星組公演 『柳生忍法帖』の脇を固める人たちのドラマが面白い

11月20日に始まった星組東京公演も10日ほど経ちました。
タカラヅカニュースでは星組公演『柳生忍法帖』をより楽しめるように、Part1Part2の2回に渡って、『Stage Side Watch 星組公演 『柳生忍法帖』 徳川家にまつわる人々』が放送されました。

星組公演 『柳生忍法帖』 徳川家にまつわる人々

出演メンバーの役について

このコーナーは『柳生忍法帖』に登場する徳川家にまつわる役の人が登場ということで、千姫役の白妙なつ、吉田修理役の大輝真琴、柳生宗矩役の朝水りょうの3人が出演しました。

この3人は実在の人物ということで、3人ともかなり史実を調べ役作りに活かしたようです。

それぞれの役作りを聞いているといろいろ興味深いです。

千姫:白妙なつ

千姫は徳川秀忠の娘で7歳で豊臣秀頼と結婚し、大坂夏の陣で祖父徳川家康の命により落城する大坂城から救出されたという有名な史実がありますが、これはその後のお話。

会津藩主加藤明成に復讐を誓う堀一族の女性たちのために、天寿光希演じる沢庵和尚に依頼して柳生十兵衛を連れてくるという重要な役どころです。

物語の最初と最後をまとめなければいけない役なので、存在感やエネルギーを出さないといけない難しい役だなと思ってやっているそうです。

主役の十兵衛や、有沙瞳演じる養女の天秀尼への思いなど、千姫の史実を交えながら役作りについて話してくれたのが、とても興味を持って聞けて、観劇の時の参考にしたいなと思いました。

吉田修理:大輝真琴

まいける(大輝真琴)が演じる吉田修理は千姫の重臣でじいやのような役どころ。

実際には大坂夏の陣の後自害しているんだけれど、このお話の中では徳川方に引き上げられて命を取り留めたという設定だそうです。

千姫様を守るという命を受け、自分の命に変えても千姫様をお守りするという意思を持ってお仕えしている設定で、実在の人物でもフィクションの部分が多い役なんだそうです。

それでもまいける(大輝真琴)はもっと詳しく吉田修理について知りたいと、吉田修理が祀られている福井の佐佳枝廼社(さかえのやしろ)にコンタクトを取って資料を送ってもらったんだそう。

それを熟読して実際の人物の人生に寄り添った上でフィクションの部分を作っていきたいと思ったと話していました。

それぞれがそうやって役について深く深く考察して作り込んでいくんですね〜

きっと皆んなそうやって役作りしているんだろうなとは想像しますが、実際にそういう話を聞くと興味深いし感心します。

柳生宗矩:朝水りょう

かぶくん(朝水りょう)演じる柳生宗矩は柳生十兵衛の父親で、息子には常に厳しい存在。

一節には十兵衛のあの隻眼はお父さんの宗矩のせいだったとも言われているそうです。

徳川家の武芸指南役で、秀忠にも武芸を教えていたので、小さい頃の千姫とも面識があって、可愛がって一緒に遊んだりしていたんだろうなと。
てんてん(天寿光希)の沢庵和尚とは歳が近くて頼ったり頼られたりという気心のしれた仲だったとか。

そんな二人の面白いエピソードを披露してくれました。

宗矩は相当なヘビースモーカーだったそうで、沢庵和尚に煙たがられてキセルを「遠ざけろ遠ざけろ」と言われていたそう。

そこで宗矩は長〜いキセルを作って「これで遠くなっただろう」と言い、あくまでもキセルはやめなかったんだそうです。
このエピソードはお芝居中に出てくるわけではないけれど、そんな二人のお茶目な関係を知った上でのお芝居はより深いものになるんだろうなと思います。

舞台での面白エピソード

まいける(大輝真琴)が一つ舞台での面白エピソードも教えてくれました。

宗矩が輝咲玲央さん演じる加藤明成に自分が履いていた草履を持って行かせる場面で、悔しがりながらも宗矩の草履を持って袖にはけた輝咲さんが、そのすぐ後もいろいろやらないといけないので、しょっちゅう草履を袖に入った所に置いたままにされちゃうそうです。

それを後から袖にはけてきた宗矩役のかぶくん(朝水りょう)が自分でその自分の草履を持って片付けるんだそうです。
それをよくまいける(大輝真琴)に見られてたようでした。

輝咲さんはかぶくんに「ごめんね〜」と謝るんだそうですが、舞台上での力関係と袖での力関係が違うのが面白いな〜と思って聞いていました。

草履つながりで、千姫様がカゴから降りた時に、じいやの吉田修理が千姫様に草履を履かせるシーンで、いかにスムーズに履かせるかを頑張ると話していたのも面白かったです。

皆さんそうやって舞台上で面白さを見つけながらお芝居してるんですね〜

Stage Side Watchの面白さ

今回千姫の白妙なつさんは副組長ですので、なこちゃん(舞空瞳)との稽古場情報でも作品についてや役について話す機会はありました。

でもあとの二人はNOW ON STAGEにも登場しませんし、なかなか自分の役作りについて話す機会がないですよね〜

なので、このStage Side Watchのコーナーは「徳川家にまつわる人々」というくくりでメンバーが選ばれて語ってくれるのがいいなと思います。

これまでの他の作品でも、Stage Side Watchのコーナーでメインの役ではない脇を固める人たちの話を聞けるのが楽しいな〜と思っていました。
『柳生忍法帖』については、これからも他のくくりでメンバーが語ってくれるのかな…?
楽しみに待ちたいと思います。

  

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