さて、シーズン中。神奈川トーストマスターズクラブの所属するエリアのエリアディレクターをしてみないかという話が持ち上がりました。エリアディレクターは、いわば複数クラブの地区の責任者です。
折角だし、エリアディレクターとして一度別の視点からこの活動を見てみようか。そんな前向きな気持ちでいたのですが、一つ問題が有りました。
私は英語が話せない、いえ、厳密にはできない訳ではありません。
では、勉強して力を付ければ良いのではないか?しかしこの時の自分には英語を学ぼうという興味、気持が湧いてきませんでした。
トーストマスターズはアメリカから来ている活動ですので、活動は日本語と英語で行われています。私の所属する神奈川トーストマスターズクラブは日本語のクラブですが、同じエリアには英語のクラブも有ります。
「トーストマスターズの公用言語は英語である」活動履歴の長いベテランの方などは、そうハッキリと仰っています。その地区責任者に英語ができない人間が上に立つのはおかしいし、実務的にも無謀ではないのか?そんなことを思いました。
その意味では、英語が主流のトーストマスターズという組織において私はかなり異端なのでしょう。
この活動を通して自分自身の生き方、考え方は随分と変わりました。恩義も意義も感じている。しかし、自分が上に行くことがこの組織にとってプラスになるのか?ならないのではないか。でも、エリアディレクターになる機会もそうそうないのでは、しかし英語が・・・。
そう悩んだ挙句、正規に声が掛かったら受ける、などと消極的な結論を出した私。
結局、エリアディレクターは、当時横浜ニーハオトーストマスターズ(日英中のトライリンガルクラブ)を立ち上げ、そのエリアを盛り上げようというJ見さんが務めることとなりました。
やっぱり、挑戦してみれば良かったかな・・・。
人間、いつ機会が巡ってくるかは分かりません。その機会に踏み込まなかったこと、やらなかったことは、後々後悔となる。この体験は、そんなことを学ばせられたのでした。