当選から約3ケ月、ひたすら唯我独尊、あるいは夜郎自大にも見える長坂なおと氏。彼が掲げた「新アリーナ計画の中止(契約解除等)」との公約は、はたして「正しい」ものなのだろうか。

 

 

まずは、長坂氏がこのまま突き進んだとしたら、の、豊橋の近未来を示すかのような記事を紹介します。

 

 

●「契約解除」の先にあるもの

 

(中日新聞2/19-12県内版)

 

 西尾市のPFI(民間資金活用による社会資本整備)事業を巡り、事業を請け負った特定目的会社(SPC)「エリアプラン西尾」が18日、市の事業の見直しや契約解除に伴う損害賠償として約28億円を市に求めて名古屋地裁に提訴した。

 

 SPC側はこれまで、事業の一部に関わる損害賠償などを市に求める複数の訴訟を起こしてきたが、今回は事業全体を対象に賠償額を算定。市との係争の最終的な解決を図る訴訟となる。

 

 PFI事業では、市は前市長時代の2016年6月、運営の効率化やコスト削減を目指し、公共施設の新設や解体、改修と160施設の維持管理をSPCに一括委託する30年間の契約を約198億円で結んだ。事業の見直しを掲げた現職の中村健市長が就任後の18年3月、主要事業の多くを取りやめる方針を発表。その後、22年3月末でSPCとの事業契約を解除する方針を示した。反発したSPC側も23年6月に契約解除を市に通知した。

 

 SPC側は今回、市と契約後に実際に手配した人材や資材などの損害のほか、各施設の運営や維持管理を担うことで将来にわたって得られるはずだった逸失利益を合わせて損害賠償額を算定した。

 

 提訴を受け、市の担当者は取材に「終局的解決に向け、一歩前進した。これまでと同様に市の考えをしっかりと主張し、裁判所に理解してもらえるように努める」と話した。(西山輝一)

 

 

ちなみに、2025年2月18日 20時58分 (2月18日 21時16分更新)のWeb版では、

 

PFI巡り西尾市に28億円の損害賠償請求 事業請け負った特定目的会社

 

という見出しになっています。

 

 

 

記事では・・・

 

事業の見直しを掲げた現職の中村健市長が就任後の18年3月、主要事業の多くを取りやめる方針を発表。その後、22年3月末でSPCとの事業契約を解除する方針を示した。反発したSPC側も23年6月に契約解除を市に通知した。

 

・・・と簡潔にまとめられていますが、西尾市のサイトに【概要】がありますので、興味がある方はどうぞ。

 

西尾市の「公共施設再配置」の取り組みである「PFI事業」の内容と「PFI事業見直し」の経緯の概要です。(令和3年4月末時点)

 

 

 

実際は、市長と議会の思惑、複数回の選挙も絡んで「泥沼」と言えなくもない経緯をたどったようですが、ともあれ・・・

 

市は、株式会社エリアプラン西尾との間で締結したPFI事業契約を令和3年度末である令和4年3月31日をもって解除することとしました。

 

契約当事者双方の信頼関係が崩壊していると言われても仕方ない現状において、この契約を続けていくことは、負の遺産を引きずるだけであり、市のためにも市民のためにもならず、契約を続ける意義を見出しづらいため、解除を決めました。

 

 

 

本来、双方より良い未来のためにと結んだはずの契約が、後に「負の遺産」とされてしまう。

 

端的に言って、不幸なことだと思います。

 

 

●「解決」には違いないけれども

 

続報。

 

(中日新聞2/20-17西三河版)

 

 西尾市のPFI(民間資金活用による社会資本整備)事業の見直しを巡り、市に28億5501万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴した特定目的会社(SPC)「エリアプラン西尾」の岩崎智一社長が19日、市内で会見した。市との係争の最終的解決を目指す訴訟と位置付け「解決に向け、一つずつ進めたい」と述べた。

 

 提訴は18日付。市から事業を受託したSPCはこれまで、事業の一部について見直しに伴う損害賠償などを求める複数の訴訟を起こしてきたが、今回は事業全体を対象に賠償額を算定。当初予定された公共施設の整備のために実際に手配した人材や資材にかかる損害のほか、施設の維持管理を担うことなどで将来得られる見込みだった逸失利益を合わせて算出した。

 

 岩崎社長は、中村健市長の就任後に進められた事業の見直しを振り返り「首長がかわることで契約がひっくり返り、止まってしまうのは事業者としては不安を覚えることで、疑問が残る」と述べた。

 

 今回の提訴を受け、中村市長は「訴状が届いていないので詳細は把握できていないが、請求額は市として妥当と考える金額と懸け離れており、市民を不安に陥れる」とコメントした。

 

 訴状などによると、市は前市長時代の2016年6月、コスト削減や運営の効率化を目指し、公共施設の新設や解体、改修と160施設の維持管理をSPCに一括委託する30年間の契約を約198億円で結んだ。事業の見直しを掲げた中村市長が就任後の18年3月、主要事業の多くを取りやめる方針を発表。その後、22年3月末でSPCとの事業契約を解除する方針を示した。市の解除は「無効」と訴えるSPCは、市が契約の履行を妨げているとして23年6月、市に契約解除を通知した。

 

争点は逸失利益範囲

 

 西尾市のPFI事業の見直しに伴い、事業を受託した特定目的会社(SPC)に生じた損害賠償額の確定を目指す今回の訴訟。争点になるとみられるのが、SPC側が市に求める賠償額に含まれる逸失利益の範囲だ。公共施設の維持管理を担うSPC側が将来にわたって得られる見込みだった利益の算定に関し、30年間の事業計画のうち、どれくらいの期間分が認められるかが焦点となる。

 

 SPCによると、2016年6月に市と結んだ事業契約では、対等な立場での官民連携を目指す趣旨から、どちらかが一方的に契約を解除する「任意解除権」の条項が盛り込まれていない。契約が解除された場合、SPC側が受けられる逸失利益の対象期間についても規定はない。

 

 SPCの岩崎智一社長は会見で、今回の契約方式に基づく逸失利益の取り扱いに関し、全国的にも事例がないとした上で「協力企業の事業者の方々と話し合い、金額を算出した」と述べた。(西山輝一)

 

 

こちら、2025年2月19日 22時51分 (2月19日 23時20分更新)のWeb版は、

 

「首長がかわって契約ひっくり返るのは…」 PFI巡り西尾市を提訴の特定目的会社

 

という見出しです。

 

 

 

「首長がかわることで契約がひっくり返り、止まってしまうのは事業者としては不安を覚えることで、疑問が残る」(事業者側)

 

「訴状が届いていないので詳細は把握できていないが、請求額は市として妥当と考える金額と懸け離れており、市民を不安に陥れる」(市側)

 

 

契約当事者双方が「不安」を口にする。裁判の結果、問題が「解決」したとしても、それ自体はずっと残ることでしょう。

 

いやむしろ、全国の、他の自治体の公共事業担当者、あるいは心ある市民に、その「不安」は深く静かに広がっていくと言ったほうが良いかも知れません。

 

 

●それこそが「彼ら」の望み?

 

選挙で首長(もしくは議会内勢力図)が変わったことを理由に、自治体側から契約を「任意解除」できるとなれば、今後、多くの事業者が公共事業に二の足を踏むであろうことくらいは、簡単に想像できます。

 

ならば、はじめから「解除」を「想定」して契約を結ぶ、時期や条件によって細々と補償額を決めておく、のが良策かと言えば、違うでしょう。

 

それはつまり、いわゆる「猫の眼行政」を前提とすることと同義なわけで。

 

自治体において、首長や議員の任期を超える長期ビジョンの策定やプロジェクトの実行は、もはや不可能となります。

 

 

結果としてそうなる、のではなく、むしろ、そういう世の中を狙って蠢く人々がいる、という見方をした方が良いかもしれません。

 

素朴に「緑豊かな公園」「市民の憩いの場」を守りたいと言う「いい人」達の中心には、いわゆる活動家・運動屋がいたりする、ということです。

 

 

何であれ、とにかく反対する。

 

理由があって反対するのではなく、反対するための理由を探す。場合によっては作り出しもする。

 

 

そういう人々です。

 

 

彼らが望む世界・・・

 

「政治」不在、「政治家」不要。

 

何も「決められない」となったら、いちいち住民投票。

 

「市民」が直接政治に参加するという美辞麗句を並べ、その実「ヒマな人々」による少数独裁を良しとする。

 

 

そんな世界で、

 

一般庶民の暮らしは良くなるのか?

 

より良い未来を生きることができるのか?

 

 

●「普通の市民」・・・

 

契約は、基本、守るものです。

 

仮に解除するとしても、それは当該契約に書かれているか、法律で定められている理由によらなければなりません。

 

「契約解除を公約に掲げて当選した」は、そのどちらでもない。

 

ましてや、長坂氏の得票率は36%、過半数を得たわけですらないのです。

 

 

なのに、平然と、当たり前のように「契約解除」を口にする長坂氏とその支持者。

 

彼らは「契約の中身、プラス・マイナスは論じない」「契約を解除した後でなければ、対案を示さない」といった趣旨の発言までします。

 

もはや、契約解除自体が目的であり、豊橋公園、そして豊橋をどうするのか、どうしたいのかなど、論じる気もないようで。

 

 

彼らにとって、「契約解除などすれば豊橋市として信頼が失われる」とう言人々は「醜い権力闘争」をしている、ように見えるらしいです。

 

 

 

 

「普通の市民」って何? 

 

ソレが、今は長坂氏とともに「権力」の座にいると?

 

 

相手が誰であれ「滅んでしまう」ことを「是非ともそうなって欲しい」と望む、そういう人達を、一体何と呼べば良いのだろう。

 

 

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姉妹編、関連記事です。

 

 

そもそも「契約解除等を公約に掲げて当選した」では「約定」上も「法定」上も解除理由にならないのだから、それは契約不履行、もしくは破棄であって、それでも「解除」するとなれば十中八九裁判沙汰です。

 

 

それが、果たして豊橋の未来にとって良いことなのか。

 

「楽しい子ども時代を過ごせるまち」に資することなのか。

 

 

今からでも遅くありません。いや、さすがに、もう遅いかな?

 

いずれにせよ、長坂氏お得意の「説明責任」をしっかりと果たしてもらいたいところです。

 

 

 

 

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スポーツ関連団体が、長坂氏に対し、相次いで要望書を提出しました。

 

それについて、[X]で下のポストをしたのですが・・・

 

 

 

こんな「返信」をしてきた人がいます。

 

 

「長坂憎しの発言」? 「ソレが答え」?

 

いやいや、私、「長坂憎しの発言」なんてしましたっけ? 「ソレが答え」って、一体何の?

 

 

人の受け取り方は、当方にはコントロールできないことだから、そこは仕方ないとしても、具体的に、どの発言が「長坂憎し」に当たるのか言っていただかないと分からないし、何の話をしたいのかも示してもらわないと謎なんですけど。

 

ついでに言うと、私「ブロック逃げ」なんてしたことありませんよ。というか、[X]上での勝ち負けなんて興味ないですし。

 

これ、ひょっとして「アリーナ賛成派」向け、宛名差し替えのテンプレポストなのかな?

 

 

とりあえず、憎んではいません。

 

が、好きか嫌いかで言えば嫌いなのは認めます。

 

何なら、彼の市議初挑戦、この選挙広報を見た瞬間から嫌いです。

 

当時のブログに〈個人的な好みとして「東大卒31歳」と大書してあるヒトは無理〉と書いたりもしました。

 

 

 

ですが「この世界からいなくなれ」的な意味で憎んではいません。

 

ただ「市長には向いてないから退場して。私と関わらないで」くらいには嫌いです。

 

 

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近頃、当方ポストに関係ない、全く脈絡不明の「返信」が付くことがちょくちょくあって困惑してます。

 

いちいちかまってあげられないし、自分が何か言いたいだけなら、自分のとこでポストしといてくださいな。です。