ネットワークって。。。#32(アプリケーションプロトコル)
今回から、アプリケーションプロトコルの話になります。
前回までは、ルーティングプロトコルとかTCP、UDPとか、直接使う人が意識しない世界の話でしたが、今回からはtelnetとかFTPとか、皆様にとっても身近な話になります。
身近でない???笑
例えば、httpとかWebとかは身近ですよね。。。多分。。。
アプリケーションプロトコルとは
今やアプリケーションは、必ずと言っていい程、ネットワークを利用します。
Webブラウザ、電子メール、遠隔ログイン、ファイル転送、もっと皆さんの身近なところで言えば、LINEやTwitter、Instagram、最近ではzoomなんかもありますね。
で、それぞれのアプリケーションでは、アプリケーション特有の通信処理が必要になります。
このアプリケーション特有の通信処理を行うのが、アプリケーションプロトコルです。
いつか述べましたが、日本では日本語、アメリカでは英語、中国では中国語を話すのが一般的ですよね。
それぞれのアプリケーションでもそれぞれ会話手段(通信方法)は別になります。
前回まで述べてきた、TCPやIPなどの下位層のプロトコルは、アプリケーションの種類によらず、設計されたプロトコルであるのに対し、アプリケーションプロトコルは、実用的なアプリケーションを実現するために作られたプロトコルなんです。
例えば、声を出すとか、呼吸をするといった行為は、会話が何語であっても、必ず行いますよね。これらがTCPとかIPとかのイメージで、実際に日本語で話すとか英語で話すとかいうのが、アプリケーションプルトコルのイメージです。
多分。。。笑
アプリケーションプロトコルとプロトコルの階層化
ネットワークアプリケーションは、さまざまなユーザやソフトウェアメーカーにより作られています。
LINEはLINE株式会社が作っているし、InstagramはFacebook, Inc.が作ってますよね。
で、このネットワークアプリケーションを作る際には、アプリケーション開発者は、トランスポート層以下の土台となる部分をそのまま利用できます。
そのため、アプリケーションプロトコルの決定とプログラム開発のみに専念できます。
相手のコンピュータにどうやってパケットを送ってみたいな事は考えなくていいんです。
例えば、相手に物事を伝える際は、どの単語を使ってどんな表情で伝えるかなど考えますが、その際にどうやって声を出して、どうやって呼吸してなんて考えませんよね。
そういう事なんです。。。多分。。。笑
OSI参照モデルの第5層、第6層、第7層に相当するプロトコル
TCP/IPのアプリケーション層は、OSI参照モデル(ネットワークって。。。#4参照)の第5層、第6層、第7層の全ての機能が含まれます。
通信コネクション管理などのセッション層(第5層)の機能や、データフォーマットの変換などのプレゼンテーション層(第6層)の機能、相手のコンピュータとのやり取りなどのアプリケーション層(第7層)の機能は、全てアプリケーションプロトコルが担う役割です。
相手を呼んで(第5層)、相手にわかるように(第6層)、相手に話す(第7層)みたいな。。。笑
まとめ
- アプリケーション特有の通信処理を行うのが、アプリケーションプロトコル。
-
アプリケーション開発者は、トランスポート層以下の土台となる部分を意識せず、アプリケーションプロトコルの決定とプログラム開発のみに専念できる。
- アプリケーションプロトコルは、OSI参照モデルの第5層、第6層、第7層に相当するプロトコル。
今回は、以上になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
【参考書籍】