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サザエさんの作者が暮らした桜新町で長谷川姉妹の蒐集品と破天荒な人生に触れる:長谷川町子美術館・記念館(東京都世田谷区)


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長谷川町子美術館・記念館

住所:東京都世田谷区桜新町1-30-6
TEL:03-3701-8766
営業時間:10:00~17:30(受付は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始
駐車場:なし(身障者用を除く) 駐輪場:あり
アクセス:東急田園都市線 桜新町駅 南口から徒歩約7分 

※上記は2023年3月現在の情報です。最新情報は公式サイト等をご確認ください。

www.hasegawamachiko.jp

サザエさんの作者が暮らした桜新町で長谷川姉妹の蒐集品と破天荒な人生に触れる

国民的漫画『サザエさん』の作者である長谷川町子さんが暮らしていた東京の桜新町には、長谷川町子の名を冠した美術館と記念館があります。

美術館

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美術館で購入したチケットで記念館・美術館のどちらにも入ることができ、さらには喫茶部限定の割引券もついてきました。

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1985年に開館したレンガが印象的な建物には、長谷川町子さん自身のこだわりも詰まっているようです。

「サザエさん」とともに地域にある長谷川町子美術館・記念館 | さくらのね

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長谷川町子美術館は、長谷川町子さんの絵が飾られているわけではなく、長谷川町子さんが姉の毬子さんと共に姉妹で集めた個人的な美術品・工芸品のコレクション展示がメインとなっていて、期間によってテーマに沿った収蔵コレクション展が開かれています。
リーフレットに載る長谷川町子さんの漫画『私と美術館』には、「有名だからって出品作がいいとは限らないよ。名前なんかどうでもいい。絵だけを見ていこう」と生意気ざかりであったと描いてありましたが、私もそのように美術館を楽しんでいるし、それでいいと思っています。笑
絵だけでなく、オブジェや杯などもあって、私は『大将の椅子』という椅子に座ったヒマラヤン?のオブジェがお気に入りでした。

また2階には「アニメの部屋」コーナーもあって、アニメの絵コンテやシナリオレイアウトなどが展示されています。

これまでアニメのキャラクター設定資料や絵コンテ、セル絵などを見る機会はよくあると思っていたんですけど、サザエさん家の中にある日用品の色指定や電話コードの省略の仕方の規定、同じものでも動画か背景かでも変わってくるなど、見慣れないものも並んでいて、興味深くてじっくり見入ってしまいました。

制作の流れも2019年の様子が紹介されていたので、昭和の話を現代の環境でつくっているというギャップが面白かったです。

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記念館内のトイレは1階の受付付近にあって、数は少ないですがバリアフリートイレになっていました。

記念館

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美術館の向かい側には長谷川町子記念館があります。

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マスオさんが撮影スポットを教えてくれていますw

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入口のドアにはサザエさん兄弟が。
最初、エンディングの絵かと思ってたけどよく見ると違いました。笑

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記念館入ってすぐにある受付です。

2020年に開館したそうで、まだまだ新しくてキレイな施設ですね。

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1階には常設展示室「町子の作品」が。
ちなみに右側にあるように写真OKな所には案内が出ていて、それ以外は撮影禁止になっています。

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美術館のほうにもアニメのサザエさん家系図はありましたが、記念館には『サザエさん』『エプロンおばさん』『いじわるばあさん』の登場人物相関図がありました。

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こちらは『サザエさんの』4コマ漫画を基につくられた部屋で、昭和20年代後半~30年代(1950年代ごろ)の生活をイメージしているとのことで、私が知っているアニメのサザエさんの部屋とはまた違いました。
それまで私の知るサザエさんの家も時代を感じると思っていたのですが、約70年前の日本の暮らしはもっと全然違ったことがうかがえますし、長谷川町子さんが26歳だった1946年に連載開始して、今もアニメが続く『サザエさん』の歴史の長さを感じますね。

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壁にかかったカレンダーは、昭和28年(1953年)に長谷川町子さんが旭電化(現・株式会社ADEKA)と作ったものを復刻したのだそうです。

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長谷川町子さんの作品や原画などをデジタル・アナログともに見ることができました。

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ついケンケンパしてみたくなってしまいますw

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チョーク風の筆記具で壁に落書きできるコーナーが。
思いのほか筆記具がやわらかくカサカサ?くしゃくしゃ?していて、書き方の問題なのでしょうが線がガタガタになってしまって、私はうまく描けませんでした。苦笑

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サザエさんを描くのが上手な方もいました。笑

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2階では常設展示室「町子の生涯」と企画展。

1920年という大正の時代に生まれた長谷川町子さんは、『のらくろ』で有名な漫画家の田河水泡(たがわすいほう)さんに入門、15歳で漫画家デビューし、姉が社長、妹がアシスタントとなって、自分たちで設立した姉妹社から『サザエさん』を発刊していたのだそうです。

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第二次世界大戦と同じ時代での破天荒な人生には驚くばかりでした。

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サザエさんうちあけ話』は自伝漫画なので、常設展と企画展の内容に多少重複を感じてしまったのものの、規格外サイズで出して不評だった1巻や出回っていた偽物まであって面白かったです。

展示を見るまで全然覚えてなかったんですけど、文の中にミニイラストが入っていてルビが振られているスタイルってなんか子どもの頃に目にした記憶があるなぁと思い出して懐かしくなりました。

執筆作業に追われていた長谷川町子さんは、ちょくちょくリセットしたくなる時期がやってきていたようで共感してしまいました。

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今は2023年7月23日まで『町子の動物ワールド』が開催されています。

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記念館の1階にあったトイレは施設が新しいだけあってかわいらしくてキレイでした。

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窓の外にはプチ砂庭があってほっこりしました。

購買部・喫茶部

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記念館のほうにはグッズショップとカフェも併設されています。

購買部・喫茶部・通信販売部(オンラインショップ)ともに、前回の記事で紹介した三菱一号館美術館のグッズも手がけていた株式会社Eastが携わっています。

ciel-myworld.hatenablog.com

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レトロさを感じる購買部は、サザエさんグッズだけでなく、古き良き画材や日用品などまで並んでいました。

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数量限定のカレンダー、記念日に「おめでとう」スタンプを押してくれるの素敵ですね。

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奥は喫茶スペースになっています。
喫茶部を利用すると、中心にある閲覧用書籍を自由に読むこともできます。

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購買部・喫茶部ともに1つのレジに並ぶようでした。

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喫茶部のおしながきはこちら。
珈琲、ミルク珈琲、英国式紅茶、ほうじ茶、パパイアサイダー、ドライパパイア、パッションフルーツジュース、イチゴミルクと、長谷川町子さんにちなんだメニューを中心としたラインナップになっています。

これは館長の奥さんのお母さんが長谷川町子さんのお姉さんと同級生だったことから、一家で長谷川町子さんとも親交があり、長谷川姉妹亡き今でもこのような面影を感じるメニューが用意できたようですね。

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外を眺めながら休めるのが気持ちいいですね。

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席にもメニューの説明が置かれているので、どういうゆかりがあるのか後でじっくり読むこともできます。

ドリンクは広尾にあるNem Coffee & Espressoというカフェにアドバイスをいただいているのだそうです。

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私はミルク珈琲をいただきました。昭和の喫茶な味ですね。

珈琲はジョン・レノン夫妻が三日三晩通った銀座の老舗カフェーパウリスタの豆なのだそうです。

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紙ナプキンにもサザエさんの絵が入っています。

アクセス

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地下鉄の桜新町駅から向かうには、サザエさん通りを道なりに進んで行きます。

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交番のところで三差路になるので、右側を進んで行くと左手に美術館が見えてきます。

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サザエさんも道を教えてくれています。

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駐車場は身障者用しかないとありましたが、駐輪場はあるようです。

地図

近隣情報

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