。
涙あり、笑いありの感動的で素敵なカーテンコールでした。

千秋楽をご覧になった方々のレポートを見ると、最後の方はだいぶカットもあるようですが、咲ちゃんの感動的なご挨拶をほぼ見ることができて嬉しかったです。

咲ちゃんがエールを送っていた『心中、恋の大和路』はシアター・ドラマシティ公演が7月26日~28日、日本青年館ホール公演が8月3日~9日11時開演の公演まで中止になってしまいました。
でも8月10日の2公演を追加して8月9日15時半公演と合わせて3公演上演できることとなりました。
花組の新人公演が日程を変更して実施されることになったりと、劇団も試行錯誤しながらもできることを模索していってくれてるのがありがたいですね。

惜しむらくはシアター・ドラマシティ公演の千秋楽に予定されていたライブ配信がなくなってしまったことと、そのために円盤制作のための収録もできなかったことです。
明日の青年館の千秋楽でなんとかできないかなと思いますが、無理なのかな〜

そらくん(和希そら)の『心中、恋の大和路』はぜひとも観たいと思っていたので、ライブ配信がなくなってBlu-rayの販売もないんだとしたら本当に残念です。

とはいえ、咲ちゃんにエールを送ってもらったんですから、この3公演は無事に上演できますように、大成功な舞台となりますように祈っています。

  

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